宮之原貞光の発言 (文教委員会)
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○宮之原貞光君 関連。
先ほど大臣が答弁しておられたところの「進出」という言葉と関連をしての話ですが、さきの大臣の御答弁によりますと、客観性のある表現にみんな統一をしたと、こういうことですが、これはそもそも従来戦後ずっと一貫して「進出」という言葉が使われておるなら、それもまた一つの答弁でしょう。しかし、教科書によっては明確に「侵略」、あるいは先ほど五十三年度の行政指導の中にもあった、それをまたこの段階に来て「進出」に変えなきゃならなくなった、ここに大きなやはり問題点があるんじゃないですか。皆さんが強力な行政指導をした。しかもその時期というのが、やはり一昨年以来の自民党内部に出たところの教科書の偏向攻撃の中から出てきておるところの問題ですよ、これ。そういう一つの政治的なバックというものがあってこの問題は出ておるんですよ、これは。そのことは全然皆さんは何にも言わないでおって、ただ客観性のあるところの言葉の表現に変えたと、こう幾ら強弁をされても、これは私どもさえ納得できないんですから、ましてや外交ルートを通じて訂正の申し入れをしたところの中国はこの問題について了解するということ、これ常識で考えられないんじゃないですか。
そこで聞きますが、一体「進出」という言葉の意味はどういう意味ですか。恐らく私は、それ聞かれたら、これは初中局長といえども中国大使館に行ってどういう答弁をされるか見ものだと思いますよ。ちょっと私も広辞林を引っ張ってみたんですがね、「進出」というのは「進み出ること。」と書いてある。それからまた、研究社出版の新和英大辞典が「アドバンス、マーチ」と、こう書いてある。言うならばこれは進み出るということなんですよね。それで、いままで常識的に通常的に「進出」という言葉が日本で使われておるのは、たとえば婦人が政界に進出する者が多くなったとか、日本の企業がアメリカに多く進出をしているとか、言うなら若干好意的な目で見て評価の意味も込めて「進出」という言葉が使われておるんですよ。これが常識的な日本語の通用語なんですよ。そういう立場から、今度は「侵略」を変えて、華北に「進出」と、こう書かれてみたって、受けるところの国から見ればそれは素直に見られますか。あるいは私ども日本人が見て、日本の客観的な歴史的な戦前の事実、それを知っておる者から見れば、幾ら皆さんが取りつくろおうとも、この言葉がきわめて客観性のある言葉と言えるでしょうかね、大臣。まず私は大臣に聞きますけれども、どうなんですか、いま普通日本語で使われておるところの「進出」という言葉、私が言ったとおりなんでしょう。まず大臣から聞きたいね、これ。その次に僕は初中局長に聞くから。