渡辺芳男の発言 (運輸委員会)
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○渡辺(芳)委員 私は、日本社会党を代表して、国鉄関係法案に対して反対の討論をいたします。
この関係法案は、第八十国会以来審査してまいりましたが、前回の第八十二国会で審議未了となったものであります。われわれは、今日まで長期にわたり国鉄の再建方策について論議を重ねてまいりました。その過程で、政府が従来から堅持してまいりました国鉄財政の再建対策は、財政の均衡に焦点を合わせた、いわゆる三方一両損方式でありました。この対策の中で、大きな比重を持って行われてきましたのが運賃と料金の値上げでありました。
この再建対策について、われわれは、わが党の再建対策を提示して、その政策転換を要求してまいりました。すなわち第一に、国鉄財政再建のがんである膨大な長期負債はすべて政府の責任において処理すべきである、第二に、国民経済的見地からローカル線、自動車、船舶、手小荷物等の各部門の赤字を補償すべきである、第三に、工事費について、これに見合う費用を国が出資すべきである、第四に、法定の公共割引は国が補償すべきである等について、政府と国鉄がその責任分野を明確にし、国鉄の経営基盤の確立を要求してまいりました。
この過程で「国鉄再建の基本方向」がつくられ、合意を見ましたが、問題は、この国鉄再建対策が速やかに閣議了解され、具体的に国鉄再建対策が実施されなければなりません。
石油ショック以来今日なお四年続きの経済不況に、さらにこの数カ月間の円高で深刻な不況に見舞われている中で、国鉄運賃決定について政府にフリーハンドを与える弾力化法案は、その運用次第によって、政府が一たび大幅な運賃値上げを強行すれば、国鉄離れがさらに強まり、国鉄再建を一層困難にするばかりか、不況の物価高に一層拍車をかけることになります。
以上の理由により、国鉄運賃の弾力化法案について反対の討論といたします。(拍手)