玉沢徳一郎の発言 (農林水産委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○玉沢委員 そこで、もう一つ問題があるわけでありますが、イカの流し網を禁止したのはサケ・マスの混獲を避けるためだ、こういうことであります。しかし、今後の日本の水産行政におきまして、沿岸漁業におきましては、やはり日本で消費しているサケ・マスの十五万トンのうち、国内で生産するのが五万トン、カナダ、アメリカから輸入しておるのが五万トン、そうしてソビエト海域から持ってくるのが五万トン近い、こういうことであるわけです。しかし、ソビエトの漁場を閉鎖されるということを想定をするならば、やはり日本の生産を十万トンにふやす、そういう努力が今日行われていると私は考えるわけですよ。そうした場合に、ただ禁止をするということじゃなくして、サケ・マスの捕獲をいま定置網と河川でしか認められてないわけでありますが、ところが、各県の漁業調整規則によりますと、北海道、青森は刺し網をやるのを認めておるわけです。これは全部やりますと確かに資源が枯渇してしまいます。しかしながら、いろいろ研究をしまして、私も漁民と会ってみた、そうしましたら、やはりサケ・マスは淡水のところに入りますとえさをとらない、しかし海水にいる限りはえさをとりますので、これは釣ることはできる。つまり、はえなわをやって釣ることができる。ある程度これを認めれば資源を枯渇させないでとることができるのではないか。何しろとにかく日本とソ連との間には、北緯あるいは東経何度で何万トンをとらせるというところまでいきまして、協力費の内訳も、向こうがふ化を幾らやりましてそのうち回帰率が何ぼだというような細かい計算までやっているわけですから、日本の河川で生産をしました、ふ化したものが回帰率が何%で、つまりその海域におきましては何トンとらせる、河川におきましては何トンあるいは海におきましてはどのくらい、こういう計算はできないわけではない。いいですか。ますます日本の沿岸にサケ・マスが回遊してきますと、ただただ密漁者だからといって取っつかまえるというような漁民を苦しめるようなやり方では、水産行政は成り立たないと思うのですよ。将来とにかくソ連が完全に北洋というものを締め出すというような場合、さらに七千人も八千人もいる漁民がどこに活路を求めたらいいかという問題を、いまから十分検討しておかなければいかぬですよ。日ソ漁業交渉のときにいつも金ばかりで解決するとは考えられないのですから、これこそが私は沿岸漁業を振興する唯一の手段である、こういうふうに考えますので、御見解を承りまして質問を終わります。

発言情報

speech_id: 108705007X01519790524_028

発言者: 玉沢徳一郎

speaker_id: 24120

日付: 1979-05-24

院: 衆議院

会議名: 農林水産委員会