中村靖の発言 (文教委員会)
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○中村(靖)委員 十年ぐらい前に海外に出ましたときに、やはりこの問題についていろいろと在留邦人に伺ったときには、各国ともに日本人学校をぜひつくってほしい、非常に困っているというようなお話を非常に数多く私自身も聞かされたわけですけれども、この数年来、最近におきましては、日本人学校あるいは補習学校等の整備をかなり力を入れてやっていただいておるようでございます。大変よくなったということを最近は耳にするようになりました。私は、これは結構なことで、ぜひますます力を入れていっていただきたいというふうに考えるわけでございます。
同時に、一つの実例として、私のある友人が勤めの関係で、あるヨーロッパの任地へ数年ほど家族を連れて行っておられた。子供さんは私立の小学校に行っておられる方であったわけですけれども、三年ほどヨーロッパで駐在をしておられて、現地の小学校に二人の男の子供さんを通わせておられた。当時はもちろん英語が非常にうまくなって、そして結構楽しく現地の学校に通学をされていらっしゃった。三年ぐらいたって日本へ帰ってこられてもとの小学校に復帰された。ところが言葉の問題あるいは算数とか国語とかといったような、現地の学校では十分でない面というものがやはりどうしても出てまいります。実は帰られてから非常に御苦労なさって、ここまで申し上げていいかどうかわかりませんが、その子供さんは結局ついていけなくてほかの学校に転校されたというようなことも聞いております。そういうぐあいに、実は、海外の子女教育も大切ですけれども、やはりお帰りになってからのフォローといいますか、そういったものもむしろ非常に大切じゃないかなということを私つくづく感じておりまして、これについては外務省も文部省も非常にお力を入れていただいておると思います。たとえば帰国子女教育についての学級、あるいは帰国子女教育研究協力校といったようなものをかなり設けてはいただいておりますけれども、伺うところによりますと、どうも実際に日本に帰ってこられる帰国子女の数に比較しまして受け入れ体制ははなはだ心もとないというような気がするわけでございます。帰国子女教育学級は、私が調べさしていただいたところによりますと、たしか東京学芸大学附属大泉の小・中・高校を初めとしてわずかに三校、一学級の定員十五名で二百数十名ぐらいの定員しかないのではないかと思いますし、協力校につきましても二十八校指定で、在籍は九百名弱ぐらいの在籍だというふうに聞いております。しかし、年間三千人以上に上る帰国子女があるわけですから、この受け入れにもつともっと、もちろん予算も伴うことではあると思いますけれども、力を入れていっていただきたいというふうに考えておりますが、外務省なり文部省からこの帰国子女対策についてもお答えいただきたいと思います。