角道謙一の発言 (農林水産委員会)
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○角道政府委員 カモシカの林野の被害につきましてお答えを申し上げます。
カモシカによります森林の被害は、民有林と国有林を合わせまして五十年度は千九百五十一ヘクタール、五十一年度には二千五百四十三ヘクタール、五十二年度は三千二十九ヘクタールとなっておりまして、近年増加の傾向にございます。
〔委員長退席、山崎(平)委員長代理着席〕
五十三年度については現在集計を行っておるところでございます。
そこで、五十二年度の被害状況を地域別に見ますと、民有林では、大体中部を中心にいたしまして約十県で二千五百二十九ヘクタールの被害が発生しておりました。この中で、長野県が千二百二十九ヘクタール、岐阜県が五百十二ヘクタール、岩手県が四百五十一ヘクタール、この長野、岐阜、岩手の三県で民有林の被害面積の大体八七%ということになっておるわけでございます。国有林では、長野、東京、名古屋営林局等におきまして、七営林局で大体五百ヘクタールの被害が生じております。
また、樹種別に見ますと、ヒノキが二千二百六十三ヘクタール、約七五%を占めておりまして、このほか杉が四百三十三ヘクタール、約一四%、松が二百四十ヘクタール、これは八%でございまして、このヒノキ、杉、松で大体九七%ということになっております。
いまお尋ねの被害額でございますが、これは樹種、樹齢その他がございまして、金額としては、私どもとしてはなかなか正確には把握しがたいということでございます。
それから防止の対策といたしましては、当面私ども、カモシカにつきましては特別天然記念物ということで国が保護しておる貴重な野性動物でございますので、国による保護を図るということと同時に、カモシカの食害による被害を防止する、そして林業経営を安定させるために、この二つをどう調和させるかという点に私ども一番苦心をしておるわけでございます。そこで、文化庁、環境庁と林野庁の三庁間におきまして対策についていま協議を進めておりますが、これによりまして、カモシカの生態、カモシカの生息分布であるとか、カモシカの食害の防止方法というものにつきまして、三庁で分担をして実施をしてきております。特に、昨年の九月には三庁間で協議をいたしまして、被害が特に激甚でありますところの岐阜県、長野県の御岳あるいは乗鞍地域に所在します林野庁所管の国有林の中に保護区域を設定いたしまして、これ以外の地域におきまして、被害の防止に必要な措置といたしまして麻酔銃でのカモシカの捕獲ということを文化庁、環境庁が中心になって講じておるところでございます。
なお、今後の対策につきましては、文化庁、環境庁とも御相談をしながら十分な対策を確立してまいりたい、かように考えております。