馬場昇の発言 (文教委員会)
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○馬場委員 結論から言うと、余りやっておらぬというようなことに聞こえたんですけれども、いやしくも国会の委員会でやりましょうという約束をして、各省庁とも話し合ってやると言っているのですが、今のような答弁では納得できない。しかし、これはまた後でおたくには当たって、また一生懸命やります。
文部大臣、もう水俣病は御存じと思いますけれども、本当に人類が経験した最も悲惨な公害でして、その広さとか深さとか悲惨さというのは、もう口には尽くせない問題があるわけで、公害の原点と言われておるわけでございます。あの不知火海沿岸で二十万人くらいの人が水銀の汚染に暴露されているのですよ。実は私は地元ですが、劇症型といいましたら、漁民ですから私みたいな大きい人が、一日に八十回ぐらい、けいれんを起こして布団から落ちるわけです。けいれんを起こす、そういう劇症型から、あるいは胎児性というのは生まれながらにして目も見えない、耳も聞こえない、口もきけない。お父さん、お母さんと名前も呼べないし、植物人間みたいにして、例えば吸引力がないから、おもゆを一杯入れるのに一時間ぐらいかかるのです。そういう胎児性の患者から、そして現在までまだ遅発性、遅くなって現在もまだどんどん発症しておる人もおるわけでございます。また、奇病と言われて、金泥棒なんて言われながら、社会的に水俣病という差別があるし、大変悲惨な地獄みたいな状況があるわけであります。
三木さんが環境庁長官のとき水俣に私と一緒に行きまして、そういう悲惨な状況を見て、もう絶句をされて言葉もない。こういう状況をつくったのは行政に本当に責任があるんだということから、今答弁がありました水俣病総合センター、こういう過ちを二度と繰り返しませんということを、世界に冠たる総合センターをつくって、研究から治療からリハビリから就職の世話から、今後こういうことのないようにといろいろなことで約束されて、今その一部分の研究センターができている。また、石原さんが環境庁長官のときに水俣に行かれまして、本当に水俣病の完全な対策を立てなければ人間は次の文明を語ることはできないというようなことまで言われて、いろいろ対策を立てられたわけでございます。鯨岡さんになっては、この問題を解決しなければ、もう単に現在生きている者の問題だけではなしに人類の将来につながる問題だ、そして環境問題は、地球が人間を殺すのではなしに地球が死ぬから人間も死ぬのだ、そういう意味で今後さらに真剣に取り組まなければならぬ、こういうことで全力を挙げて取り組んできておられました。その中の一環として国際環境大学というのを実は私は提案をしたわけであります。
そういう点について、文部大臣の水俣病や公害、環境に関する認識、考え方も聞きたいのですが、余り時間がございません。問題は今お聞きになったとおりでございますし、資料も差し上げておるんですけれども、何としても、人類は二度と過ちを繰り返しませんと、二十一世紀の人類の幸せに向かって——それだけもう国際的な公害、環境の知見があるわけですから、そういうものを研究しながら、また世界からそういう人たちを集めて研究する、教育する。そういう意味で、現在日本にこの環境問題を専門にする大学はない、学部も一つもないのです、国立ては。そういう状況の中で、何としてもこういう国際環境大学は二十一世紀に向けて必要じゃないかと私は思うのです。環境庁は、国立と言っておりますものですから管掌は文部省だということで、文部省とは内々打ち合わせをしておるようですけれども、特にこういうところで、国立環境大学とすれば後でまたつくり方も、それができなければいろいろ申し上げますけれども、やはり文部省が所管ですから、その担当の森文部大臣の国際環境大学設立の構想についての御見解を承っておきたいし、ぜひやってもらいたいと思います。