柿澤弘治の発言 (環境委員会)
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○柿澤委員 そういう意味では、都道府県にお任せをしているという態度でなくて、都道府県をまたがる問題でもございますので、環境庁の指導的な立場での助言とか行政的な指導をぜひお願い申し上げたいと思います。
都市にはそれぞれ顔になる川があるわけでして、ロンドンのテムズ川、ニューヨークのハドソン川、パリのセーヌ川、そして東京の隅田川、この顔になるべき川の整備が行われて、初めて本当の意味でその都市の快適な環境をつくることができるわけだと思います。セーヌ川に行きますと、いまだに釣り糸を垂れている人がパリの市内にいるわけでして、そういう意味では、ぜひ隅田川や多摩川や荒川で釣り糸を垂れる人がいるような、そういう絵になるような風景をこれからつくっていってほしいと思いますし、私どもも努力をしたいと思います。
その意味では、都市河川のあり方というものも大変いろいろな問題を含んでいるんじゃないかと思います。きょうは建設省の方にもおいでいただいているわけですが、隅田川と地域住民、東京都民とを断絶することになってしまったのは、実は昭和二十年代、三十年代におけるかみそり堤防の建設だったわけです。かみそり堤防の建設は、治水それから災害防止という意味で必要なことだというふうに言われておりました。しかし、あのかみそり堤防の建設によって完全に大川端の情緒がなくなりまして、隅田川全体がふたのされていない下水という状態になってしまいました。これは地域社会にとっては大問題だったわけです。
私も十年来、何とかならないかということでいろいろと知恵を出したり提案もしてまいりましたが、昭和六十年度予算におきましては、かみそり堤防を削って、川べりまでおりていける緩傾斜の親水型の堤防の予算が初めて政府案の中に盛り込まれたわけでございます。その点私も努力をさせていただいたのですが、隅田川におけるこの親水型の堤防の工事、いわゆるスーパー堤防工事と言われておりますけれども、その事業の内容について御説明をいただきたいと思います。