井上普方の発言 (予算委員会第一分科会)
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○井上(普)分科員 いまライフサイエンスの話が出ましたので、ライフサイエンスというのは何をやるのかと思いますと、老化制御等の研究開発プロジェクトと、秦の始皇帝が考えるようなことが書いてある。これは何ですかね。たまたまライフサイクルだのライフサイエンスだのと言葉の魔術師と言われる政治家が言ったとたんに、ライフサイクルなんということを言い出してライフサイエンスなんという言葉を使い出した。秦の始皇帝みたいなことができますか。ともかくこれができるとして一生懸命やられているんだろうと思うけれども、それに要する費用はわずか三億六千万円、これで世界に畏敬せられるようなものができるとお考えになりますか。どうも不可能に近いんじゃないか、私はこのように考えるのです。それよりもやはり国家として、ともかく先ほど来申しますような目的を持った科学技術の推進に努めていただきたい、このことを私はお願いする次第であります。これは単に政党というような立場じゃなくて、あくまでも国家国民がいかにして世界に畏敬せられ、かつまたアジアにおいて共存共栄ができるかというために私は申しておるのであります。この点、ひとつお間違えのないようにしていただいて、根本的に洗い直していく、そうして新しい日本の科学技術のあり方を研究していただきたい。単に日本学術会議というものが、あるいは思想的に偏向しておるとかいうようなことでもって一流の学者の集まりをボイコットすることなく——御用学者ばかり集めて科学技術会議なんというものをつくり、ここの意見だけで、こんなつまらぬと申したらまことに失礼だけれども、方向の答申を得て、それによって日本の科学技術をやっていけば悔いを千年に残しますぞ。考えてごらんなさい、民間にほとんど頼り切っておった研究開発費というようなものは、いまどんどん少なくなってきている。もうしばらくすると韓国あるいは中国、特に中国の科学技術の躍進というものはすばらしいものがある、日本は圧倒されるのじゃないか、共存共栄ができなくなるのじゃないか、このようなおそれすら私は持たざるを得ないのであります。特に御注意を願いたいと思うのであります。
続いて、私は、原子力開発についてお伺いいたします。
御承知のように、原子力発電所の設置につきましては、中部電力におきましてどこかの町長さんに対し原子力発電所をつくるのに賄賂を贈ったというので非常に問題になっておりました。これは単に中部電力だけの問題ではありません。私どもが住んでおります徳島県の蒲生田に原子力発電所をつくろうといたしますと、漁民の諸君、住民の諸君がこれに反対する。反対する理由も当然なんです。私も反対なんです。ところが、その漁民の諸君に対しまして、徳島市内へ運んで飲めや食わせやでどんちゃん騒ぎの大盤振る舞いをやっている。こういうことは耳に入っていますか。