環境委員会

1985-02-26 衆議院 全342発言

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会議録情報#0
昭和六十年二月二十六日(火曜日)
    午前十時二十六分開議
出席委員
  委員長 辻  英雄君
   理事 柿澤 弘治君 理事 國場 幸昌君
   理事 戸塚 進也君 理事 福島 譲二君
   理事 岩垂寿喜男君 理事 和田 貞夫君
   理事 大野  潔君 理事 中井  洽君
      平泉  渉君    竹内  猛君
      中村  茂君    馬場  昇君
      小川新一郎君    岡本 富夫君
      草川 昭三君    永末 英一君
      藤田 スミ君
 出席国務大臣
        国 務 大 臣
        (環境庁長官) 石本  茂君
 出席政府委員
        公害等調整委員
        会事務局長   菊池 貞二君
        環境政務次官  中馬 弘毅君
        環境庁長官官房
        長       岡崎  洋君
        環境庁企画調整
        局長      山崎  圭君
        環境庁企画調整
        局環境保健部長 長谷川慧重君
        環境庁自然保護
        局長      加藤 陸美君
        環境庁大気保全
        局長      林部  弘君
        環境庁水質保全
        局長      佐竹 五六君
 委員外の出席者
        警察庁交通局交
        通企画課長   安藤 忠夫君
        法務省刑事局刑
        事課長     東條伸一郎君
        外務大臣官房外
        務参事官    瀬崎 克己君
        厚生省保健医療
        局感染症対策課
        長       野崎 貞彦君
        厚生省生活衛生
        局指導課長   瀬田 公和君
        厚生省生活衛星
        局食品保健課長 玉木  武君
        農林水産省構造
        改善局建設部開
        発課長     吉川  汎君
        農林水産省畜産
        局畜産経営課長 香川 荘一君
        通商産業省貿易
        局輸入課長   奈須 俊和君
        通商産業省立地
        公害局工業用水
        課長      合田宏四郎君
        通商産業省基礎
        産業局基礎化学
        品課長     高島  章君
        通商産業省基礎
        産業局化学製品
        課長      松井  司君
        工業技術院総務
        部産業公害研究
        調整官     中島 邦雄君
        工業技術院標準
        部標準課長   平野 達郎君
        工業技術院標準
        部繊維化学規格
        課長      大久保和夫君
        資源エネルギー
        庁長官官房鉱業
        課長      林   暉君
        資源エネルギー
        庁公益事業部火
        力課長     吉沢  均君
        運輸省地域交通
        局陸上技術安全
        部技術企画課長 福田 安孝君
        建設省都市局部
        市計画課長   鈴木 政徳君
        建設省河川局治
        水課長     萩原 兼脩君
        建設省河川局開
        発課長     志水 茂明君
        建設省河川局部
        市河川室長   斉藤 尚久君
        建設省道路局道
        路防災対策室長 寺田 章次君
        建設省住宅局建
        築指導課長   立石  真君
        自治大臣官房地
        域政策課長   今泉 浩紀君
        環境委員会調査
        室長      綿貫 敏行君
    ―――――――――――――
委員の異動
二月二十六日
 辞任         補欠選任
  岡本 富夫君     矢野 絢也君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 環境保全の基本施策に関する件
     ――――◇―――――
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辻英雄#1
○辻委員長 これはり会議を開きます。
 環境保全の基本施策に関する件について調査を進めます。
 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。柿澤弘治君。
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柿澤弘治#2
○柿澤委員 先日、石本長官から所信をお伺いしたわけですが、環境庁長官初め環境庁が一体となって、公害の防止と日本の、我が国の良好な環境保全のために努力をされておりますことを心から敬意を表したいと思います。
 その中で、環境行政も一つの曲がり角に立っていると思うのですが、従来のような公害を防止するという立場に加えて、快適な環境を積極的に創造していくという点に向かってさらに新しい分野を開いておりますことは、大変結構なことだと思うわけです。その意味で、昭和五十九年度の予算におきまして、快適環境整備事業、いわゆるアメニティータウンの予算が盛り込まれましたことは一歩前進だと高く評価をしたいと思います。そういう意味での快適環境整備事業は五十九年度予算においてどういう形で執行されているか、この点をまずお伺いいたしたいと思います。
 特に、アメニティータウンの予算が、これからの都市の快適環境づくり、都市の衰退とかインナーシティーの崩壊とかいうことが言われているわけですが、そういう点についてどのように取り組もうとしているのか、快適環境整備事業の対象地域、例えば大都市型とか地方都市型とか農村型とかに分けてどういう配分になっているか、その辺を伺いたいと思います。
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岡崎洋#3
○岡崎政府委員 今お話のございました快適環境づくりでございますが、五十九年度の予算に認められまして、現在、五十九年度の助成の対象といたしました全国の二十市町村において、着実に市町村の当局あるいは住民、事業者等、広範な関係者の創意工夫を集めながら計画を立てておるところでございます。
 それで、アメニティータウン計画の策定につきましてはどういうパターンがあるかということでございますけれども、これは私ども、できるだけ地域の自然的あるいは歴史的な条件に応じて特性のあるものとしていきたいというような気持ちを持っておりまして、アメニティータウンの指定に当たりましては、市町村の規模、形態あるいは環境特性などの違いに着目いたしまして、都市型と田園型、それから内陸型と臨海型、あるいは自然型と歴史型といったようなさまざまのタイプの市町村を指定できるように配慮をいたしているところでございます。
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柿澤弘治#4
○柿澤委員 今、快適環境整備事業について都市型、田園型、また臨海型、内陸型というお話がありましたけれども、先ほど私が指摘しましたように、日本の、我が国における大都市の環境破壊といいますか、環境問題というのはいろいろな意味で深刻でございます。
 そういう意味で、五十九年度予算の中で今おっしゃった都市型、その中で特に大都市型というのがあるかどうか、ひとつ御説明をいただきたいと思います。
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山崎圭#5
○山崎(圭)政府委員 お答え申し上げます。
 五十九年度におきましては、ただいま官房長からも御答弁申し上げたと思いますが、いろいろなタイプのものがございまして、都市型につきましても、例えば横浜市の金沢区でございますとか、あるいは大阪市、あるいは福岡市、こういう大都市におきましても、その一部を限りまして、大都市特有の快適な都市景観の形成というようなものに重点を置きながら、同時に住民の生活行動ルール、こういったものも志向するようなタイプのものが見られるわけでございます。
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柿澤弘治#6
○柿澤委員 そうしますと局長、五十九年度は東京は対象になっていないわけですか。
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山崎圭#7
○山崎(圭)政府委員 五十九年度におきましては東京は対象になっておりません。
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柿澤弘治#8
○柿澤委員 それは、東京の快適環境といいますか都市環境は特に問題がない、こういう認識で御採択をされていないわけでございますか。
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山崎圭#9
○山崎(圭)政府委員 そういうことではございませんで、東京都におきましても、精神的な、区におきましてはいろいろそういうものを志向する動きがございました。ただしかし、何せ五十九年度が初年度でございまして、全国で二十市町村だけを対象にしか予算が認められておりませんので、そういうことで、計画の熟度といいますか、そういうものを総合的に考えまして地域決定をした、こういう経緯でございます。
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柿澤弘治#10
○柿澤委員 実は私もいろいろ都内の二十二区等と御相談をしているのですけれども、特に東京の都心部、先ほどお話ししましたように、高度成長の過程で人口が流出をし、そして工場が地方へ移転をする、そういう中で都心部の空洞化というものが目立っております。特に、江戸時代以来の古い町並みを残している下町の地域というものが、ある意味では、これからのアメニティーという意味で大事な要素を残しながら、しかし高度成長、産業発展の過程でその再編成がうまく新しい時代に適合できないで、地域社会にいろいろな問題を生じているということが現実にあるわけでございます。
 そういう点を何とか改善をして、下町といいますか、古い伝統的な地域社会、町並み、都市景観というものを残しながら、潤いのある、しかも活気のある都市づくりをしていかなければいけないという機運が近年非常に高まってきておりまして、そういう意味では、特に隅田川周辺地域といいますか、荒川区、墨田区、江東区、また台東区、中央区等、大川端を再現しよう、そして江戸時代以来の伝統のある町並みを維持しながら二十一世紀的な都市をつくっていこうという動きが出てきておるわけでございます。
 そういう意味では、ぜひその地域にも環境庁の快適環境整備事業のいろいろな御援助をいただきたい、こういう要望も出てきております。そういう点で、今私が申しましたような大都市における伝統的な景観と新しい都市施設の併存というものを考える、それがこれからの快適環境という意味では大きなポイントだと思いますし、六十年度の予算の中にも快適環境整備事業、政府原案に盛り込まれているわけでございますので、その点ぜひ執行の段階で十分配慮してもらいたい、こうお願いをしたいと思いますが、その辺いかがでしょうか。
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山崎圭#11
○山崎(圭)政府委員 御指摘のとおり、巨大都市といいますか、そういう中におけるさまざまな意味での変化、その中においてもいわゆる下町というようなところにおけるアメニティーの増進、こういう点についての先生の御指摘、まことにごもっともだと思いますし、アメニティータウンの典型の一つとして意義深いことだとも思っております。
 とりわけて、御引用になりました隅田川問題でございますか、水辺の問題でございますか、そういうものについては、例えばこれは隅田川じゃございませんが、全国各地におきましても、河川の公園でございますとか、あるいは親水公園という名前のものもございますし、あるいはまたホタルを増殖をしていくというような、水との関連において深いものもあるわけでございます。そういう意味合いにおきまして、地域特性が何といっても重要なファクターになりまするけれども、地域の水辺というようなものに視点を合わせた環境特性、こういうものを十分に生かした地域づくり、これは大変結構なことだ、こういうふうに思っておるわけであります。
 そして、そういう視点に立ちますと、六十年度の予算、幸いに確保することができました。現在、各自治体からの要望を踏まえまして、せっかくその選定を急いでいる状況でありますが、指定に際しましては、本日伺いました先生の具体的な御提案あるいはお考えを十分配慮してまいりたい、かように考えております。
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柿澤弘治#12
○柿澤委員 企画調整局長、ひとつよろしくお願いをいたしたいと思います。
 また、今引用しました隅田川問題ですけれども、地域の自治体等で、隅田川を浄化して東京の顔ともなるべき河川として整備をしていきたい、そして都民全体の憩いの場にしていきたいという意欲と要望が非常に最近高まっているわけです。そういう意味では、一つの問題は隅田川の水質浄化の問題でございまして、その点水質保全局長にちょっと伺いたいと思うのですが、隅田川の水質、今どうなっておりますでしょうか。
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佐竹五六#13
○佐竹政府委員 隅田川につきましては、現在、環境基準のDランクが適用になっているわけでございますが、現在の水質の現状を申し上げますと、二個所で測定しておるわけでございますが、小台橋で七・一ppm、両国橋で四・〇ppm、いずれも現在の環境基準は達成している段階でございます。
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柿澤弘治#14
○柿澤委員 Dランクというと、隅田川にもサケをさかのぼらせようという夢といいますか、希望が地域にあるわけですけれども、サケがさかのぼってこられる状態ですか。
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佐竹五六#15
○佐竹政府委員 水質の現状とサケの遡上につきまして一義的な関係があるかどうか、多摩川等にもさかのぼってまいっているようでございますので一概には申せませんが、原則的に現在のD級という環境基準の利用目的は、工業用水二級、それから農業用水及び環境保全一般に役立つという程度でございまして、不快の念は与えないという程度の水質の現状でございまして、サケのさかのぼってくる環境として適当であるかどうかということになれば、さらに高いC級というようなランクが望ましいのではないかというふうに考えております。
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柿澤弘治#16
○柿澤委員 まさに地元では隅田川の水質基準を、Dランク達成をしているわけですので、この際Cランクに引き上げて、そしてさらに快適な環境整備に資してほしい、そういう形での環境庁に対する要望もあるわけですが、水質基準の引き上げというものは検討していただけるでしょうか。
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佐竹五六#17
○佐竹政府委員 水質の環境基準の当てはめにつきましては、その水域の利用目的、それからその達成のために必要な施策等を考慮して、総合的に勘案いたしまして、各都道府県知事に原則的に委任しているわけでございます。隅田川につきましては、かつてEの類型の当てはめがあったわけでございますが、関係者の御努力によって下水道の整備等が進みEランクを達成いたしたために、五十一年にDランクに格上げを図ったということでございまして、私どもも、単に達成したからいいというものでなくて、さらによりよい環境を目指して関係者は努力すべきであって、その意味ではこれの引き上げを図っていくということは原則的に正しい方向であろうというふうに考えておるわけでございます。
 ただ、先ほど御答弁申し上げましたけれども、これは当然、達成の可能性ということで投入し得る公共投資の財源等も勘案しながらやらなければならないわけでございます。特に隅田川につきましては、上流部、埼玉県に近い部分の水質に問題がございまして、当然のことながら関係県の協力も必要になるわけでございます。そのような意味で、東京都から御相談がございましたならば、それぞれ御相談に応じて私どもからも関係の方面へ前向きにお口添えするというようなこともいたしてまいりたい、かように考えておるわけでございます。
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柿澤弘治#18
○柿澤委員 そういう意味では、都道府県にお任せをしているという態度でなくて、都道府県をまたがる問題でもございますので、環境庁の指導的な立場での助言とか行政的な指導をぜひお願い申し上げたいと思います。
 都市にはそれぞれ顔になる川があるわけでして、ロンドンのテムズ川、ニューヨークのハドソン川、パリのセーヌ川、そして東京の隅田川、この顔になるべき川の整備が行われて、初めて本当の意味でその都市の快適な環境をつくることができるわけだと思います。セーヌ川に行きますと、いまだに釣り糸を垂れている人がパリの市内にいるわけでして、そういう意味では、ぜひ隅田川や多摩川や荒川で釣り糸を垂れる人がいるような、そういう絵になるような風景をこれからつくっていってほしいと思いますし、私どもも努力をしたいと思います。
 その意味では、都市河川のあり方というものも大変いろいろな問題を含んでいるんじゃないかと思います。きょうは建設省の方にもおいでいただいているわけですが、隅田川と地域住民、東京都民とを断絶することになってしまったのは、実は昭和二十年代、三十年代におけるかみそり堤防の建設だったわけです。かみそり堤防の建設は、治水それから災害防止という意味で必要なことだというふうに言われておりました。しかし、あのかみそり堤防の建設によって完全に大川端の情緒がなくなりまして、隅田川全体がふたのされていない下水という状態になってしまいました。これは地域社会にとっては大問題だったわけです。
 私も十年来、何とかならないかということでいろいろと知恵を出したり提案もしてまいりましたが、昭和六十年度予算におきましては、かみそり堤防を削って、川べりまでおりていける緩傾斜の親水型の堤防の予算が初めて政府案の中に盛り込まれたわけでございます。その点私も努力をさせていただいたのですが、隅田川におけるこの親水型の堤防の工事、いわゆるスーパー堤防工事と言われておりますけれども、その事業の内容について御説明をいただきたいと思います。
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斉藤尚久#19
○斉藤説明員 今お話しのスーパー堤防事業でございますが、対象に考えておりますのは、人口なり資産なりが非常に集積しております大都市の、しかも低地部を流れておる河川沿いを考えておるわけでございます。
 そういう地域におきまして、治水対策あるいは地震対策というものを強化すると同時に水辺環境の改善を図っていこうということで、河川の沿線の再開発事業等と一体となりまして、河川沿いに計画的な盛り土を行う、そして今までにない高規格な堤防、ハイグレードな堤防を整備していこうという事業でございまして、六十年度の予算案の中に盛り込ませていただいておるところでございます。
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柿澤弘治#20
○柿澤委員 実はここに建設省からいただいたリバーサイド・ルネッサンスという絵がございます。これを見ると、隅田川べりに遊歩道ができて、しかも緑の植栽豊かな大川端が再現をする。そして、かつての墨堤と言われるような桜並木ができることになっているわけですね。
 しかし、これを絵にかいたもちにしてしまってはいけないわけでして、そういう意味では、これだけの公共的なスペース、遊歩道等がとれるような形のスーパー堤防工事を計画していただかなければいけないわけですが、後背地の再開発と絡んだ問題になるわけです。このような遊歩道というのは期待できるのでしょうか。ぜひお願いをしたいと思いますが、その点の見通しはどうでしょうか。
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斉藤尚久#21
○斉藤説明員 ただいま申し上げましたスーパー堤防事業を中心にいたしまして、必要なところでは、例えば公園とかあるいは街路事業等もあわせ行いまして、非常に魅力のある空間をつくりたいと思っております。場所によりましてスペースが広かったり狭かったりする場合があると思いますが、できる限りスペースをとるようにいたしまして、魅力ある空間を再現させたいと考えております。
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柿澤弘治#22
○柿澤委員 今、必要があるところについてはというお話がありましたけれども、必要がないところというのはあるのでしょうか。
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斉藤尚久#23
○斉藤説明員 水辺環境を魅力あるものにするという点からしますとスペースは広い方が望ましいわけでございますが、現実的に広いスペースがとれるかどうかということは個々の場所によって違うだろうと思います。しかし、できる限り広いスペースをとるようにということでやってまいりたいと思っております。
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柿澤弘治#24
○柿澤委員 私どもも地域から選出されている議員の立場で周辺の地権者にも呼びかけて、できるだけ広い地域の再開発に協力をしていただくようにお願いもしていきたいと思いますので、隅田川沿いとか大きな都市河川沿いにずっとこうした堤防が、例えば八丁桜並木というようなものができるようにぜひ努力をしていただきたいと思うわけです。
 その点で、いろいろ地元からも要望の声が出ておりまして、今計画をされておりますのは中央区の隅田川沿い、新川の一部というふうに聞いておりますけれども、同時に、江東区の清洲橋の近辺の工場倉庫街、それから墨田区では吾妻橋のアサヒビールの跡地、ここに墨田区の総合庁舎と住宅・都市整備公団の再開発事業が行われることになっております。この前面の隅田川沿い、それから荒川区の白髪西の防災拠点団地の再開発事業、その他幾つかの地点についてスーパー堤防工事の希望なり期待なりがあるわけですけれども、それの実現可能性というようなものはどう見ておられますか。
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斉藤尚久#25
○斉藤説明員 まず、先生御指摘になりました隅田川の下流部、中央区の新川、箱崎地区の倉庫群でございますが、これにつきましては、六十年度から予算案が認められれば実施したいというふうに考えております。
 それから、荒川区の白鬚西地区あるいは墨田区の白鬚東地区につきましては、市街地再開発事業として、ついたて型のパラペットの堤防を緩傾斜の堤防にするという事業を既に別途始めております。この事業を推進していきたいというふうに考えております。
 それから、隅田川の中流部の吾妻橋の付近の工場跡地でございますが、これは、スーパー堤防事業を導入する可能性につきまして、区あるいは都、それから地権者の方々と検討が始められておるというふうに聞いております。この結果を待ちまして我々としましても対処してまいりたいというふうに考えております。
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柿澤弘治#26
○柿澤委員 ことしは両国に新しい国技館ができまして、そこで先日「第九」の大演奏会が開かれました。そのときにドイツの大使もおいでになって、ラインのほとりで活躍したといいますか、べートーベンの歌が隅田川沿いに響く、これはライン川と隅田川が姉妹河川というような関係になったのではないか、こういうお話がありました。スーパー堤防工事、また、都市快適環境整備事業等の組み合わせによって隅田の桜並木が再現をされれば、これはまたポトマック川の河畔の桜の名所とも姉妹関係ができると私は思っておりますし、そういう意味では、尾崎市長がポトマックに贈った桜を東京都に里帰りをさせてもらいたい、こんな計画もあるわけでございます。
 そういう意味では、先ほど申しましたように、都市にとって川はその都市の顔であるということを考えて、今後とも都市における快適環境整備の根幹としてぜひ位置づけていただいて、建設省の河川事業においても積極的に取り組んでいただきたい。
 そういう意味では、従来の公共事業における河川の予算というのは治水、防災という面に重点が置かれていたように思うわけですが、その河川予算というものをもっと河川の浄化とか河川周辺の環境整備という点に使えないだろうか、こういう考え方もあるわけですが、そういう点についての建設省のお考えを伺って、大臣おいでになりましたので、その後、大臣に少しお聞きをしたいと思います。
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斉藤尚久#27
○斉藤説明員 先生御指摘のように、河川関係の予算というのは治水中心の投資でございます。しかしながら、最近特に都市化の進展その他によりまして河川を取り巻く環境が大きく変わってきております。国民は、貴重な自然空間、それから水との触れ合いというものを河川に対して求めてきておるわけでございます。
 このような状況に対しまして、建設省といたしましては、河川環境整備事業という事業を行っております。具体的に申し上げますと、ヘドロ等のしゅんせつ、あるいはきれいな水を導水いたしまして浄化用水として使う、浄化用水の導入等の河川の水質の浄化を図る河川浄化事業というのがその中に含まれております。それともう一つは、河川の高水敷等を整備いたしまして、その上をオープンスペースあるいはレクリェーションの空間として使っていくという河道整備事業という二つの事業を既にかなり前から行っておるわけでございます。これらの事業につきましては、その河川環境の必要性、河川によってもまた河川の場所によってもいろいろ必要性が違ってくるだろうと思いますので、その必要性の高い箇所から、計画的に、重点的にこれらの予算を使っていきたいというふうに考えております。
 それから、治水対策を主にやっておるわけでございますが、その治水対策をやるに伴いまして、例えば先ほどのスーパー堤防事業のように河川環境に資する事業はたくさんあるわけでございまして、これらもあわせて積極的に取り組んでいきたいというふうに考えております。
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柿澤弘治#28
○柿澤委員 石本大臣、お忙しいところを御出席をいただきまして、ありがとうございます。
 先日、大臣の所信を伺いまして、石本大臣が環境庁事務当局と一体になって我が国の環境行政を推進される御決意を表明されましたことを、心から敬意を表したいと思っております。
 昨年、私も政務次官を務めさせていただきましたが、我が国の環境行政の中で、公害の防除という従来の環境行政に加えて、快適な環境をつくる、それによって潤いのある社会を形成していくということが新しい施策として盛り込まれました。その一つが快適環境整備事業であろうと思っているわけでございます。
 五十九年度の実施状況につきましては先ほど山崎局長からお話を伺いましたが、その中で、巨大都市の快適環境づくりという点が抜けていた、東京がその施策の対象になっていないという点があったわけですけれども、六十年度にも同じ予算が盛り込まれておりますので、六十年度予算において巨大都市における快適環境整備事業にも環境庁としてこれから大いに取り組んでいくんだという姿勢をぜひ見せていただきたいと思いますし、そういう意味で、私どもの地元といいますか下町の地域社会の中で、江戸時代以来の古い歴史と伝統、その町並みやさまざまな記念物を残しながら、しかも若者に魅力のある活気のある町をつくろうという意欲が地元の地方自治体の中に芽生えてきておりますので、そういう点、ぜひ大臣の御高配を煩わして、環境庁としても積極的、前向きに取り上げていただくようにひとつ大臣にお願いを申し上げたいと思いますが、いかがでしょうか。
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石本茂#29
○石本国務大臣 お答えいたします。
 ただいま先生御指摘をいただきましたように、良好な環境というのは私たちにさまざまな恵みを与えてくれるものでございます。このような環境を確保して将来に伝えていくということが環境行政の重要な使命であるというふうに考えておるところでございます。
 このためには、公害の防止や自然環境の保全を図ることはもちろんでございますが、さらに潤いと安らぎを与えていくということになるわけですが、今先生申されました、先生のお住まいあそばします東京の下町でございますが、現在、環境庁としましてはアメニティータウンの指定ということをしておるわけでございまして、現在、各自治体からいろいろな要請が出ておりますので、そうした御要望を踏まえまして昭和六十年度の対象市区町村の選定を急いでいるところでございますが、指定に際しましては、本日伺いました先生の具体的な御提案、お考えを十分に考慮させていただきまして、そして考えさせていただきたいというふうに考えております。ありがとうございました。
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