渡辺美智雄の発言 (本会議)

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○国務大臣(渡辺美智雄君) アメリカのドル高是正にこたえて輸出関連中小企業が困っている、だから面倒を見なさい。これは、輸出が増大したのは、大企業が中小下請それから労働者をいじめて稼ぎ出したというようなお話ですが、私はそう思いません。これはみんなが協力をして輸出が伸びた。特に去年の決算のときに、ある大手の会社の社長が、数千億の史上初めての巨額な利益を上げたことについて、これは皆さんの御努力もさることながら、思いもかけない円安によって生じた利益ですということを去年言いましたよ、新聞に載っていました。ですから、そういうようないろいろなものがあって出たものである、そう思っております。したがって、中小企業の金利問題等については、先ほどもお答えいたしましたように、極力下げてまいりました。長期プライムは大企業向けの最優遇金利ですが、それよりも中小企業事業転換等に関する法律に従って貸し出す金利は一・四とか一・一とか低い金利になっておりますから、そのこともひとつ頭に入れていただきたいと存じます。
 それから電気、ガスの再還元。私はこれは適切に、思い切りよくやったと思っているほどよくやったのですが、それが民間に三分の一ぐらい、三割ぐらいまだ残しておくのはけしからぬ、皆吐き出せ、そういうお話でございますが、これは円レートを百七十八円に見たと。しかし、幾らに見たらいいのかと言われましても、幾らになるかわかる人はこれはいませんね、したがって三カ月間の平均で見た、それしか見ようがないということですよ。それじゃまた、今百七十円が八円ぐらいげたを履いているのじゃないかと。げたを履いていると言えばげたを履いた格好になるかもしれないが、これは別な面もあるんです、実際は。
 どういう面があるかというと、例えばガス会社なんかは、大手は七五%天然ガスなんですね。天然ガスは石油換算で一バレル今二十七ドルなんです。にもかかわらず二十三ドルで見込み発車をしているわけです。まだ下がってないんですから、下がってないものを四ドルも下げちゃって、これは見込んであるわけです。石油がもう少しでも下がってくれるかと思ったら、何だかきのうあたりから少し高くなって、一バレル十六ドルとか七ドルとかという、私は心配している、実際は。天然ガスがまだ下がってない。それを下げちゃっているんです。それで見ているんですから、かなり危険な、危険といっては何ですが、それは思い切って還元しようということをやっているわけですから、多少の安全係数を見ないと危なくてできない。途中でまたすぐ三カ月もしないうちに値上げだ、そんなことはできません。したがって、極めて大胆、適正、思い切ってやったものであるということを御承知願います。(拍手)
   〔国務大臣羽田孜君登壇、拍手〕

発言情報

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発言者: 渡辺美智雄

speaker_id: 9286

日付: 1986-05-22

院: 参議院

会議名: 本会議