北川石松の発言 (外務委員会)
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○北川(石)委員 限られた十分間の中でございますので、質問の様式を、このようなこと、このようなことと一応述べまして、総理のお考えを開かせていただくとありがたいと思います。
六十年以来の経済政策が、我が国の市場開放、財政再建ということで非常に伸びが悪かったんじゃないかという点が一つあります。例えば六十一年度のGNPの伸びは、四%を下方修正いたしまして三・五%にした、現状は二・五%に下がってきておる、こういうことが一つあります。
また、昨年前川レポートを出されるときに、私は伊藤博文以来こういうレポートを書類で諸外国へ持っていくことは悔いを残すことになるのじゃないかということを申し上げたのでありますが、それが円高のスピードを急速に増したのじゃないか、こういう思いをいたすものでございます。例えば昨年の補正予算三兆六千三百億、これでも実際の実需というものは二兆円前後じゃないが、こういう思いもいたすものでございます。
そういうことを思いながら、このたびは補正予算五兆円以上をやるんだということを言っておられるが、聞くところによるとこれには減税を含んでおる、このようにおっしゃっておる。これでは真の内需振興というのはできないのじゃないかという思いをいたすものでございますし、また財政再建の旗印を掲げてこられましたのは大変結構だと思うのでありますが、国内の景気を浮揚しなくては増収ができてまいりません。そういう点を思いながら、二兎を追ってもいけないし、木を見て森を見なくてもいけない。
こういういろいろを見ますときに、戦後日本の経済の伸びは非常にありましたが、例えば世界の中の日本がこれほど黒字を背負ってきた、これは企業家の非常な競り合いの中に累積黒字を積んできた、私はこういうふうに思うのですが、こういう点についても政治的に配慮しなくちゃいけない。
そういうことを見ながら、売上税一つを見ましても、大蔵省サイドでやってしまっておる。総理みずからがこれに対して所見を入れ、チェックしない。非課税七項目が四十三にふえ、五十一にふえてきておる、歌舞伎と落語じゃありませんけれども。しかも、外国に出す製品は一切売上税をかけない。こういうことを考えても、信頼を失うのじゃないかという思いをいたすものでございます。
例えば野球で言えば、ピッチャー交代、バッター交代、いろいろあります。しかし、目に見えないミスというものが野球に生じてまいります。それは何であろうか。例えばピッチャーはストライクを容易にほうらないけれども打つ、ヒットも打たれているけれども点は入らない、それをピッチャーがちょっと調子悪いように思ってかえてしまう。そのとき持っておる気というもの、循気というものを政治家は把握しなくてはいかぬと私は思うのです。だから、いたずらにバッターをかえピッチャーをかえてもならない。しかしながら、その循気が今どのような動きをしておるか。我々は天地、大向然に生かされているのですから、そういう循気の中でいかに機を、チャンスを生かすか、これが政治じゃないか、総理、私はそう思うのでございます。生意気なことを言うようでございますが、目に見えないミスを犯してしまってはいけない。
たくさん箇条的に申し上げましたが、総理の御答弁をお願いしたいと思います。