山下徳夫の発言 (交通安全対策特別委員会)

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○山下国務大臣 成田の問題につきまして、地元の代議士としていろいろと御心配をいただいておりまして、大変ありがたく、また恐縮に存ずる次第でございます。
 この機会に少しばかり私の感想を申し上げてみたいと思うのでございますが、御指摘のとおり、世界の大きな都市で滑走路が一本というのは珍しいことでございます。一番多いのはたしかシカゴだと思いましたが、あそこには六本の滑走路がある。あるいは大都市における複数の空港、一つの都市に三つも空港がある、その合計が四本、五本ということはざらでございまして、そういう面からすると、まことにどうもお寒い限りであるということはおっしゃるとおりでございます。
 また、あわせて、現在の空港のキャパシティーからしてなかなか外国の需要に応じ切れない。現在三十二カ国から入っておりますが、同様にぜひとも成田に乗り入れたいという国の数が三十二カ国ぐらい、ちょうど同じぐらいあるわけでございまして、これらの御要望にも沿い得ない状況であります。
 あるいは、今、何とかすれば十一万回と言いましたが、しかし、これはヨーロッパのように近接している国々の中の一つと違います。日本は非常に遠隔の土地に一つある。ASEAN地域もいろいろありますけれども、そういう面からしますと、かなりの長時間飛んでくる飛行機が多うございますから、一日に押しなべてというわけに、向こうを夜中に立つような便になったりしますので、なかなかまいりません。そういった諸般の情勢からすると、急がなければならないことは当然であります。
 ただ、先ほどから御指摘の二期工事というお言葉がございますけれども、成田に関する限り、一期工事、二期工事あるいは三期工事という区別はいたしておりません。適宜、できるものから可能な限り進めておるということでございます。もちろん、一部延期した工事もございますけれども、ただ、凍結措置というようなものを決定したこともないわけでございます。したがいまして、そういう状況において一体これからどうするかという御質問でございますけれども、先生大方御承知のとおり、現在の日本のすぐれた行政の機構からいたしますと、一々私とか、ましてや総理が一々決断を下さなくても、行政当局の段階において相当のところまで片づく問題だと思っております。
 ただ、政治的な配慮を必要とする問題も中にはございます。例えば警備状況等の関連においてですね。私どもはこれは法的にやれることもまだございます。法的な範囲内でもっと力ずくというのは語弊がございますが、強権を発動するということも可能でございますけれども、しかし、なかなかそればかり、力ずくでいくということもいかがなものかと思いますので、そこらあたりの判断はやはり政治的な判断等も当然考慮に入れなければなりませんし、そういう問題につきましては少なくとも運輸大臣がやはり指揮をとるべきかと私は存じておりますが、総理まで御宸襟を悩ますようなことはなるべく大臣という立場においてしたくないし、また、十分私の責任においてそれをやっていきたいというふうに考えておる次第でございます。

発言情報

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発言者: 山下徳夫

speaker_id: 10162

日付: 1985-06-06

院: 衆議院

会議名: 交通安全対策特別委員会