馬場昇の発言 (文教委員会)
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○馬場委員 今、森さんが、それが基本的な態度と言われると、全然受け取れないわけです。それは、今や荒廃の原因は何だ、そういうところで悪かった点は悪かったと認めなさい。ところが、今よかったことばかり言っているのです。やはりどこでも政権を持っている政党というのは、戦後ずっといろいろやってきたわけですから、その中ではこういう点が悪かった、こういう点が悪かったとあると思うのです。しかし、そういうよかった悪かったを全部並べると今、私は言っているのではないんですよ。今荒廃しているのが現実にあるわけだから、この荒廃の原因というのを、いろいろな社会の進歩とかなんとかと言われた、それはやはりそうでしょう。そういう点について、これはもうここで議論したって時間がありませんけれども、私はやはり言っておかなければならぬのは、政権政党である自民党あるいは文部省、いや野党もまた野党なりにこういうところはよかったとか、こういうところは悪かったとか、やはり自分で考えなければならぬと思いますよ。そこでしかし、政権政党ですから、少なくともこういう二十一世紀に向かって教育大改革をやろうというときだから、今までの通称言う総括というのをしないでおいてそれでやるのは、私はだめだと思います。だから少なくとも、よかった点もいいでしょう、悪かった点もいいでしょう、今の荒廃の原因はこういうところがある、こういうところがあるというようなことは、きちっと分析する必要があろうということをまず申し上げておきたいと思います。
とともにもう一つ。何も政治に携わっておる者だけではなしに、こういう問題、荒廃の原因については、日本の経済界とか財界とか、こういうものが本当にたくさん教育の提言をなさっていますね。ずうっと数え切れないぐらい財界とか経済界の提言があっております。そして、ある意味において介入と思われるようなこともあります。そういう意味で、やはり経済成長のための教育とか、あるいは物的繁栄のための教育とか、そういうものを要請されたということもあると私は思うし、また今度は逆に言って、経済発展の中でそれについていけない、そういういわゆる経済成長後の教育とか、物的発展した後の教育とか、そういうものに対しての対応のまずさとか、いろいろあったと思うのです。思うのですが、やはりここで申し上げておきたいのは、こういう教育改革をするとき、何とかの提言とか、いろいろありますね、財界から出てきます。そういうときに一番思うのは、例えば自分たちは荒廃をつくったのに全然責任がないのかということを問いたい気持ちでいっぱいなんです。全然口をぬぐって、こうせいああせいと、自分らは何も荒廃の責任はないんだと言わんばかりのような言い方をしている。やはり物をやろうというときには、責任者であった音あるいはいろいろなことを言った者は、よかった点、悪かった点を明らかにすべきだと思うし、財界も経済界も、荒廃に対するきちんとした総括、反省というものを明らかにしなければならぬ、私はこう思っております。だから、何も文部省だとか政府、自民党だけに言うわけじゃございません。そういうことをしなければやはり本当の改革はできないのじゃないか、こういうことを私はまず思っておりますので、申し上げておきたいと思います。
そういう中で、今一番言われておりますのは、やはり学歴社会とか受験競争、そこに荒廃の大きい原因があるということは大体皆認めるわけですね。そういう点について、例えば企業なんかが人を採用するやり方とかいろいろありましたし、高度経済成長のときに人手が要るという場合に、我我から言いますと、安上がりな教育をやらないかとかというような提案なんかもあったのですけれども、そういう点で今の学歴社会、受験戦争、そういうところが何で出てきておるか。教育界だけに出てきておるわけじゃないのだ、社会がそうだからこそ教育がそういうところでしわ寄せが来ているわけですから、そういう点について、すべての人たちがまず荒廃についての反省を先にするということが大切じゃないかと思うのですが、大臣、どうですか。