堀江正夫の発言 (外交・総合安全保障に関する調査特別委員会)
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○堀江正夫君 ただいまの委員長の趣旨に基づきまして、安全保障の基本にかかわる問題の中で、時間の関係上三点に絞って総理の御見解を承りたいと思います。
持ち時間が二十五分でございますので、私は各項目ごとに初めにまとめて申し上げ、それに対して総理のお答えを賜りたい、このように思いますので、よろしくお願い申し上げます。
まず第一は、総合安全保障の観点からする総理の現状認識と今後に処する決意についてであります。
総理は、総理に御就任以来、山積する困難な内外の諸問題を、経済大国日本の総理にふさわしい卓越した御見識と強力なリーダーシップによって立派に処理をしてこられました。その結果として今日、米国を初め西側主要各国だけでなく、第三国からも高い評価と信頼を得られ、日本の国際的地位を不動のものとされたわけであります。同時に、国内でも世論調査で明らかなように、戦後歴代内閣の中でかつてない一貫した高い支持が国民から寄せられておりますことはまことに御同慶の至りで、深く敬意を表するところであります。
しかし、ソ連の軍事力の強化は依然として強力に進められ、我々に対する軍事的脅威はさらに深刻なものとなっております。米ソの関係も決して楽観できるようなものではない、このように思っておりますし、さらに世界情勢は極めて複雑、流動の度を深めておるわけであります。
加えて、経済摩擦も依然として我が日本の死命をも制しかねないような国際的な、国内的な大きな問題となっております。今日、国内的にも解決しなければならない問題がたくさんあるわけでございますが、これと同時に、西側諸国の理解と結束が今日ほど重大なときはないわけでございます。この中で、総理が主宰される東京サミットもいよいよ十日後に迫ってまいりました。
そこで、総合安全保障の観点から総理が現状をどのように認識しておられるのか、また、その認識に立って今後どのように対処しようとしておられるのかをまず承りたいと思います。