予算委員会第一分科会

1978-03-01 衆議院 全326発言

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会議録情報#0
昭和五十三年三月一日(水曜日)
    午前十時一分開議
 出席分科員
   主 査 塩崎  潤君
     小此木彦三郎君    谷川 寛三君
      中野 四郎君    井上 普方君
      高沢 寅男君    山花 貞夫君
      山本 政弘君    新井 彬之君
      谷口 是巨君    林  孝矩君
      工藤  晃君    小林 正巳君
   兼務 中村 重光君 兼務 村山 喜一君
   兼務 山口 鶴男君 兼務 柴田 睦夫君
 出席国務大臣
        国 務 大 臣
        (科学技術庁長
        官)      熊谷太三郎君
 出席政府委員
        人事院事務総局
        職員局長    金井 八郎君
        宮内庁次長   富田 朝彦君
        科学技術庁長官
        官房長     半澤 治雄君
        科学技術庁長官
        官房会計課長  劔持 浩裕君
        科学技術庁計画
        局長      大澤 弘之君
        科学技術庁研究
        調整局長    園山 重道君
        科学技術庁原子
        力局長     山野 正登君
        科学技術庁原子
        力安全局長   牧村 信之君
        大蔵政務次官  稲村 利幸君
        大蔵省主計局次
        長       禿河 徹映君
        水産庁次長   恩田 幸雄君
        工業技術院長  窪田 雅男君
        資源エネルギー
        庁長官官房審議
        官       武田  康君
        資源エネルギー
        庁公益事業部長 服部 典徳君
 分科員外の出席者
        衆議院事務総長 大久保 孟君
        衆議院庶務部長 福水 達郎君
        参議院事務総長 植木 正張君
        参議院事務次長 前川  清君
        裁判官弾劾裁判
        所事務局長   西村 健一君
        裁判官訴追委員
        会事務局長   山崎 宏八君
        国立国会図書館
        長       岸田  實君
        大蔵省主計局主
        計官      塚越 則男君
        大蔵省主計局主
        計官      的場 順三君
        会計検査院事務
        総長      鎌田 英夫君
        会計検査院事務
        総局第一局長  前田 泰男君
        最高裁判所事務
        総長      牧  圭次君
        最高裁判所事務
        総局経理局長  草場 良八君
    —————————————
分科員の異動
三月一日
 辞任         補欠選任
  井上 普方君     高沢 寅男君
  林  孝矩君     谷口 是巨君
  小林 正巳君     工藤  晃君
同日
 辞任         補欠選任
  高沢 寅男君     山花 貞夫君
  谷口 是巨君     新井 彬之君
  工藤  晃君     小林 正巳君
同日
 辞任         補欠選任
  山花 貞夫君     山本 政弘君
  新井 彬之君     林  孝矩君
同日
 辞任         補欠選任
  山本 政弘君     井上 普方君
同日
 第二分科員中村重光君、第三分科員山口鶴男君、
 柴田睦夫君及び第五分科員村山喜一君が本分科
 兼務となった。
    —————————————
本日の会議に付した案件
 昭和五十三年度一般会計予算
 昭和五十三年度特別会計予算
 昭和五十三年度政府関係機関予算〔皇室費、国
 会、裁判所、会計検査院及び総理府所管(科学
 技術庁)〕
     ————◇—————
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谷川寛三#1
○谷川主査代理 これより予算委員会第一分科会を開会いたします。
 主査所用のため、その指名により私が主査の職務を行います。
 昭和五十三年度一般会計予算、昭和五十三年度特別会計予算及び昭和五十三年度政府関係機関予算中、総理府所管について審査を進めます。
 科学技術庁に関する事項について質疑の申し出がありますので、順次これを許します。井上普方君。
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井上普方#2
○井上(普)分科員 科学技術庁の予算を拝見いたしまして、私ははなはだ物足りないものを感ずるのであります。と申しますのは、いま未開発国と申しますか後進国におきましては、このアジアにおきましてもどんどんと追い上げが行われておることは御存じのとおり。しかも中国は、御存じのように、文化革命後四人組の追放を行い、技術革新あるいは科学技術の振興というのを大きな国是といたしております。しかも、中国には八億の人民があり、かつまた非常に優秀な民族である。そして政治体制としては社会主義という非常に効率的な政治体制をとっておる以上、わが国の科学技術水準に到達するのはもう目前であろうと私どもには感じられるのであります。その中において、日本が中国あるいはアジア諸国とともに善隣友好を重ねると同時に、いかに共存していくかというのは、大きな国家の目標でなければならないと思います。それには、どういたしましても科学技術について、日本の科学技術の将来はいかにあるべきかというビジョンがなければならないと思うのであります。
 この点について、予算案の説明には何ら書かれておりません。日本の今後の科学技術としてはいかなる方向に進むのが、世界平和のために、あるいはまた中国との共存共栄のために必要であるか、この点についてお考えがあればひとつお示し願いたいと思います。
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熊谷太三郎#3
○熊谷国務大臣 いろいろお話がございましたが、御趣旨はごもっともであると考えるわけであります。いま余り具体的なお答えは十分いたしかねると思いますが、科学技術の振興、これはある意味では国政にとりまして最も重要な問題であると存じまして、われわれといたしましては、その振興のために十分の努力をいたす考えでございます。
 なお、具体的な点がございましたら、またお答えいたします。
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大澤弘之#4
○大澤政府委員 補足さしていただきます。
 先生のおっしゃいますのは、これからの科学技術政策の方向というようなことかと存じますが、これにつきましては、科学技術庁と申しますよりは、科学技術会議といいまして内閣総理大臣を議長にいたしまして構成をいたしております諮問機関でございますけれども、その庶務を科学技術庁がやっておるわけでございます。この科学技術会議が昨年五月に、長期的展望に立ったこれからのわが国の科学技術政策についてと、こういう諮問に対する答申を出しております。
 この中で、紀元二〇〇〇年を踏まえましてこれからの日本の科学技術をどういう方向にもっていったらいいのかということにつきまして答申が出ております。これに従いまして私ども個々の政策を遂行しておるということでございますが、大ざっぱに申しまして、この答申の中に示されております方向は、第一に、これから資源・エネルギーのいろいろな困難な問題かございますが、これを克服していくための科学技術ということを挙げております。それから国民生活の安定を図っていくということを第二の目標にいたしております。それから第三番目に、先生いまお話がございましたような国際競争力というようなこと、あるいは国際協調ということを大事にした科学技術の方向といったようなことを指摘をいたしておるわけでございます。
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井上普方#5
○井上(普)分科員 ただいまお話しになりました科学技術会議なるものは、単なる総理大臣の私的諮問機関にしかすぎません。日本学術会議なるものは正式に国として認めておる会議でございまずけれども、この科学技術会議というのは単なる内閣の、日本学術会議に対抗するための諮問機関にすぎないと私は思うのであります。
 そこで、まあそれでもよろしい。いま、答申があって、資源・エネルギーあるいは国民生活の安定あるいは国際協調、こういうことをおっしゃいましたが、私か先ほど申しましたのは、鉄鋼にいたしましてももうすでに韓国においては生産があるし、あるいはまた中国においても、今後日本の協力によって非常な製鉄が行われる、あるいはまた宇宙科学にいたしましても、日本よりも中国の方がはるかに進んでおるでございましょう。あるいはまた、原子力科学にいたしましても、中国においてはすでに原子力の実験が行われ、水爆の実験も行われるというように、日本よりもかなり進んだ水準にあるのじゃなかろうかと私どもには考えられるのであります。
 そこで、日本独自として、中国からも世界からも畏敬せられるような科学技術の方向というものを私どもは見出さなければならない。国際競争力というのじゃなくて、あるいは国際協調というのじゃなくて、日本民族としてともかく国際的に畏敬せられる科学技術というものを生んでいかなければならない。しかしながら、この予算を拝見いたしまして、あるいは先日科学技術白書を拝見いたしましたが、日本の研究開発費というのはアメリカの大体三割ぐらいでございましょう、イタリアとそこそこであったのが、いままでの日本の科学技術の研究調査費であります。ところが、その大半は民間が受け持っておった。その民間が受け持っておった科学技術開発費というものが、昭和四十九年以来の不況によりましてどんどん減ってきている。その中において、国として持たなければならない科学技術の予算というのがわずか二〇%ぐらいのふえ方では、これは話にならないと思うのであります。科学技術の一年のおくれというものが将来に及ぼす影響は非常に大きいものがある。もうすでに四十九年、五十年、五十一年、五十二年と四カ年にわたって連続して民間の科学技術の研究費というのが三分の一に減少しておる現状であります。これはおたくの技術白書に書いてある。この状況の中にあって果たして日本民族としては世界各国から畏敬せられるような科学技術、これをつくれる自信ございますか。いかがでございます。
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大澤弘之#6
○大澤政府委員 お答えいたします。
 先生いま御指摘のように、諸外国に比べまして、日本の科学技術、政府の科学技術投資といいますのは三割でございます。諸外国は大ざっぱに申しまして大体五割くらい出しておるということから見ますと、政府予算の中での比率ということにつきましては、数字の上では日本の方が小そうございます。しかし、諸外国の中には国防研究費といったようなものも入っておりまして、たとえばアメリカなどはかなりの金額がそれに入っております。それを除きますと三割五分程度、もちろん日本より少しいいのでございますけれども、大きなお金を投じておりますアメリカでもそういうような状況でございます。私ども大いに努力をしていかなければならぬわけでございますが、政府投資ばかりじゃございませんで、科学技術を支えますのは、いま先生お話ございましたように、民間の研究ということ、特に日本の場合にはこれが非常に日本の科学技術を支えてきておるわけでございます。したがいまして、私どもは単に政府投資ばかりではなくて、民間の研究投資ということにつきましてもやはり活発にしていっていただきたい。ですから、単なる比率の問題ではございませんで、トータルをふやしていくということに力をいたしてまいりたい、こう思っておるわけでございます。科学技術の研究費というのは、おっしゃいますように、多ければそれだけの大きな将来に対する効果があるものと私どもも期待しておりますので、今後とも大いに努力をしてまいりたい、こう考えております。
 なお、現在では私ども、いま御指摘がございました科学技術白書でも分析をしておりまして、まだアメリカの水準から見ますと多少落ちてはいるのでございますけれども、ここ十年ばかりの日本の動きといいますか、見ておりますと非常に躍進的に日本の科学技術の水準は伸びてきておるというふうに判断をいたしておりますので、こういう状況を続けていけばどんどん追いついていけるものというふうに考えておる次第でございます。
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井上普方#7
○井上(普)分科員 どうもおかしいと私は思うのです。質の面も考えてほしい。この科学技術の研究費はアメリカあたりでは国防費の中にかなり含まれておるからこれを除いたら大体とんとんだという話はどうもおかしいと思う。というのは、あなたも御承知のように、海底開発の探査の技術にしましても、あるいは宇宙開発の技術にしましても、すべてアメリカの国防費の中から出ているんじゃないですか。このごろ何とかシャトルというのを打ち出すのに金がなくて、日本に協力を求めてくるようにはなりましたけれども、いままでの科学技術の研究というのは、宇宙開発あるいは海底探査というのは全部国防費の中から出ているんじゃありませんか。そういうような面からいたしますと、もう五年間続いた不況の中で、民間の科学技術の研究費というのはともかくぐんと落ちてくる。この中において、先ほど来申しますように、日本独自、日本として世界各国に畏敬せられるような科学技術の開発を一体どう考えるんだ。特にお隣りの中国との関係を考えますときに、もう宇宙開発においては日本よりもはるかに進んでおるでしょう。あるいはまた、海底開発はまだまだかもしれませんけれども、他の分野における資源・エネルギーに対する考え方につきましても中国の方が進んでおるように思われてなりません。そういたしますと、日本としては、独自の科学技術の開発のために方向を一つ打ち出さなければならない。ただいま言われておりますような国民生活の安定のためにとかいうことでは始まらぬのじゃないか、私はこう思うのです。今度も中国に対しましても製鉄の技術が日本から輸出せられるということが報ぜられております。もう中国は科学技術の躍進ということを大きな国家目標の一つにしておる。この中において日本は共存共栄をしなければいかぬし、善隣友好をやらなければいかぬ。その中で日本の科学技術というものが持っておる使命というものは非常に大きいものがあると私は思うのです。
 そこで、科学技術庁としてはもう少しと申しますか、全力を挙げて新しい分野の開拓ということに努力をしなければならぬと私は思うのであります、私は科学技術特別委員をやりましてもう六、七年になりますが、その間、科学技術の新しい費目というものはほとんど見られないのであります。科学技術と言えば原子力発電所だ、続いては宇宙開発だ、続いては何だといいますと海底探査だ、いずれもアメリカの後追いばかりをやっているんじゃありませんか。そしていまから五、六年前には科学技術庁の大きな分野にシンクタンクなんということを考えてきたけれども、今度予算書を見てみますと、シンクタンクなんという言葉は全然ない。シンクタンクというのは一体どこに行ってしまったのです。どうなっているのです。あれは意味がなかったのですか。そういうように思いつきのものであってはならないと私は思う。科学技術というものはあくまでも一定の目標を持ち、それに経常的な、民間が行い得ないような質の——量じゃありませんよ、私が言うのは。質の研究開発費というものを投じていくことこそ日本のあるべき姿ではなかろうか、このように思うのです。これは単に役人にばかり任せておいては、大臣、だめなんです。大局的に、国家的な目標において、そしていかにアジアにおいて善隣友好を保ち、かつまた共存共栄ができるかという科学技術の開発にわれわれは乗り出さなければならないと思う。大臣、いかがでございますか。
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熊谷太三郎#8
○熊谷国務大臣 先生のお話はおっしゃるとおりでありまして、いかに努めましてもこれでいいという段階はないわけでございまして、科学技術庁としましても、ただいまお話にありましたように、エネルギーの問題のほか、また宇宙、海洋開発のほか、新しいいろいろな分野でもそれぞれ研究開発を進めているわけであります。たとえて言いますとライフサイエンスの問題でありますとか、あるいはSTOL機の開発でありますとか、そのほかの、まだ二、三いろいろあるかと思いますが、できるだけの努力はしておりますけれども、いま申しましたように、現在の努力で十分であるとは決して考えておりませんので、この上ともいろいろな御指摘や御指導に従いましてさらに一層いろいろな新しい分野、日本としての当然進めなければならぬ分野の研究開発を進めてまいりたいと考えております。
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井上普方#9
○井上(普)分科員 いまライフサイエンスの話が出ましたので、ライフサイエンスというのは何をやるのかと思いますと、老化制御等の研究開発プロジェクトと、秦の始皇帝が考えるようなことが書いてある。これは何ですかね。たまたまライフサイクルだのライフサイエンスだのと言葉の魔術師と言われる政治家が言ったとたんに、ライフサイクルなんということを言い出してライフサイエンスなんという言葉を使い出した。秦の始皇帝みたいなことができますか。ともかくこれができるとして一生懸命やられているんだろうと思うけれども、それに要する費用はわずか三億六千万円、これで世界に畏敬せられるようなものができるとお考えになりますか。どうも不可能に近いんじゃないか、私はこのように考えるのです。それよりもやはり国家として、ともかく先ほど来申しますような目的を持った科学技術の推進に努めていただきたい、このことを私はお願いする次第であります。これは単に政党というような立場じゃなくて、あくまでも国家国民がいかにして世界に畏敬せられ、かつまたアジアにおいて共存共栄ができるかというために私は申しておるのであります。この点、ひとつお間違えのないようにしていただいて、根本的に洗い直していく、そうして新しい日本の科学技術のあり方を研究していただきたい。単に日本学術会議というものが、あるいは思想的に偏向しておるとかいうようなことでもって一流の学者の集まりをボイコットすることなく——御用学者ばかり集めて科学技術会議なんというものをつくり、ここの意見だけで、こんなつまらぬと申したらまことに失礼だけれども、方向の答申を得て、それによって日本の科学技術をやっていけば悔いを千年に残しますぞ。考えてごらんなさい、民間にほとんど頼り切っておった研究開発費というようなものは、いまどんどん少なくなってきている。もうしばらくすると韓国あるいは中国、特に中国の科学技術の躍進というものはすばらしいものがある、日本は圧倒されるのじゃないか、共存共栄ができなくなるのじゃないか、このようなおそれすら私は持たざるを得ないのであります。特に御注意を願いたいと思うのであります。
 続いて、私は、原子力開発についてお伺いいたします。
 御承知のように、原子力発電所の設置につきましては、中部電力におきましてどこかの町長さんに対し原子力発電所をつくるのに賄賂を贈ったというので非常に問題になっておりました。これは単に中部電力だけの問題ではありません。私どもが住んでおります徳島県の蒲生田に原子力発電所をつくろうといたしますと、漁民の諸君、住民の諸君がこれに反対する。反対する理由も当然なんです。私も反対なんです。ところが、その漁民の諸君に対しまして、徳島市内へ運んで飲めや食わせやでどんちゃん騒ぎの大盤振る舞いをやっている。こういうことは耳に入っていますか。
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服部典徳#10
○服部政府委員 先生ただいま御指摘のございました中部電力の芦浜地点につきましては、地元の前紀勢町長が贈収賄の関係で中部電力の職員とともに送検いたされまして事件になったということは御指摘のとおりでございまして、われわれとしては非常に遺憾に思っているわけでございます。
 それから、二番目にお話のございました蒲生田地点でございますが、これにつきましては、いま御指摘のような飲み食いというような点で非常に行き過ぎがあったというふうな報告は私ども受けてないわけでございます。
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井上普方#11
○井上(普)分科員 そうすると、通産省は刑事事件にならなければ知らないということですか。
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服部典徳#12
○服部政府委員 いま御指摘の蒲生田地点につきましては、そういった行き過ぎの事実の報告を受けてないということでございます。
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井上普方#13
○井上(普)分科員 それじゃ知らしてあげましょう。蒲生田の原子力発電所をつくるために漁業組合に対していかに大盤振る舞いの料理屋攻勢をやったか、私は資料を持っているんだ、受け取りも持っているのです。そういうことをやりながらいまの原子力発電所を進めておる姿、これについては私は大きな疑問がある。もちろん六百戸がずらりと並んでおる、直線にして一キロ、そこへ、しかも海上につくろうというのだから漁民の諸君が反対するのはあたりまえの話で、私らも反対せざるを得ない。しかし、それを賛成派に回すために、またまた賄賂攻勢あるいは個人的にやっているのです。これは公益事業部の方において調査する気持ちはありますか、どうですか。ここで私が口を切っていく以上は調査してもらわなければいかぬ。そういうことを知らないといって済ましておられる問題じゃない。どうですか。
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服部典徳#14
○服部政府委員 蒲生田地点につきましては、五十一年六月に四国電力から徳島県及び阿南市に対して環境調査の申し込みをしたわけでございますが、その後、御指摘のように、地元の反対がございまして、現在立地につきましては進展を見てないという状況でございまして、地元の情勢を見て慎重に検討しているという現在の段階でございます。
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井上普方#15
○井上(普)分科員 そうじゃないんだ。環境調査をやらせてくれというために飲み食いを盛んにやらせたんだ。私らは第一線に立って反対したんだ。この環境調査をやらさぬようにしてしまったんだ。そういう資料を持っているのですよ。しかし、公益事業ともあるべき電力会社がそういうような賄賂的なものを住民の諸君に飲み食いさすことがいいのか悪いのか、まずそれからあなたに聞いていきましょう。ごまかす答弁はおやめになって、それだけ聞きましょう。
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服部典徳#16
○服部政府委員 発電所の立地につきまして地元の理解と協力を求めることは当然でございますが、御指摘のように、その理解と協力を求めるやり方が行き過ぎて過度にわたって社会常識に反するというようなことは、当然行わるべきじゃないというふうに考えるわけでございます。
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井上普方#17
○井上(普)分科員 これはあなたは御存じだろうと思う。四国電力が公文書まで偽造して、阿南の橘の火力発電所の建設のために、反対運動の指導者に対して百万円の賄賂を贈ったことを御存じでしょう。そうしてまた、先ほども申しましたように、住民を自動車で一時間運んで大きな料亭へ連れていって飲み食いをさせる、こういうやり方が公益事業のあり方としてあっていいものか悪いものか、それだけ聞きたい。
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服部典徳#18
○服部政府委員 先ほども申し上げましたように、過度にわたるそういった行為につきましては、われわれとしては社会常識に反するということで望ましくないことだというふうに考えます。
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井上普方#19
○井上(普)分科員 望ましくないだけで済むのですか、監督官庁としては。少なくとも公益事業と銘打ち、あらゆる国家権力の擁護のもとにある電力会社がこのようなことをしていいのか悪いのか、調査する御意思はありますか、どうですか。
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服部典徳#20
○服部政府委員 御指摘でございますので、私ども、蒲生田地点について、四国電力のそういった地元に対する対策がどういうふうになっているか実情を調べてみたいと思います。御指摘のように、行き過ぎがございましたら、当然そういうことはやめるべきだと思いますので、行き過ぎについては厳重に指導してまいりたい、こういうふうに考えるわけでございます。
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井上普方#21
○井上(普)分科員 指導だけで済む問題じゃない。少なくとも公の権力があれだけの庇護を与えておる電力会社が、発電所をつくるがためにという名目でもって、住民に対しましてあらゆる飲み食いをやらせておる。御存じでしょうが、四年前に四国電力が阿南市の公害対策委員の一人に対して百万円の賄賂を贈って、その賄賂の捻出は公文書偽造によってつくり上げたことはあなた方も御存じでしょう。これに対してあなた方はどういう処置をとったのです。前歴のあるこの電力会社に対してあなた方はもう少し毅然とした態度であってもらわなければ困る。どうなんです。あの事件に対してどういう態度をとりましたか、処置をとりましたか。もう時間が参りましたので私はこの程度でやめますが、この住民に対する過度に主たる、過度以上です。接待に対してはどう考えられるのか。これをお調べになるのか、そしてそういうことがわかった時点でどうするのか、監督官庁としての処置をお伺いしたい。
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服部典徳#22
○服部政府委員 阿南市の公害対策審議会の委員に対して百万円の贈賄容疑ということで書類送検されているという事実につきましては、私どもも承知しているわけでございます。その件につきましては、会社の責任者を呼びまして、私どもとしても厳重に注意を与えたところでございます。
 いま御指摘のございました行き過ぎた行為につきましては、事情を調べまして行き過ぎがあった場合には、厳重な措置をとりたいというふうに考えるわけでございます。
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井上普方#23
○井上(普)分科員 時間が参りましたのでこの程度にしますけれども、厳重注意ぐらいで、ともかく公益事業と称するあの電力会社があきらめるわけはないと私は思う。利益追求のためにはどんなものにでもなるのがいまの電力会社の姿じゃないか。公益事業という衣をかぶって実際にはえげつないことを平気でやっているじゃありませんか。電力会社は土地が利益が上がるといえば土地に手を出す、ほかの会社、大企業がやっているのと同じようなあらゆることを平気で公益事業である電力会社がやっておるじゃありませんか。ともかくこれらに対する厳重なる規制をやっていただかなければ、公益事業の名に恥じますよ。こういうことを厳重に申し上げて、私の質問を終わります。
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谷川寛三#24
○谷川主査代理 以上で井上君の質疑は終わりました。
 次に、中村重光君
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中村重光#25
○中村(重)分科員 大臣に「むつ」の問題でお尋ねします。
 就任されてから、いろいろとどうするかということでずいぶん苦労されているんだろうとは思うのです。ところが、何というのか、ずいぶん静かに構えていらっしゃるように思うのです。それで、四者協定というのが青森との間にはあるわけですが、ここからもまた積極的に迫っておるような感じも新聞報道等では感じないのです。むしろ長崎の方が核つきであるとか核抜きであるとか、佐世保の辻市長が返上したとかあるいは撤回をしたとか、さまざまな報道が伝えられている。それには、あなたがどうしても佐世保に持っていくつもりだから返上なんてしないでくれと説得にこれ努めたという報道もある。そこらはよくわからないのですが、大臣としてはどのようにお考えになっていらっしゃるのか。
 時間の関係もありますからあわせてお尋ねをするのですが、長崎県としては核抜き、佐世保としては核つき、その佐世保も県の方に妥協して、核抜きでもよろしいというような考え方に傾いているとも一時伝えられてきたわけですが、科学技術庁は県と市を調整する立場に立ったので、核つきでないといけないというような態度を決めているとも言われているわけですが、そこらについてひとつ考え方をお示しいただきたい。
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熊谷太三郎#26
○熊谷国務大臣 最初の四者協定でございますが、これは御承知かと思いますが、期限を決めまして、その期限内にあそこを立ち退くということになっておりますことは御承知のとおりでございます。この期限が昨年の四月十四日で切れまして、あそこは立ち退かねばならぬということになっておりまして、これにつきましては直接に青森県の知事あるいは漁民の方々の代表、そういう方から非常に強い処置も受けているようなわけでございます。したがって、政府の現在の立場としましては、この四者協定の趣旨を尊重いたしまして、一刻も早く陸奥湾を立ち退かねばならぬ、こういう立場にあるわけでございます。ただ、行き場所がありませんので、無理にお願いしまして、あそこに係船しているという状態でございます。
 一方、政府におきましては一昨年長崎県並びに佐世保港に修理港としての引き受けを御要請したわけでありまして、それに対しまして、これまた御承知のような経過で佐世保港としては引き受ける、また長崎県としては核燃料を抜いた上で修理港を引き受ける、こういうような決議がなされておりまして、これは……(中村(重)分科員「時間がありませんから経過はわかっていますから結論の方でちょっとお聞きしたい」と呼ぶ)いろいろ詳しくは申し述べませんが、政府としましては検討をいたしておる次第でありまして、これらの検討を踏まえまして重ねて、重ねてといいますか、改めて長崎県に佐世保港においての修理を実現させていただきたいということを御要望するつもりでおります。
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中村重光#27
○中村(重)分科員 当時の宇野長官の考え方と、あなたになってから考え方は変わっていますか。
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熊谷太三郎#28
○熊谷国務大臣 その辺のことば私は十分確信を持って、違っているとかということはお答えできかねますけれども、ただ政府としてはそういう方向に進まざるを得ないのではないか、このように考えているわけでございます。
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中村重光#29
○中村(重)分科員 科学技術庁としては核つきであるという考え方に固まっているのですか。たてまえ論だけを言わないで、われわれとしても関心を持っているだけにある程度のことは知っているわけなんで、問題は、科学技術庁がどうするのかということだけを知りたいわけなんだから、内容がわかっているものに対しては、余りたてまえ論で検討だとかなんとかということを言って質問者の真意に沿わないような答弁ではなくて、もっと的確に答えてください。
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