渡辺美智雄の発言 (本会議)
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○国務大臣(渡辺美智雄君) お答えをいたします。
通告はたくさんあったのですが、時間の関係で割愛されたようでございますので、一つだけお答えを申し上げます。
一つは、歳入欠陥問題でございますが、この問題について、どうして見通しがうまくいかないのか、責任はどうするのだというお話でございます。御承知のとおり、五十六年度の税収見積もりというものにつきましては、当初三十二兆円程度のものを見込んだわけでありまして、御承知のとおり、この当時は旧ベース、つまり四十五年基準の経済見通しで名目で九・一、五十年基準で八・〇、こういうふうなことを土台にいたしまして、そこにいろいろ多少のことはやるわけではありますが、そこでやった結果が、名目成長が五・二、それから実質成長四・七、五十年基準で四・七のものが二・七というようなことで、経済の非常に激動する中で変わりがあった。経済成長が税収に影響するのは当然でございます。これは裏と表みたいなものでございます。
しかし、当時といたしましては、三十二兆円では足りないではないか、税収が見積もり過小である、もっと見積もれるはずだというような御議論もあったわけでございまして、そういうようなことで、経済の状況というものは生き物でございますから、これは見通しといってもそのとおりになるということは、現実の問題として世界じゅうなかなかそういっていないわけでございます。
残念ながら、そういうような点で、税収にうまく見積もりが最後までぴしっといかなかったということは事実でございまして、この点はわれわれも率直に認めておるわけでございます。この理由はいま言ったとおりでございます。
それで、これに対する対策はどうするかということでございますが、この対策につきましては、五十六年度については、御承知のとおり決算調整資金、国債整理基金というようなものが、万一そういうような事態があると困るということで設けられておるわけでございますので、それによって処置をして、五十六年度の収支についてはきちんと決着をつけてまいりたい、かように考えております。
五十七年度の問題については、これは先ほど総理から答弁がございましたように、常識的に言うと、去年の発射台のベースが低くなればその次の年も低くなるのではないか、こういうふうな議論は当然あるわけです。あるわけでございますが、一体、世界経済がどうなるのか、内需喚起その他をやって、現在の経済見通しを変更しなければならないのかどうかというようなことは、経済企画庁とも相談をしなければなりません。したがって、それがまだ見通しを変更するような見通しができる段階になっておりません。例年九月末に一応見通しというものの改定をやるわけでございますから、いまの段階においてどう直すということは、ただいま申し上げることはできません。われわれとしては、できるだけ公共事業の前倒しを初め景気の持続向上というものに努力をしてまいりたい、かように考えているわけでございます。
以上でございまして、あとは総理がお答えをしてありますので省略します。
以上でございます。(拍手)
〔国務大臣河本敏夫君登壇〕