斉藤滋与史の発言 (建設委員会)

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○国務大臣(斉藤滋与史君) お答えいたします。
 建設行政の柱は何といっても国民の生活基盤の整備であろうかと思います。先生お話しになりましたように、国民等しく潤いのある社会環境の中でお互いが思いやりを相互にしながら、等しく魅力ある都市の中で安定した平和な生活をする、その生活基盤をつくるということに最も基本的なものを置かなければならないかと思います。したがって御指摘をまつまでもなく、公共事業をいかにやるかということでなく、根本はそのための事業であるということに思いを、視点を変えなければならぬのではなかろうかと思います。したがいまして、私たちといたしましても現在の日本に置かれておる社会環境、社会資本というものが、いわゆる先進諸国から比べて大変水準以下であるということを承知いたしておりますだけに、何とか世界的に見ても日本の生活基盤というものをどのように整備していくかということに重点を置くという考え方にまず立つことであろうかと思います。
 戦後三十有余年、いわゆる福祉という言葉がよく使われて、戦争犠牲者等々についての物的あるいは精神的な問題もそうした人間的な福祉についてはやや向上してまいっておりますけれども、全般的な社会整備というものはやっぱり大きな意味の私は福祉だというように承知いたしておりますだけに、まずもって国民が等しく同じような潤いのある安定した生活基盤の中でやる。したがって、当然そのことを満たすためにいかにすべきかということの事業になっていくわけであります、所信でも申し上げましたように、まず住まいから始め、住宅をまず第一に置いたのはそこにあるわけであります。
 それから、いま大都市周辺が過密化するだけでなく、地方都市においてもだんだん都市化して過密状態になっていくこの都市政策という問題がございます。当然それに付随する公園である、あるいは下水道である、こういうような問題をあわせて解決していかなければ社会基盤の整備、生活環境というものの良質な環境づくりはできないというようなことで、所信表明にも申し上げたところでございます。したがいまして、建設行政の基本とする問題については、いま申し上げましたものを柱にしてきめ細かい配慮をもって予算執行をしてまいりたい、このように考えるものであります。
 特に、執行に当たりましては、御案内のような財政事情の厳しい折でありますだけに、事業面においてもなかなか、事業量を減らさないでこの仕事を続けていく、また、建設環境整備事業というものは継続していかなければ実りある成果は上げ得ないというように承知いたしておりますので、厳しい折でありますけれども、本年度の財政事情につきましては、何とか事業量は減らさないで継続的にできるという確保だけは私といたしましてはいただいたような気がいたしておるわけであります。どうぞ、そのような意味合いで御審議を願っておるわけでありまして、せっかく御指導を賜りながら、また全国的な生活基盤の視野に立って御協力を賜りますようにお願いを申し上げる次第であります。

発言情報

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発言者: 斉藤滋与史

speaker_id: 20669

日付: 1981-03-26

院: 参議院

会議名: 建設委員会