中川一郎の発言 (農林水産委員会)

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○中川国務大臣 まず肉について申し上げますと、いつも申し上げていますように、五十三年以降であれ、五十二年分であれ、日本の肉の必要な量にプラスしてしゃにむに入れて日本の国内の牛肉を圧迫しようという考え方から発想しておりませんで、日本の国内の肉と輸入の肉とによって需給のバランスがとれる範囲内での高級牛肉のグローバルの枠の設定ということでございますから、肉の総量について国内に影響を与えるようなことはまずまずないだろう。特に、御承知のように、肉につきましては畜産物価格安定法というもので、値段が下がれば買い上げる、上がれば冷やす、そしてしかも、へそ価格を守っていくという姿勢をとっておりますから、しかも、この肉は大部分畜産振興事業団に入りまして、ここで手持ちを放出しなければ価格に影響を与えないという制度、仕組みはそのままになっておりますので、まずまず牛肉については国内に影響を与えるようなことはないだろう、それでもなおかつ与えるようなことがあったら、いまの畜産物価格安定法の仕組みを発動して価格を正常なものにするし、また生産対策についても、さらに飼料を安くするとかいろいろな仕組みを講じて影響を与えないようにしていく、こういう考え方でございます。
 それからオレンジについては、これもずいぶん研究したのでございますが、三月になりますと、まずまず普通のミカンというものはなくなってしまう。ところが、タンカンが四、五月に出る、これに影響を与えてはならぬというので、まず柑橘類のない六月、七月、八月、この時期に入れるならば、日本の国民、消費者の胃袋からしてまだまだ果物の欲しい時期である、しかも、これを二万二千五百トン入れましても、月七千トン程度でありますので、まず柑橘には影響を与えないが、ハウスミカンに影響があるか、あるいはまたスイカ、メロン等に影響があるか、これらも研究いたしました。スイカ、メロンなんというのは大変な量でございますから、しかも、消費者などのあれが違いまして、本当の高級のもので大体あれはデパートでみやげ品ぐらいに流れるだけなんです。ですから、一般市場に流れるものには影響を与えない、量からいっても時期からいっても、こう思ってやりましたし、これもまた同じように影響があるならば調整保管で買い上げるとか、いろいろな政策を講じて、影響を与えないようにしていきたい、こう判断したわけでございます。
 ジュースについても、前から申し上げたように、ブレンド用という枠を与えて、果汁業者がブレンド用として必要な場合に限り三千トンまでいい、こういうことにしたのであって、きのうも御質問がありまして、果汁業者は、おれは要らないんだという場合は申請してこなければ、通産省もアメリカも押しつけるわけじゃないということでございますので、ブレンド用によって消費が拡大するならばな、こう思うわけでございます。
 このようなことで、仕組みそのものは影響を与えないようになっております。ところが、いま言った交渉経緯あるいは今後どうなるのだろうかということからいって、あるいはたくさん来るんだ、被害が大きくなるんだというようなことが大きく伝わって、むしろそのことによって牛価格はこの先々暗いんだぞというような宣伝に乗って、芝浦では下がっておらないけれども現地で下がってしまうというような異常な傾向にある。この方の被害の方が大きいのではないか。必要以上の不安感が流れることによっての動揺ということをむしろ私は心配しておりますから、影響ありません、影響がありましたならばこれを処置してまいる、このことが農家のためになる、こう思って、しばしば被害がない、そして実態がこうであるということをあらゆる機会を通じて申し上げておるところでございます。

発言情報

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発言者: 中川一郎

speaker_id: 12365

日付: 1978-02-10

院: 衆議院

会議名: 農林水産委員会