安恒良一の発言 (社会労働委員会)

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○安恒良一君 どうも担当局長としてはお答えが非常に抽象的で、私は、いまあなたも読まれておりますところの「医療保険制度の根本的改正」に関する答申ということの中に、第一には、健康管理体制の問題から触れているわけですね。結局、わが国の医療というものは病気やけがをしたときの治療に重点が置かれている。予防をどうするのか、その後にいわゆるリハビリをどうするのか、こういう一貫体制がないとだめだということを、もうこの四十六年の前から指摘をして、今度も指摘をしているんです。ところが、依然としてわが国の健康保険制度というのは病気やけがの治療であって、予防、リハビリについていわゆる打たれないわけです。そうしますと、今日非常に成人病がふえているとか、多くの病人やけが人ができている。それはやはり私から言わせると、予防医学、予防というものについて十分でなかったから、だからたとえば具体的な例を一つ挙げますならば、当面四十歳以上の者を対象とする成人病の定期健康診断、こういうものもやったらどうだと、こういうことも提起をしてあるわけです。
 ところが、いわゆる健康診断というものを保険給付に入れる入れないという議論でなかなかやらない、こういう問題が今日あとから各論で触れますが、非常に成人病がふえている。そしてその成人病がふえたことが、今日の医療費の膨大につながっている。これは一つの例ですよ、そういうことがあるじゃないですか。どうしてあなたたちは、いまあなたの意見を聞いておっても、こういうことをやりました、しかしあとは意見が対立していますからばっかりじゃないですか。意見が対立しているからやれないとか、金がかかるからやれない、それじゃ厚生大臣や厚生省は私は要らないと思う。意見が一致したことだけやるのだ、もちろん意見が対立している場合でもあなたたちはどういうふうに厚生行政を担当する者としてこういうふうにやりたいということをやはり国民にも提起をし、関係審議会にも提起をして事態の解決を促進する努力をすべきじゃないでしょうか。ただ単に意見が対立している、これはあとで聞きますけれども。たとえば四、五日前に、医師会で武見さんがまたいろいろなことを言っておられます。そうすると途端にすくむんですか。そうはいかないでしょう。意見が対立することは世の中にはあります。あっても行政を担当するものとしては、その意見の対立を解きほぐして、できるだけ前向きに事態を解決をするというのが厚生大臣並びに厚生省、そして政府の仕事ではないでしょうか。そういう点についてあなたのいまの御答弁を聞いておりますと、この中にはたくさんの具体的なことが提起をされています。それが実行されていない。だから原因がどこにあるのかと、聞いている。ただ単に金がかかり過ぎる、それから意見の対立があるということだけでいいんでしょうか。あなたたち自体の厚生行政を担当する者としてのいわゆる行政の責任というのはどこにあるんですか。これはひとつ局長では過酷なら大臣あなたみずから——まあこれは四十六年当時、答申のときあなたは大臣じゃなかったのですが、現在大臣なんですから、その意味から言うと行政の責任ということについてどうお考えになるか。私はその当時このことについてやっておけば、こんな事態にならなくて済んだ問題がたくさんある。そういうものをやらないで今日に至って、医療保険財政の赤字というものを引き出している。そして、出た赤字については、これはもうまず埋めてもらわなきゃならぬ。これじゃ政治じゃない、私から言わせると。赤ちゃんでも——極端なことを言うと、できるのじゃないかというふうに思うんです。ですから、私がさっきから聞いていることは、原因がどこにあったのか、それに対する責任をどうお考えになっているのか。この点について重ねてお聞きをします。

発言情報

speech_id: 108214410X00519771115_017

発言者: 安恒良一

speaker_id: 2006

日付: 1977-11-15

院: 参議院

会議名: 社会労働委員会