安田隆明の発言 (科学技術振興対策特別委員会)
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○国務大臣(安田隆明君) いま吉田先生のお話を聞いておりまして、全く同感でございます。いわゆる科学者あるいは研究家の考え方、持っている哲学、これを一歩誤りますれば、一には平和、一には殺戮、こういうことになることは必定であります。本当に科学者の良識というもの、いまほど問われることはないであろう。
例はこれは非常に的が外れておるかもわかりませんけれども、われわれの祖先はポテトというものを生み出しました。欧州ではこれを常食にいたしております。これはわれわれ人類の糧食の供給源においては貴重な発掘であったわけであります。このポテトというものに一たんちょっと日、太陽を当てましてあれを青くいたします。これを妊娠した動物に与えまするというと、一切の動物は流産してしまうわけであります。ナス科植物というのはそういう恐ろしいものです。一方では薬でありますし一方ではこれは毒になってしまうわけであります。例は当たらないかもわかりませんけれども、われわれの科学の先端技術の開発というものは、一歩誤りますと剣になり刃になり、片一方はこれは文殊、仏になるわけであります。
そういう意味で私はいまほどのお話、よくよく拝聴、傾聴いたしておりました。そしてわが国はとこうなりますれば、これは吉田先生御存じのとおりであります。われわれは法律で明定された中で、国会決議というものもさらに受けてやる。われわれの手で軍事というものを幾らでも開発する知見をわれわれは持っておるわけであります。持ち得るわけであります。しかしわれわれには絶対にそれは許されないし、われわれはその知見には手を入れない、こういうことで、平和というものとそして安全というものの枠内で終始一切合財これをやっていく、やっている、こういう私たちの心情だけはよく御理解いただきたい、こう思っております。