中村靖の発言 (文教委員会)

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○中村(靖)委員 私は、現在大きな社会問題にまでなっておると思われます私立の医科大学、歯科大学の一連の不祥事件を初め、教育の問題並びに他国との文化交流に関する二、三の点について質問をさせていただきたいと思います。
 きょうは文部大臣の御出席が御都合で少しおくれるとのことでございますので、多少予定の順序を変更さしていただきまして、まず留学生の問題から少しお尋ねをさしていただきたいと思います。
 御承知のように、ことしの八月にマレーシアのクアラルンプールで行われましたASEAN第二回首脳会議にわが国の福田総理も招かれ、出席をされまして、その際に再三にわたって、総理は、日本とASEANとの友好関係というのはただ単に経済協力とかあるいは経済援助ということだけではなくて、総理のいわゆるハート・ツー・ハート、心と心の触れ合いを大切にしていかなければならないということをたびたび発言されまして、ASEAN諸国の共感を非常に呼んだというふうに私は理解をするものでございます。実は私も九月にASEAN諸国を訪問いたしまして、総理の心と心の触れ合いを大切にしていきたいという言葉が現地において共感を呼んでいるということを実感として感じたものでございます。ただ、心と心の触れ合いといいましても非常に幅が広いわけであります。私はその中でもとりわけ、お互いの国の青年がお互い留学し合い、お互いの歴史や伝統や文化を理解し合おうということが非常に大切だというふうに思うわけでございまして、この留学の問題につきまして御意見を伺ってみたい、こういうふうに思うのでございます。
 私は、実はASEAN諸国を歴訪しておりましてこのことを強く感じたものですから、元日本に留学をされた若い方々に各地でお目にかかってまいりました。特にその中で、クアラルンプールで元日本留学生諸君十人ほどと懇談をいたしましたときに、日本に留学をされていた当時の思い出はどうですかというようなことを伺ってみましたら、非常に親切にしていただいて、苦しいこともあったけれども、しかし楽しい留学生生活だった、そういう非常によい思い出を皆さん異口同音に語っていただいたわけです。ところが、いろいろと話を聞いてみますと、このマレーシアの元日本留学生の方々が、いざ日本の大学を出ましてマレーシアに帰ってきた、そしていろいろな企業や役所に勤められた、そのときに、欧米の大学に留学した友人たちが大学卒として十分な待遇を受けているのに、日本に留学をした自分たちは非常に低い待遇しか受けることができない、そこに、差別待遇と言っていいかどうかわかりませんが、給料その他について非常に差別がある、非常に残念だということを、これもやはり異口同音に皆さんが私どもに訴えられたわけです。その中で、マレーシアの企業やあるいは欧米の企業に勤めて差別をされるならあるいは少しはわかるような気がするが、日本からマレーシアに進出している企業に勤めてもやはり大体同じように差別待遇を受けている。こんなことが長く続いたら、優秀な人はみんな欧米に留学して、日本に留学する人がだんだん少なくなるし、また優秀な者が行かなくなるのじゃないか、こういう御意見も実はそのときに伺ったわけであります。
 後ほどこの問題についてまた触れるといたしますけれども、とりあえず文部省から、現在の留学生の受け入れ状況について、概況を簡単で結構でございますが、まず伺ってまいりたいと思います。

発言情報

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発言者: 中村靖

speaker_id: 5380

日付: 1977-11-11

院: 衆議院

会議名: 文教委員会