久本禮一の発言 (公害及び交通安全対策特別委員会)
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○政府委員(久本禮一君) 昭和五十七年中の交通事故発生状況と暴走族の動向につきまして、及び昭和五十八年におきますところの交通警察の重点施策につきまして御説明を申し上げます。
まず、交通事故の発生状況でございますが、お手元にお配りいたしております資料、「昭和五十七年中の交通事故発生状況等について」がございます。この一ページの概要にございますように、発生件数、死者の数、負傷者の数、いずれも一昨年に比べて増加をいたしておりまして、しかもこの状況は、この表の2の年別推移にございますように、死者の数は六年ぶりに九千人を超えております。また、負傷者の数も、昭和五十二年を底に、五十三年から連続をして増加をいたしておるという状況でございます。
昨年の交通死亡事故の特徴につきましては、資料の二ページから四ページにかけまして簡単にまとめてございますのでごらんいただきたいと思いますが、自動車や二輪車の乗車中及び横断中の歩行者の死亡事故の増加というのが目立っております。年齢別では十六歳から二十九歳までのいわゆる若年層及び五十歳以上の年齢層というところが非常に増加をいたしております。事故の類型では、車両相互、それから車両単独事故、それから場所で申しますとカーブ地点あるいは交差点近傍等での増加が目立っておるところでございます。
次に、暴走族の動向につきましては五ページ以下に要約をしてございますが、暴走族は昭和五十七年におきましては大規模な蝟集走行というものが減少をいたしましたので、表面的にはやや鎮静化の傾向が見られるわけでございますが、しかしながら暴走族の人員はむしろふえております。また、取り締まりの間隙をつきましたゲリラ的な走行であるとか、あるいは公道を利用いたしましたスピードレース型の新しい形態での暴走行為が敢行されるというようなところで、一段と悪質化の傾向が強まっておると見ております。
次に、昭和五十八年中の交通警察運営につきまして、資料に基づきまして簡単に御説明を申し上げます。
最近の交通事故の増加傾向はなかなかむずかしいところでございますが、やはり道路交通がこれだけ多量化しておるということ、それから各種の車両が混在をして走っておる、いわゆる混合交通の傾向がますます強まっておるということ、及び国民各層の車両の利用形態がきわめて多様化、複雑化をしてきておるといったところに基本的な要因があるのではないかと考えておるところでございます。また、最近は、特に都市交通の過密化に伴いまして、一たん減少した大都市における交通事故が再び増加傾向にございますので、都市における安定をした秩序のある交通の流れをつくり上げていく必要があると考えておるところでございます。
これらを基本認識といたしまして、私どもといたしましては、まず第一に、良好な道路交通環境の整備に努めるということ。第二には、実効のある運転者教育の推進を柱といたしますところの運転者行政を積極的に広めてまいるということ。第三には、交通秩序の維持と交通事故防止活動のための効果的な指導取り締まり活動を推し進めるということ。第四には、二輪車の運転者教育を充実強化いたしまして、あわせて二輪車が安全に通行できるような交通環境の整備等を図りますところのいわゆる二輪車対策の推進といったようなものを主軸にいたしまして、そのほか暴走族対策を強く推し進めてまいるということ。高速道路における安全でかつ円滑な交通を確保するために努力をいたすということ。交通安全教育をさらに強力に推し進めますとともに、特に企業等におけるとこ
ろの安全運転管理の強化を図ってまいりたいというふうに考えております。
こういうようなところを中心にいたしまして必要な諸施策を進めてまいる所存でございます。
以上、昭和五十八年中におきますところの交通警察の運営につきまして簡単に御説明申し上げましたが、今後ともよろしく御指導賜りますようお願い申し上げます。