伊藤茂の発言 (大蔵委員会)
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○伊藤(茂)委員 総論は結構ですが、具体的な対応策は検討中ということでございます。それでは、後ほどまた具体的に要望をさせていただきたいと思います。
次に伺いたいのは、経済協力、特に政府開発援助についての問題です。
これはこの数年来国際的な要望も非常に強くあり、議論されてまいってきたわけでありますが、そしてまた、改善の努力という方向も政府側からも提起されているというわけであります。量と質と私は両面あると思います。この量の面では昨年、七七年基準、ドルベース三年倍増、八〇年達成というわけでありますが、さっきの話もありましたように、この八〇年代を展望する南北問題という観点から考えますと、さらにその先の展望も必要なのではないだろうかという気がいたします。それから質につきましても、前から指摘をされてまいりましたグラントエレメント、それからアンタイドの問題、それから執行率、ディスバースの促進、また技術援助をもっと拡充をしなければならないという問題など指摘をされてまいってきたわけであります。
政府の方では、それぞれそれらのことをぜひ前向きに再検討をしなければならないというふうに伺っているわけでありますが、個々のことをそれぞれ詳しく伺う時間がございませんから、取り組みの姿勢としてお伺いしたいのは、現在これらの経済協力なり政府開発援助なりということについて、量も質も改善をしなければならないということが言われておりますが、一つは、一元化を図る必要があるのではないか。関係部局、省庁にしても多岐にわたっておりますし、それから原資の調達にしても幾つかの柱になっているというわけでありますが、もっとそれらを総合的に執行していく、あるいはやり方の面での改善を総合的に検討していくというふうなことが前から指摘されているわけでありますが、もう一つ必要なのではないだろうか、それが一つです。
それから二つ目に伺いたいのは、何か中期の展望を持った総合計画というものをつくっていく必要があるのではないだろうか。いままで日本の場合に、DAC加盟国平均よりもおくれているということでそのアベレージを上回るように、あるいはアベレージに到達をするようにというふうなことであったと思います。ただ日本の場合には、言うまでもありませんが、貿易を見ましても経済関係全体を見ましても、途上国との関連が非常に大きいわけでありますから、何か量をふやす、それだけではなくて、理念あるいは政策を含めた先進的な役割りを果たさなければならない立場に日本は置かれているのではないだろうか。ですからお金をふやす、あるいは状況をよくするというだけでなくて、もう一つそういう面での理念、政策を盛り込んだ中期のプランを持っていくということが必要なのではないだろうかと思います。前の村山大蔵大臣のときにも、前向きにこれらの点については対応しなければならないというふうなお話もいただいていたわけでありますけれども、それらについてどうお考えになるのか。
それからもう一つは、援助のいろいろな量質両面の改善をしていく、それをやるためには、やはり基礎的な共同研究あるいは学術交流その他ですね、そういうもののベースができるだけ豊富に形成をされないと効果のある執行ということはできないのではないだろうかというふうに思うわけであります。政府は開発援助に関係をしてそれらの問題についてどういう努力をいまされているのか、またこれからどういうお考えをお持ちなのかを御説明願いたい。