吉田正雄の発言 (科学技術振興対策特別委員会)

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○吉田正雄君 きょうの委員会で、この国会の会期内における質疑というのは終わるのではないかと思っております。しかもきょうは午後から本会議が設定されまして、大変時間が制約をされましたので、三点についてお伺いをいたします。
 第一点は、科学技術政策あるいは行政という立場からの基本的なあり方というものについてお伺いいたします。
 第二点は、ICRP新勧告の国内制度への取り入れに関する放射線審議会基本部会報告に対する政府としての対応。特に科学技術庁といいますか、原子力安全委員会といいますか、これがこの報告を受けて今後どのように対応していくのかという点についてお伺いをいたします。
 第三点といたしましては、先般の委員会で例の遺伝子工学に関するP4施設の建設についていろいろお尋ねをして大分明らかになったわけですが、御答弁をいただいた中で若干まだ明確でない点がございますので、その点について若干お伺いをいたしたいと思います。
 それからもう一つは、資料提出の問題についてお尋ねをいたします。
 まず、順序は逆ですけれども、資料提出の問題について特に大臣から御答弁を願いたいと思います。これはあらかじめ質問要項とかなんとかということでなくて、大臣からここでも当然お答えをいただける基本的な問題だと思いますからお尋ねいたします。
 御承知のように、参議院改革ということで実は一昨年以来改革についても論議が進められてまいりまして、現在、調査委員会の設置というふうなことも出されておるわけです。しかし考えてみますと、国会というのは御承知のように、憲法に規定する国権の最高議決機関であるわけです。これは三権分立の立場からいたしましても、単に政府の決定事項やあるいは政策の追認機関ではないわけですね。あくまでも立法機関であるわけです。そういうことで、国会がその調査権を発動したり、あるいは法案の審議を行ったり、あるいは立法府みずからが法案を提出するということになりますというと、必要な資料というものはこれは当然政府側から提出していただかなければならないものがたくさんあるわけです。
 私はちょうどそろそろ六年になりますけれども、過去六年間、この委員会の審議におきまして、科学技術庁に対して資料の提出というものをずいぶんお願いしてまいりました。私が一番資料提出をお願いしたのじゃないかというふうに思っておりますけれども、歴代大臣にずいぶん苦情を申し上げてまいりました。
 それは何かと申しますと、たとえば記者クラブ等で配付される、公に発刊されるそういう資料等についても、関係委員に配付をするということがほとんどない。催促してもなかなか配付しないということで、これは理事会でも取り上げまして、じゃ理事会決議でもってやるかというところまでいったんですが、歴代大臣の答弁では、そういう公にされたものは配付するのがもう当然であるし、それから法案審議等に絡んでの必要な資料等はこれは本来だったら催促をされなくても出すのはもう当然であると。もちろん部内検討中であるとかあるいは、こういうことがあってはならないと思うんですが、どうしても秘密にしなければならぬというふうなそういう特殊なものは別としても、そうでないものについては積極的にやっぱり出すべきじゃないかということで、これは歴代大臣がお約束をされたんです。ところが、この前も大臣にちょっと申し上げましたように、提出をしても何ら差し支えない資料についてすらなかなか出さない。
 きのうも政府委員室に、この前私がお願いをしておった資料はどういうことなのかと。これは、アメリカの原子力規制委員会が原子炉の安全審査に関する検討、安全性に関する研究を、かつては
ラスムッセン報告というのがございますけれども、それとは別に、別の研究機関に依頼してやってもらった資料があるんです。ところが、一部しかないということで——あのね、ちょっと。私はそんな細かいことを聞いているのじゃないんですよ。そんなわきから、官房長か、一々大臣に耳打ちをする細かい問題じゃないんですょ。いいですか。そういうことで、それを欲しい。一部しかないということですから、それでは貸してくださいということになったわけです。ところが、これは安全局が担当ですから、原子力安全委員の皆さん方に必要な部分を読んでもらっておりますということでした。そんなに時間がかかるわけはないですね。三カ月も半年もかかるわけはないんです。したがって、それでは安全委員がお読みになったならば至急にひとつ貸していただきたい、時間はとりません、一日もあれば結構でしょうと言ったのですが、何だかんだと言っていまだに貸してくれることすらやらない、こういう状況なんです。
 これはもういつも申し上げておるんですけれども、資料の提出というのは科学技術庁が一番悪いんです。他の省庁ですと、いろいろなものが出ればもう黙っておっても持ってくる。関係委員会ではほとんどそうなんです。ところが科学技術庁というのは、幾ら催促をしても必要なものすらなかなか持ってこないという状況です。これは過去の議事録を調べてもらえばわかるんです。何ら出して差し支えのないものすら出してないということであります。法案の審議のときだけは委員会の開催でもやんやん言ってくるけれども、法案のないときにはなかなか委員会も開かれないということで、たまに開かれる委員会ではもうずいぶん課題が山積しておってなかなか突っ込んだ質疑ができないというのがこの科学技術特別委員会のいままでの実態だというふうに、私は評価といいますか認識をいたしております。
 今後のためもありますので、本当に立法機関としての任務というものをきちっと果たしていくためには、むしろ政府の側から積極的に資料提供をすべきではないかと私は思うのです。アメリカのように国会議員に二、三十名のスタッフを国費でつけてやっておるのならば、それはそれなりの独自調査、資料収集というのが可能だと思いますけれども、国会議員に二人しか秘書がついていないいまの状況の中では、とても独自に資料収集をするということが困難であることは大臣もよく御存じのとおりです。
 そういうことで、どの資料を一々どうこうということはいま列挙申し上げませんけれども、そういうことをもう何回も確認されてきておりますので、今後は大臣の方からしかるべき処置をひとつとっていただきたいと思うのです。この点最初にお尋ねをいたします。

発言情報

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発言者: 吉田正雄

speaker_id: 30796

日付: 1983-05-11

院: 参議院

会議名: 科学技術振興対策特別委員会