久保亘の発言 (外交・総合安全保障に関する調査特別委員会)

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○久保亘君 国際テロを一切否定するという立場はよくわかります。しかし、今の総理の御発言をお聞きいたしましても、アメリカの武力制裁に対して、これをやむを得ないものとして認めるのか、これは認められないものなのか、そこのところについて日本政府としての見解は私はないと思うのです。そこがあいまいになっているところであります。何か「自衛のために」という言葉を力説されますと、自衛のためにあの武力攻撃は容認されるというような意味にも聞こえるのであります。私は、いかなる理由があっても、一般市民を多数殺傷するようなそういう軍事行動が日本の立場で認められるべきはずはないと思う。
 総理は、国際連合の総会で演説をされまして、平和憲法を人類至高の理想としてお話しになったはずであります。であるとするならば、平和を志向する日本国憲法の立場に立ては、いかなる紛争も武力で解決することは日本は認めていないのであります。それならば、今度のリビアに対するアメリカの軍事攻撃に対しては、これは日本政府としては認めるわけにはいかぬという日本政府の立場が明確になるべきなのではないでしょうか。
 今の御報告を聞きましても、どうもアメリカ側の立場の説明はあるが、そこから先は何もない。あなた自身も、キャンプデービッドでレーガン大統領から話があったが聞き流しておいた、こういうことになっておりまして、主体的な日本政府の責任者としての立場が全く明らかにされていないから、そこをお聞きしているのであります。

発言情報

speech_id: 110413945X00219860423_010

発言者: 久保亘

speaker_id: 7804

日付: 1986-04-23

院: 参議院

会議名: 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会