荻原宏康の発言 (科学技術委員会)
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○荻原参考人 東芝総合研究所の荻原でございます。きょうはこのような機会に話をさせていただきまして本当にありがとうございます。
資料を差し上げてありますので、それに沿って説明させていただきます。超電導酸化物の新しい動きについては今田中先生からお話があったとおりですので、私は、もう少し進んだ技術あるいはエンジニアリングという見方から、このものについて今後どうしたらいいかということを申し上げたいと思っています。まずその意味で、超電導酸化物の応用技術開発のうちで特に技術的な側面、そこでの課題というのを、三月ごろから今までにわかったことに基づいて、どう解決あるいは展開していったらいいかということを考えたことをお話ししたいと思います。
ということで、現在あります問題を三つにまず分けておきました。①基礎研究、②材料開発、③大型開発というものです。基礎研究のところは、今田中先生からお話があった部分ですけれども、材料開発というのは、より高い温度の物質を探す、あるいは、最後のところにありましたけれども、これだけすぐれた素材を見つけていただいたので、どう材料化していくかということ、その使い方を意識してどう開発し育てていくか、私ども目的基礎研究という言い方をしておりますけれども、その中身というものがこの材料開発では絡んでいく問題です。それから大型開発。これは組織的な開発として進められたもので、とにかく何をするかということがかなりはっきりわかった場合です。これは非常に大きな材料だとか、素材を材料化していく上で起動力になるというか推進力になるということで、今までの日本のいろいろな科学技術における行政というのでしょうか業績というのは、この動きが非常にしっかりしていたということによって支えられていたのだと思っています。以下、それについて述べていきたいと思います。主として私はこの②の材料開発の立場に立って問題提起、開発問題を摘出していきたい、そのように思っています。
まずその意味で材料開発ですけれども、この酸化物超電導体と申しますのは大変につくりやすくて扱いやすいものなんです。週刊朝日の五月二十二日号をごらんになった方は、この中で「五万円であなたも作れる夢の新素材 本誌編集部の試作品が世界記録にあと一歩」というキャッチフレーズで載っていたのを御存じかと思います。つまり、だれでもこのぐらいのものがあればつくれるものなんです。素人でもこのようなことができるために、非常に超電導、あるいは夢のという言葉にタッチしたというか接近した感じがありますので、だれでもが親しみを持って注目をしていただけているものだと思います。ただ、その意味で非常に重要なことなんですけれども、見せかけならそういう意味でだれでもつくれるわけですが、それがどのような意味を持っているか、あるいはどのような陥穽を持っているかというのは、やはりプロならプロとしての立場で申し上げなければいけないわけです。
お手元に差し上げてあります写真をごらんいただきたいと思いますが、そういうものができております。ただし、私ども企業の人間がここへ参らせていただいた以上は、やはりどういうものがどうできているかというのを実感として知っていただくということがかなり大切だと思いますので、委員長、もしよろしければ、五箱ほど実物を持ってきてありますので、さわっていただけますかと言うと変ですが、お目にかけたいと思います。