多田省吾の発言 (予算委員会)
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○多田省吾君 私は、初めに参議院の選挙制度についてお尋ねいたします。
総理は、一月末の参議院本会議で、本国会で全国区制度の改正をしたいと答弁されました。しかし、自民党内でも調整は非常に難航しているようでございます。で、私は、第一に、参議院地方区の極端な定数不均衡を是正すべきだと思います。すでに五十一年四月の最高裁の判決におきましても、投票価値の平等が憲法上の平等原則の要求に合致していなければならないと判定を下し、前吉國法制局長官あるいは現真田長官等も、その当時、一票の価値の平等は国会の両議院の議員の選挙について述べているんだと、このように答弁されております。しかるに、政府・自民党は、全国区の改正と一括処理するんだということで、昭和四十五年には第六次選挙制度審議会の報告、昭和四十七年には第七次選挙制度審議会の報告で定数是正を言っているのにもかかわらず、いままで放置されてまいりました。私は、これは憲法問題でございますから、他の政治問題の一切を切り離して、参議院定数不均衡の核心とも言うべき極端な不均衡の改正、また逆転現象の解消に踏み切るべきだと思いますが、決意のほどをお伺いします。
また第二に、全国区の改正問題につきましては、また、われわれもこの欠点を除去することに真剣であらねばならない、このように考えております。しかし、朝日新聞におきましても、昨年の暮れ百人の全国区議員にアンケートをとりましたところ、過半数は全国区の比例代表に反対であったとか、あるいは読売新聞にも広く有識者の意見を載せたことがありますが、非常に幅広い意見も出ているわけです。また、毎日新聞の社説等におきましても、この際拙速に走ることなく第八次選挙制度審議会等も考えてもいいのではないか、このように言っております。また、最近は、八日、総理が連絡会議で全国区のほうを督励されたそうでございますけれども、いま御存じのように、今度こういう改正案を出して、五月十七日以降の会期延長やあるいは解散の火種に資しようとしているんじゃないか。総理は解散のかの字も考えていないとおっしゃっておりますけれども、そういう観測も一部で行われていることは事実でございます。
私は、この際、政府が本当に無理をしてまでもこの国会で改正を図るのか。あるいは拘束比例方式でも自民党の選挙制度調査会等におきましてはまだ疑義があると、衆議院よりも政党化が進んだり、あるいは無所属を締め出したり、あるいは党内で順番をつけることにおいてどうかなと、こういう疑義も出ていることは事実でございます。そういったときにおいて、私は無理をしてまでこの際、今国会で改正を図らなければならないものがあるのかどうか。また、もし出すとすれば、政府提出かあるいは議員立法として出すのか、その辺のお考えをお聞きしたいと思うのです。