田中昭二の発言 (科学技術委員会)

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○田中参考人 私たち三月時点から非常に心配しておりましたのは、先ほど申し上げましたようにアメリカの日本に対する対抗意識が非常に強まっております。特にこの問題というのはナショナルセキュリティーの問題にも深く関係しておりますので、アメリカ人の日本に対する対抗意識が異常に高いように思われます。特にアメリカのジャーナリズムの論調を見ますと、いつも日本は基礎研究をやらないで応用研究だけでやる、ただ乗り論ですね、それを今度またやられるのじゃないかという非常な恐怖感のようなものを持っておられるというように思われます。
 それで、我々としてはそうでなくて基礎研究の段階からしっかりやっているんだということをぜひアメリカの人たちにまずわかっていただきたい、そういうことで文部省にお願いいたしまして、まず情報交換を密接にやろう。実は国際会議がたくさんあるのですが、今のところは競争意識があるにしてもかなりフェアな状態で続けられていると思います。これをチャンスに、とにかく研究者の間の情報交換、つまり論文を交わすだけでなくて、実際に同じ席に座って話し合うチャンスをたくさんつくってほしい、そういうことで文部省にもちょっとお願いいたしまして、とにかくハワイあたりで何か会合が欲しいということを申し上げたのですが、それは一応そういうことをやろうかという計画になっております。
 基礎研究の場合はよろしいのですけれども、応用研究になりますとこれは恐らく非常に難しいのじゃないか。これをどういうふうにやるかというのは恐らくもう既に政治問題化している。つまり応用はまだ何もないうちから政治問題化してしまった、向こうの国会に出ている、そういうような状態でありますので、この問題は、政治的に解決する以外ないのじゃないか。つまり両方の国会議員の先生方の間でなるべく早くいろいろな問題を議論していただきたい。我々研究者あるいは企業の範囲をもう超えてしまったというのが私の認識であります。
 以上であります。

発言情報

speech_id: 110803911X00219870526_020

発言者: 田中昭二

speaker_id: 2308

日付: 1987-05-26

院: 衆議院

会議名: 科学技術委員会