西村康雄の発言 (予算委員会第七分科会)
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○西村政府委員 昨年六月に関西国際空港株式会社を国会で御可決いただきましたわけですが、その際、両院の運輸委員会からそれぞれ附帯決議をいただいております。この附帯決議の御趣旨に沿いまして、運輸省といたしまして極力必要の措置を進めてきておりますが、概略申し上げますと、まず衆議院の附帯決議では、最初に、「関西国際空港の建設工事(土砂採取を含む。)に当たっては、事前に十分なる環境影響評価を行い、住民に不安のおきないよう配慮」しろという御趣旨のことが言われております。そこで、私どもこの空港の建設に当たりましては、環境影響評価あるいは環境監視というものを行うための組織として現在調整部に環境課というものを設けまして、会社の中ではそういう組織を生かしまして環境問題に専念させるということのほか、これから環境アセスメントを具体的に実施しまして会社がこの問題に取り組むように指導しておるところでございます。
それから二番目に、「関西国際空港へのアクセス等地域整備については、関係地方公共団体と協議し、空港と地域社会の調和が図られるよう十分配慮する」ということが言われております。この関連施設の整備につきまして、現在国土庁を中心といたしまして関係省庁で関連施設整備の基本的な方針を検討しております。本年一月末には関係地方公共団体の意見も聴取いたしましたところで、これからこの具体的な方針を確定すべく作業をしておりますが、今後とも空港と地域社会の調和という点に重点を置いて施策を進めてまいりたいと考えております。それから、「地方公共団体の会社への出資及び地域整備等については、その財政運営の健全性の確保に配慮する」ということが言われております。地方公共団体からの五十九年度の出資につきましては、地方債の起債が認められております。運輸省としては、今後とも地域整備に伴いまして財政運営の健全性について補助あるいは起債というような措置等によりまして、できるだけ健全性の確保ということに配慮されるように関係省庁と連絡していきたいというふうに思います。
それから、「会社の役員等の人事については、地元の事情に精通した人材など広く適材適所の人材起用に配慮する」ということが言われております。関西空港の役職員の構成につきましては、関係地方公共団体あるいは地元の経済界というところから人材をいただいております。現在は少数精鋭主義ということで、事業の効率的遂行ということに主眼を置いておりますが、今後ともその方針で適材適所の人材起用ということを大いにやっていきたいと考えております。
それから五番目に、「公共性の確保を図るため、環境監視のための体制及び地方公共団体等の意向を会社の経営に反映させるための仕組みを整備するよう会社を指導する」という御趣旨でございます。今後、環境監視につきましては関係地方公共団体とも相談いたしまして、環境保全に十分配慮をするように会社を指導していきたいと思います。
それから、空港と地域社会の調和を図るために、これは定款に基づきまして、関係地方公共団体を代表する者をメンバーといたします関西国際空港推進会議を設置いたしまして、これが基本的な諸般の問題について検討し、御意見を賜っているということで、この附帯決議の趣旨の実現に努力させていただいております。