中川一郎の発言 (農林水産委員会)

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○中川国務大臣 御承知のように、私が農林大臣になりましてこの問題がにわかに出てまいりました。そこで、ストラウスさんが十二月中に来るとか、あるいは一月になるかもしれない。そこでストラウスさんが来るまでもなく牛場さんが行って地ならし交渉をすべきだ。そこで、対米折衝で農業問題はどの程度協力できるかということになりまして、持っていった案が、いまお話のあったように、五十二年度分については、牛肉について二千トン五十二年度からやっていく、こういう考え方だったわけです。それからオレンジについては、年内は三千トン、それから五十三年度は五割増しで二万二千五百トン。五十二年度は三千トン増しですから一万八千トン。ジュースも五十二年度から、たしかグレープフルーツを含めて千トンぐらいなら五十二年度から結構です。こういう案を持っていきまして、それでこれじゃちょっと足りないな、もう少し努力できないかなということになり、その後いろいろ検討してみたら、ホテル枠ならば三千トンぐらいまでは買える、五十三年度以降ですね。
 それから、いよいよ向こうから来た回答が、牛肉については二万トンぐらいにしてくれないか、それからオレンジについては季節自由化をどうしてもやってもらいたい、オレンジジュースについては五万トンやってもらいたい。こっちに五万トンしかありませんのに、五万トンというメモが来たわけです。そこで、ぎりぎりこちらで詰めてみた結果、なかなかそんな季節自由化もできないし、ジュース五万トンもできない、さあいかに対応するのかということで、先ほど言ったように、江藤先生や皆さんが向こうへ行って対米折衝してくれる、農業団体も行ってくれる、だんだん向こうも理解してくれて、いよいよストラウスさんが来たときには、一万トンというのは買えと言われても買えません、需要のないところに買えと言われても無理じゃございますまいかと言ったら、それではホテル枠は三千トンは買えるのだな、それ以外は新規開発になるから、ひとつ努力をして、いい肉で買えるものがあるならばアメリカに行くかもしれない、これもグローバルでございますから、何もアメリカから三千トンプラスアルファ、そして二万トン、こういう約束ではなくて、アメリカから入りやすい——豪州も競争力があれば豪州にも行くわけですから、アメリカというわけには約束もできない、グローバルとして二万トンに近いものを三千トンを含めてということになり、オレンジについては、二万二千五百トンをふやすわけにいかぬ、季節自由化はもちろんできない。そこで、いろいろ交渉の結果、四、五は無理だということを向こうも認めてくれて、きのう来説明申し上げたように、六、七、八ならば年間入れております二万二千トンと同じぐらい入れても支障がない。いろいろ研究した結果支障がなかろう。ジュースについては、五万トンなんと言われても困る……(馬場(昇)委員「簡単に、五十二年をどうして共同声明に入れなかったかということです」と呼ぶ)そういういきさつがあって数字が決まり、最終的には五十二年度、五十三年度というような細かいことではなくて、そして五十三年度の最終一番大きいといいますか、アメリカが五十二年度、五十三年度と要求してきたわけではありませんから、これから五十三年度以降はこういう姿になります。こういうものだけがアメリカは欲しかったのであって、特に五十二年度に何ぼ入れろということではなくて、日本の姿勢として出してあったものの中から、一番アメリカの関心の深いといいますか、長期的といいますか、一番大事なところだけが共同声明に入っておりましたが、五十二年度の分はそれ以前の交渉段階においてすでに決まったことである。しかも、国民に心配をかけていると言っておりますが、これは新聞にもその当時から隠したことでもありません。全部第一回折衝は五十二年度はこう、五十三年度はこう、第二回目のストラウスさんが来たときにはこうということでやったのであって、決して隠しても何でもない。秘密に五十二年度をやったわけではない。堂々と発表もしておりますし、多くの方々は知っておられる。ただ、共同声明になかったから、後で見たら何かこれはプラスじゃなかったかと、振り返って言われればそうなりますけれども、交渉経緯では隠しても何でもなかった、こういうことでございます。

発言情報

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発言者: 中川一郎

speaker_id: 12365

日付: 1978-02-10

院: 衆議院

会議名: 農林水産委員会