福田一の発言 (ロッキード問題に関する調査特別委員会)
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○国務大臣(福田一君) 御案内のように、稻葉法務大臣の中間報告がございましてから以降、検察庁としては依然として事態の究明に当たっておったわけでありますが、三木内閣が福田内閣にかわりましてからの時点、すなわち十二月の二十四日以降におきましても、小佐野その他の解明については努力はいたしてまいったわけでございますが、一応の疑問とせられる点については解明ができたというわけで、一月二十一日に起訴を決定したことは御案内のとおりでございます。しかし、その間にありまして、国民から見た場合に、児玉が受け取っておる十七億円余の金あるいはその他のものも含めての事態が明らかになっておらない。また、小佐野氏の場合も病気その他で取り調べができておらないというようなこともありますから、国民としては非常に何か物足りないというか、しり切れトンボになったような印象を受けておる。これはわれわれとしても、そういう国民感情があることはよくわかっております。また、捜査当局としても、本当に事態が全部解明されていないという段階で捜査本部を閉めるということは、これは正しくない、こういう考え方から捜査本部は依然続行することにいたしたわけであります。
従来から見ますというと、起訴段階においては捜査本部というのは閉じるのがこれが前例でございますけれども、しかし、田中前総理の裁判の関係等もこれあり、一応取り調べができた段階において起訴を両氏に対してやったわけでありますけれども、今後においても、アメリカのSECに対してロッキード社の社内でもって調査をいたしました資料が提供をされ、それが提供された段階でSECはこれを公表するということを言っております。こういう資料が入手された場合に新しい事実が出れば、これは当然また取り調べをしなければならないと考えておりましたし、さらにまた、両君が病気のために取り調べができなかったといたしましても、病気が治った段階でそのままにしておくことがいいかどうかということは、私は国民から見れば非常な疑惑が残ると思うのであります。したがって、やはりこれは捜査本部は残しておいて、健康が回復した場合にはまたそういうことも考えて処理をいたさねばいけない、こういう態度をとっておるわけでございまして、むしろ、積極的にやはりこの問題に取り組んでおる姿勢は、従来のこの種の事件を取り扱った問題よりは以上に厳しい態度でわれわれは臨んでおるつもりでございます。