松井達郎の発言 (社会労働委員会)

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○松井(達)政府委員 私どもも、先生御指摘のロボットに関連した労働災害の問題につきましては、実はこれは新しい問題ということで受けとめているわけでございます。
 一般的に申しますと、ロボットが入ってくるということは、従来から危険、有害な業務を代替するということで安全面では貢献してきたということは言えると思います。しかしながら、ロボットが入ってくることによっていままで考えられなかったような新しいタイプの災害も出てきておるということは、これまた事実でございます。
 それで、実はどういうようなことが起こっておるのか、どの程度の数のものが出てきているのかということで私どもも大変関心がありますが、実は現在の統計上はロボット自体をとらえるような災害統計の項目がありませんものですから、こういうような観点から、昨年の夏に、ロボット災害の関連がどうなっているかということで、ロボットを導入した百九十の事業場につきまして、五十三年から五十七年夏までの時点でどれくらい災害が起こっているかということを調べたわけでございます。この事例調査の結果を見てみますと、死亡が二件、それから負傷が九件という報告が出ておりますし、また負傷に至らなくても、ひやりとした、はっとしたというような、接触事故が起きそうになったというような事例はもう少し多くなっておるという状況でございます。
 そこで、これを見てみますと、先生の御指摘のような例もあるかと思いますが、一般的に申しますと、点検調整中に、ロボットのアームと申しますかマニピュレーター、こういうものが予期せざるような動作をして災害に巻き込まれたとか、あるいはロボットに動きを教える、教示と言っておるようでございますけれども、これは電気を入れながら教えるわけでございまして、そうしますと、それがプログラムされてそういう動きを繰り返す。ところが、電気を入れながら動かしておるものでございますから、思わざる動きをしたときに災害に対する抵抗がなかなかできない、こういう問題点を幾つも私どもは見出しておるわけでございます。
 そういう観点から見た場合に、現在の機械に関する安全衛生の規則が十分かと申しますと、必ずしもそれに対応できるような規則のつくり方にはなっていないというふうに私どもは思いますので、いま申し上げましたような運転、点検調整中の場合にどういうような措置をとったらいいか、それからまた、先ほど申しました教示の際にどういう措置をとったらいいかという観点で、安全衛生規則の改正を予定しまして、実は先週、中央労働基準審議会に私どもの改正案を諮問いたしているところでございます。この点につきましては、来月あたりになれば答申を審議会からいただけるのではなかろうか。これにつきましては、委員の先生方も非常に関心をお持ちでございまして、労使ともいろいろな観点から御質問をいただいておるわけでございますが、来月になれば答申をいただける、その結果を持って規則改正をやりたいというふうに私どもは考えておるところでございます。

発言情報

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発言者: 松井達郎

speaker_id: 715

日付: 1983-02-22

院: 衆議院

会議名: 社会労働委員会