小川平二の発言 (文教委員会)

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○国務大臣(小川平二君) 教科書におきましては、憲法の基本理念であります平和主義について十分説明をいたしておりますことはもとより、日中共同声明の趣旨につきましてもほとんどことごとくの教科書が記載をいたしております。過去において戦争を通じて中国に甚大な損害をかけた、その事実を厳しく反省をして日中の友好関係の促進に努めていくべきであるということについても多くの教科書は詳細に記述をしておるのでございます。この基本的な態度には今後もいささかも変わりはないわけでございまして、ただいま仰せになりました「侵略」を「進出」云々ということでございますけれども、細かくは申し上げませんが、問題は歴史の教科書でございます。歴史の教育におきましては史実に基づいた、信憑すべき資料に基づいた客観的な事実を客観的に考察し判断する、そういう能力を養うということを旨として歴史教育は行われるべきものでございますから、用語にいたしましても客観的なしかも統一した用語を使うことが望ましい、かような観点から中国との戦争について記述をした一、二の教科書におきまして、たとえば十九世紀における列強の中国に対する戦争を記述する際には「進出」という言葉を用い、日中の戦争については「侵略」という言葉を用いている、用語を統一なさってはいかがでございましょうか、その際、どちらかといえば「進出」という言葉の方が客観性のある用語ではございませんか、かような改善意見を出した結果、著作者はこの改善意見を入れてこれを「進出」と改め、あるいは「侵入」と改める、かようなことをやっておるわけでございまして、先ほど来申しておりまする基本姿勢にはいささかも変更を加えようとしておるつもりはございません。まして歴史の事実を改ざんする、軍国主義を復活しようとしておるというようなことは毛頭考えておらないわけでございます。

発言情報

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発言者: 小川平二

speaker_id: 34996

日付: 1982-07-29

院: 参議院

会議名: 文教委員会