戸叶武の発言 (外務委員会)

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○戸叶武君 時間がありませんから、まああなたが新聞が誤って伝えたと言うんだから、本人の言うことにそう間違いはないかとも思いますが、これは新聞の方と相当話し合ってみてください。
 私の感じたことですが、この有事の場合においていつも過ちを犯すのは、明治憲法における統帥権の問題だけでなく、前線における部隊長が戦争への道へ発火点をつくるとなかなかそれが抑えられないんです。あの日華事変の盧溝橋事件のときに牟田口さんという少し頭が変な方ですが、ビルマ作戦においてもそれが暴露しておりますけれども、あれが聞かないんだ。石原さんが参謀本部の作戦部長であり少将として、またあのときには柴山兼四郎少将が陸軍省の軍務局長で輜重から出た人で中国通で慎重な人でした。どうやっても軍の体質は、それ皇軍が侮辱されたという形と功名手柄と金鵄勲章につられたわけじゃあるまいでしょうが、いきなり戦争に突入した。向こうの中国側では――中国側のことは私はよく資料を集めてきていますから別な機会にやりますが、とにかく戦争回避に努めたんだが、できなかった。ああいうことを二度、三度と犯したら日本の国はめちゃめちゃになりますよ。
 どうぞそれだけ心して慎重に、事、軍事行動の問題に対しては、外交も重要ですが、この日中平和友好条約の批准に至るまでの道程において、外交、防衛の問題に対して与野党の境あるところまでは撤去して、国の大事だからざっくばらんの慎重な論議がなされんことを期待し、私の発言はこれで終わります。

発言情報

speech_id: 108413968X00119780818_015

発言者: 戸叶武

speaker_id: 23841

日付: 1978-08-18

院: 参議院

会議名: 外務委員会