武藤嘉文の発言 (農林水産委員会)

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○武藤国務大臣 津島さんにお答えをいたします。
 基本的な考え方として、農業というものが国の根幹的なものであり、農村が国民の苗代であるという考え方については、私も全く同意見であります。そういう観点からいたしまして、農業にいそしんでいただける方が一生懸命おつくりをいただいたものがそのまま順調に消費されるような姿というものが一番望ましいことだと私は思っております。
 ただ、残念ながら、お米につきましてはだんだん消費が落ちてまいりましたし、また、いろいろ技術の改良なども伴いまして、反収は増加をしてきたわけであります。そういうことを踏まえて、五十三年度から、この米の在庫のふえていくものを防ぐために水田利用再編対策、まあ過去にもありましたが、長期的に十年という大きな長いロングランに立ってそういうことをせざるを得なかったということ自体、私は、農民に対しては非常に申しわけないと思っております。にもかかわらず、その中で第一期として三年計画でやった、それがまたここで見通しを変えざるを得ないということに対しては、特に三年という、一つのロングランの中ではショートのタームの中で、もうそれは原則としては変えませんよと、こう言ってまいりまして、これはなぜ変えないかということは、その転作営農をやはり安定的にやっていただかなければいけない、こういう観点からそういうことであったと私は思います。だから、これを変えるということに対しては、本当は私は忍びないのでございますが、しかし、現実は現実として大変厳しいものが先ほど申し上げるようにあるわけでございまして、この十月末六百五十万トンという大変膨大なお米の在庫を抱えるという現実の姿を迎えてしまった。このまま推移してまいりますと、また需給のバランスが、より多く供給をされて需要がそれについていかない。将来より一層の在庫が万が一ふえていくということになりますと、それこそ食管制度そのものを見直せという声が国民の中から出てくるのではなかろうか。いまの農政の根幹はやはり食管を堅持するということでございますから、そこへ触れられざるを得ないということを考えると、まことに、この際、もういままで御協力をいただいた皆様方、また農民の皆様方に申しわけないと思いますけれども、あえてここで、私どもこの改定に踏み切らざるを得ないという気持ちであるということをぜひ御理解をいただきたいわけでございます。

発言情報

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発言者: 武藤嘉文

speaker_id: 30472

日付: 1979-11-28

院: 衆議院

会議名: 農林水産委員会