金子一平の発言 (大蔵委員会)
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○金子(一)国務大臣 公定歩合の問題は、伊藤さんも御承知のとおり、これは日銀の所管事項でございますので、これの引き上げの是非等につきまして私から意見を申し上げることは、差し控えさしていただいた方が妥当ではないかと思うのです。ただ先般来、いろいろなことが新聞にも出まして世間を騒がしておって、これは私どもも困った事態だなということで一生懸命に水をかけている最中でございます。
私どもの判断では、これは予算委員会でもたびたび申し上げましたように、いますぐ大幅な金融政策の変更をやる時期ではない、まだ少し早過ぎるのではないか。と申しますのは、卸売物価は、海外要因を中心といたしましてここ数カ月急騰してまいっておりますが、まだ消費者物価に火がついているわけでもございませんし、一部第二次製品に波及するような傾向があるぞと言われておりますが、その点については、通産省、企画庁を中心に必要な個別対策でしっかりやってまいりますということを言っております。
そこで、私どもがいま一番心配しておりますのは、日本経済はようやく上向いてきたと言っておりますけれども、まだひとり立ちができる段階まで来ているのかどうか。ここで水をぶっかけて、はね返す力がついておるのかどうかというその判断の問題。財政にも力はありません。補正予算を組んでまたひとつ元気をつけろなんて言われても、それは私どもできっこないことなのであります。そこの見通しをどうつけるか、これは大変慎重な判断を要することでございますので、いま、これは物価だけではございません、やはり為替の問題や景気の動向、日本の経済の内需主導型をどこまで貫き通せるかという問題とも関連いたしますし、最後にお触れになりましたような国債の問題があることはもちろんでございますけれども、総合判断をして決断を下さなきゃならぬ、そういう段階でございます。
大変残念なことでございますが、先行きはこういう混迷している状況でございますものですから、四月の国債発行は見送りのやむなきに至りましたけれども、この最近の国債の暴落は、理財局長からもまた後から説明させますけれども、少し異常な空気でございます。あれが正当な市場実勢を反映しているものと私どもは考えていないわけでございます。いろいろな要素が絡み合ってあそこまで落ちたということだろうと思いますので、こういうときに条件改定とか何かやるべき時期ではない、五月に必要ならば国債の金利だけでも上げてというような気持ちで、いませっかく対策を協議しておる最中でございます。
国債のことは詳しくは必要があれば理財局長から申し上げさせますが、そういうことで、あなたのおっしゃるように総合的に判断して必要な結論を出すつもりでおります。