外務委員会
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会
会議録情報#0
昭和六十二年五月二十五日(月曜日)
午後二時一分開議
出席委員
委員長 山口 敏夫君
理事 甘利 明君 理事 浦野 烋興君
理事 北川 石松君 理事 中山 利生君
理事 高沢 寅男君 理事 神崎 武法君
理事 永末 英一君
江口 一雄君 大石 正光君
鯨岡 兵輔君 坂本三十次君
椎名 素夫君 中山 正暉君
森 美秀君 岡田 利春君
河上 民雄君 伏屋 修治君
渡部 一郎君 岡崎万寿秀君
松本 善明君
出席国務大臣
内閣総理大臣 中曽根康弘君
外 務 大 臣 倉成 正君
出席政府委員
防衛庁防衛局長 西廣 整輝君
防衛庁装備局長 鎌田 吉郎君
防衛施設庁長官 宍倉 宗夫君
経済企画庁調整
局長 川崎 弘君
経済企画庁調査
局長 勝村 坦郎君
法務大臣官房審
議官 稲葉 威雄君
外務省アジア局
長 藤田 公郎君
外務省北米局長 藤井 宏昭君
外務省欧亜局長 長谷川和年君
外務省経済局長 渡辺 幸治君
外務省経済協力
局長 英 正道君
外務省条約局長 斉藤 邦彦君
外務省国際連合
局長 中平 立君
文部省学術国際
局長 植木 浩君
中小企業庁次長 広海 正光君
委員外の出席者
外務委員会調査
室長 門田 省三君
―――――――――――――
委員の異動
五月二十五日
辞任 補欠選任
武村 正義君 江口 一雄君
同日
辞任 補欠選任
江口 一雄君 武村 正義君
同日
理事永末英一君同月二十二日委員辞任につき、
その補欠として永末英一君が理事に当選した。
―――――――――――――
五月二十五日
国際開発協力基本法案(中西珠子君外二名提
出、参法第三号)(予)
は本委員会に付託された。
―――――――――――――
本日の会議に付した案件
理事の補欠選任
閉会中審査に関する件
国際情勢に関する件
――――◇―――――
この発言だけを見る →午後二時一分開議
出席委員
委員長 山口 敏夫君
理事 甘利 明君 理事 浦野 烋興君
理事 北川 石松君 理事 中山 利生君
理事 高沢 寅男君 理事 神崎 武法君
理事 永末 英一君
江口 一雄君 大石 正光君
鯨岡 兵輔君 坂本三十次君
椎名 素夫君 中山 正暉君
森 美秀君 岡田 利春君
河上 民雄君 伏屋 修治君
渡部 一郎君 岡崎万寿秀君
松本 善明君
出席国務大臣
内閣総理大臣 中曽根康弘君
外 務 大 臣 倉成 正君
出席政府委員
防衛庁防衛局長 西廣 整輝君
防衛庁装備局長 鎌田 吉郎君
防衛施設庁長官 宍倉 宗夫君
経済企画庁調整
局長 川崎 弘君
経済企画庁調査
局長 勝村 坦郎君
法務大臣官房審
議官 稲葉 威雄君
外務省アジア局
長 藤田 公郎君
外務省北米局長 藤井 宏昭君
外務省欧亜局長 長谷川和年君
外務省経済局長 渡辺 幸治君
外務省経済協力
局長 英 正道君
外務省条約局長 斉藤 邦彦君
外務省国際連合
局長 中平 立君
文部省学術国際
局長 植木 浩君
中小企業庁次長 広海 正光君
委員外の出席者
外務委員会調査
室長 門田 省三君
―――――――――――――
委員の異動
五月二十五日
辞任 補欠選任
武村 正義君 江口 一雄君
同日
辞任 補欠選任
江口 一雄君 武村 正義君
同日
理事永末英一君同月二十二日委員辞任につき、
その補欠として永末英一君が理事に当選した。
―――――――――――――
五月二十五日
国際開発協力基本法案(中西珠子君外二名提
出、参法第三号)(予)
は本委員会に付託された。
―――――――――――――
本日の会議に付した案件
理事の補欠選任
閉会中審査に関する件
国際情勢に関する件
――――◇―――――
山
山口敏夫#1
○山口委員長 これより会議を開きます。
理事の補欠選任についてお諮りいたします。
委員の異動に伴い、現在理事が一名欠員となっております。その補欠選任につきましては、先例によりまして、委員長において指名することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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委員の異動に伴い、現在理事が一名欠員となっております。その補欠選任につきましては、先例によりまして、委員長において指名することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
山
山
山口敏夫#3
○山口委員長 次に、国際情勢に関する件について調査を進めます。
今国会は限られた審議時間にもかかわりませず、与野党の理事、また各委員の先生方の御協力によりまして、政府提出外交案件十九案件中十七案件を議了することができました。
本日は限られた時間の中の質疑でありますが、総理大臣、外務大臣におかれましてもそうした点を十分御理解をいただきまして、誠心誠意率直なる御答弁と御見解の開陳のほどを委員長としてお願いを申し上げておきます。
この際、各質疑者に申し上げます。
質疑時間につきましては、理事会申し会わせのとおり厳守されるようお願い申し上げます。
なお、政府におかれましても、質疑時間が限られておりますので、答弁は簡潔明瞭にお願いをいたします。
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。北川石松君。
この発言だけを見る →今国会は限られた審議時間にもかかわりませず、与野党の理事、また各委員の先生方の御協力によりまして、政府提出外交案件十九案件中十七案件を議了することができました。
本日は限られた時間の中の質疑でありますが、総理大臣、外務大臣におかれましてもそうした点を十分御理解をいただきまして、誠心誠意率直なる御答弁と御見解の開陳のほどを委員長としてお願いを申し上げておきます。
この際、各質疑者に申し上げます。
質疑時間につきましては、理事会申し会わせのとおり厳守されるようお願い申し上げます。
なお、政府におかれましても、質疑時間が限られておりますので、答弁は簡潔明瞭にお願いをいたします。
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。北川石松君。
北
北川石松#4
○北川(石)委員 わずか十分間でありますが、質問の機会を与えていただいて深く感謝いたします。
中曽根総理を初め国会議員のみんなが、国民のとうとい信頼の上に立って日本と世界各国との安定した外交、より充実した外交を望んでおると思うのでございますが、その世界各国と日本の信頼について総理はどのようにお考えでございましょうか、見解を問います。
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中
中曽根康弘#5
○中曽根内閣総理大臣 やはり外交というのも国際関係の中に成立するもので、国際関係というそれ自体は相互の信頼感の上に確固とした安定的なものが築かれると思います。信頼感がなくなれば一切のことは失われていく危険性があると思っております。
そういう意味におきまして、友好国はもとより、友好国でない国との間におきましても、やはりお互いは考えは違うが、相手方の誠意というものは信頼し合う、そういうところでなければいけないと考えております。
この発言だけを見る →そういう意味におきまして、友好国はもとより、友好国でない国との間におきましても、やはりお互いは考えは違うが、相手方の誠意というものは信頼し合う、そういうところでなければいけないと考えております。
北
北川石松#6
○北川(石)委員 相手方の誠意というものは、私は大変な心の問題であると同時にその誠意を形で示すこともまた信頼を高めるものだ、このように思いますが、いかがでございましょうか。
この発言だけを見る →中
北
北川石松#8
○北川(石)委員 限られた十分間の中でございますので、質問の様式を、このようなこと、このようなことと一応述べまして、総理のお考えを開かせていただくとありがたいと思います。
六十年以来の経済政策が、我が国の市場開放、財政再建ということで非常に伸びが悪かったんじゃないかという点が一つあります。例えば六十一年度のGNPの伸びは、四%を下方修正いたしまして三・五%にした、現状は二・五%に下がってきておる、こういうことが一つあります。
また、昨年前川レポートを出されるときに、私は伊藤博文以来こういうレポートを書類で諸外国へ持っていくことは悔いを残すことになるのじゃないかということを申し上げたのでありますが、それが円高のスピードを急速に増したのじゃないか、こういう思いをいたすものでございます。例えば昨年の補正予算三兆六千三百億、これでも実際の実需というものは二兆円前後じゃないが、こういう思いもいたすものでございます。
そういうことを思いながら、このたびは補正予算五兆円以上をやるんだということを言っておられるが、聞くところによるとこれには減税を含んでおる、このようにおっしゃっておる。これでは真の内需振興というのはできないのじゃないかという思いをいたすものでございますし、また財政再建の旗印を掲げてこられましたのは大変結構だと思うのでありますが、国内の景気を浮揚しなくては増収ができてまいりません。そういう点を思いながら、二兎を追ってもいけないし、木を見て森を見なくてもいけない。
こういういろいろを見ますときに、戦後日本の経済の伸びは非常にありましたが、例えば世界の中の日本がこれほど黒字を背負ってきた、これは企業家の非常な競り合いの中に累積黒字を積んできた、私はこういうふうに思うのですが、こういう点についても政治的に配慮しなくちゃいけない。
そういうことを見ながら、売上税一つを見ましても、大蔵省サイドでやってしまっておる。総理みずからがこれに対して所見を入れ、チェックしない。非課税七項目が四十三にふえ、五十一にふえてきておる、歌舞伎と落語じゃありませんけれども。しかも、外国に出す製品は一切売上税をかけない。こういうことを考えても、信頼を失うのじゃないかという思いをいたすものでございます。
例えば野球で言えば、ピッチャー交代、バッター交代、いろいろあります。しかし、目に見えないミスというものが野球に生じてまいります。それは何であろうか。例えばピッチャーはストライクを容易にほうらないけれども打つ、ヒットも打たれているけれども点は入らない、それをピッチャーがちょっと調子悪いように思ってかえてしまう。そのとき持っておる気というもの、循気というものを政治家は把握しなくてはいかぬと私は思うのです。だから、いたずらにバッターをかえピッチャーをかえてもならない。しかしながら、その循気が今どのような動きをしておるか。我々は天地、大向然に生かされているのですから、そういう循気の中でいかに機を、チャンスを生かすか、これが政治じゃないか、総理、私はそう思うのでございます。生意気なことを言うようでございますが、目に見えないミスを犯してしまってはいけない。
たくさん箇条的に申し上げましたが、総理の御答弁をお願いしたいと思います。
この発言だけを見る →六十年以来の経済政策が、我が国の市場開放、財政再建ということで非常に伸びが悪かったんじゃないかという点が一つあります。例えば六十一年度のGNPの伸びは、四%を下方修正いたしまして三・五%にした、現状は二・五%に下がってきておる、こういうことが一つあります。
また、昨年前川レポートを出されるときに、私は伊藤博文以来こういうレポートを書類で諸外国へ持っていくことは悔いを残すことになるのじゃないかということを申し上げたのでありますが、それが円高のスピードを急速に増したのじゃないか、こういう思いをいたすものでございます。例えば昨年の補正予算三兆六千三百億、これでも実際の実需というものは二兆円前後じゃないが、こういう思いもいたすものでございます。
そういうことを思いながら、このたびは補正予算五兆円以上をやるんだということを言っておられるが、聞くところによるとこれには減税を含んでおる、このようにおっしゃっておる。これでは真の内需振興というのはできないのじゃないかという思いをいたすものでございますし、また財政再建の旗印を掲げてこられましたのは大変結構だと思うのでありますが、国内の景気を浮揚しなくては増収ができてまいりません。そういう点を思いながら、二兎を追ってもいけないし、木を見て森を見なくてもいけない。
こういういろいろを見ますときに、戦後日本の経済の伸びは非常にありましたが、例えば世界の中の日本がこれほど黒字を背負ってきた、これは企業家の非常な競り合いの中に累積黒字を積んできた、私はこういうふうに思うのですが、こういう点についても政治的に配慮しなくちゃいけない。
そういうことを見ながら、売上税一つを見ましても、大蔵省サイドでやってしまっておる。総理みずからがこれに対して所見を入れ、チェックしない。非課税七項目が四十三にふえ、五十一にふえてきておる、歌舞伎と落語じゃありませんけれども。しかも、外国に出す製品は一切売上税をかけない。こういうことを考えても、信頼を失うのじゃないかという思いをいたすものでございます。
例えば野球で言えば、ピッチャー交代、バッター交代、いろいろあります。しかし、目に見えないミスというものが野球に生じてまいります。それは何であろうか。例えばピッチャーはストライクを容易にほうらないけれども打つ、ヒットも打たれているけれども点は入らない、それをピッチャーがちょっと調子悪いように思ってかえてしまう。そのとき持っておる気というもの、循気というものを政治家は把握しなくてはいかぬと私は思うのです。だから、いたずらにバッターをかえピッチャーをかえてもならない。しかしながら、その循気が今どのような動きをしておるか。我々は天地、大向然に生かされているのですから、そういう循気の中でいかに機を、チャンスを生かすか、これが政治じゃないか、総理、私はそう思うのでございます。生意気なことを言うようでございますが、目に見えないミスを犯してしまってはいけない。
たくさん箇条的に申し上げましたが、総理の御答弁をお願いしたいと思います。
中
中曽根康弘#9
○中曽根内閣総理大臣 おっしゃるところには全く同感でありまして、政治というものには時期を得るということが大事でございます。特に時代の分かれ目というような場合にはその分かれ目を洞察し、次に何が出てくるかということを洞察して、先手を打って用意しておく、そういうことは非常に大事であると思います。
この発言だけを見る →北
北川石松#10
○北川(石)委員 今いみじくも総理もそういうことをおっしゃいましたので、私は野球が大好きだから政治もまた野球に例えてしまうのですが、スタンドにおる観衆は国民だと見なくちゃいけない。野党が攻撃をし、我々与党が受けておる、総理はマウンドに立って投げられる、こういうときにスタンドの国民の信頼を失わないようにしなくちゃいけない、私はこういう思いをいたします。
そういうことを思いながら、サミットに総理が行かれますので、そのサミットの中で各国の首脳がいろいろのことを言うであろうと思いますが、総理のサミットに臨む御心境を聞かせていただきたい。
この発言だけを見る →そういうことを思いながら、サミットに総理が行かれますので、そのサミットの中で各国の首脳がいろいろのことを言うであろうと思いますが、総理のサミットに臨む御心境を聞かせていただきたい。
中
中曽根康弘#11
○中曽根内閣総理大臣 今後のベネチア・サミットは非常に重要なサミットになると思います。それは今申し上げましたように、もう時代の分かれ目といいますか、ある意味における分岐点に今差しかかっていると思うのであります。
平和と軍縮の問題については、レイキャビク以後、米ソで今軍縮交渉が行われていますが、これがどちらへ行くか、いい方向に我々としては大いにドライブをかける、そういう大事な場所がベネチアであり、それは、我々自体がそういう方向に結束すると同時にソ連自体がそういう方向に前進するように、我々が政策的にもそういう配慮をするという点が大事であると思います。
今度は世界経済の問題を考えてみますと、世界経済も悲観、楽観論、いろいろこもごもでありますが、低成長、低金利あるいは生産過剰、こういう時代に入りまして、世界経済に明るさを誘引するモメントをここでつくらなければなりませんし、特に国際通貨関係の安定をぜひとも図っていく具体的な施策を我々は考えていかなければならぬ、そういう大事なときに来ておりまして、そういう点について、政策協調及び各国がやるべきこと等についてしっかりみんなで相談をする、そういう考えでやりたいと思います。
この発言だけを見る →平和と軍縮の問題については、レイキャビク以後、米ソで今軍縮交渉が行われていますが、これがどちらへ行くか、いい方向に我々としては大いにドライブをかける、そういう大事な場所がベネチアであり、それは、我々自体がそういう方向に結束すると同時にソ連自体がそういう方向に前進するように、我々が政策的にもそういう配慮をするという点が大事であると思います。
今度は世界経済の問題を考えてみますと、世界経済も悲観、楽観論、いろいろこもごもでありますが、低成長、低金利あるいは生産過剰、こういう時代に入りまして、世界経済に明るさを誘引するモメントをここでつくらなければなりませんし、特に国際通貨関係の安定をぜひとも図っていく具体的な施策を我々は考えていかなければならぬ、そういう大事なときに来ておりまして、そういう点について、政策協調及び各国がやるべきこと等についてしっかりみんなで相談をする、そういう考えでやりたいと思います。
北
北川石松#12
○北川(石)委員 日本を代表すると同時に、日本の国民全部の将来の幸せにつながるものであると私は思うのであります。それほど重要なものが、一周の総理が寄られ、大統領が寄られる話し合いの中に出てくると思います。もちろんマクロ的に話されても、国内のミクロ的なものも常に総理は把握していただいて、やはり率直大胆に言うべきことは言っていただきたい、こういう思いをいたすものでございますし、二階堂前副総裁が総裁選に出ると言われた、これは何を意味しているかということも考えながら、我々は次のことを先手、先手と打つ必要があると思うのでございます。
私、そういう中にありまして、政治家である者は、やはりみずからの責任をはっきりしなくてはならない、信頼というものは向分が高め、深めていかなければならない、こういう思いをいたし、総理の一投足、一言が、国民にあるいは世界の中にこれから響いていくということを、総理よく御自覚していただきたい。
御健勝で御活躍のほどを祈りまして、私の質問を終わります。大変ありがとうございました。
この発言だけを見る →私、そういう中にありまして、政治家である者は、やはりみずからの責任をはっきりしなくてはならない、信頼というものは向分が高め、深めていかなければならない、こういう思いをいたし、総理の一投足、一言が、国民にあるいは世界の中にこれから響いていくということを、総理よく御自覚していただきたい。
御健勝で御活躍のほどを祈りまして、私の質問を終わります。大変ありがとうございました。
山
高
高沢寅男#14
○高沢委員 私のきょういただいた時間は三十分でございます。非常にわずかな時間でございますが、この質疑、答弁を通じまして、今北川委員に対して総理お答えになりましたが、今の世界情勢は分岐点にあるという認識を述べられました。その分岐点で日本の外交を一歩前へ進める、二歩前へ進める、こういう方向の御答弁をぜひひとつお願いしたい、このことをまずお願いしまして、早速入ります。
今、日ソ関係の前進のための大きなステップとしてゴルバチョフ書記長の訪日問題があるわけでありますが、最近の諸般の状況では、どうもことしは訪日はないんじゃないか、外務省当局もそういう判断をされておるということが伝えられておりますが、まずこの点を総理はどのように認識をされているか、お尋ねをしたいと思います。
この発言だけを見る →今、日ソ関係の前進のための大きなステップとしてゴルバチョフ書記長の訪日問題があるわけでありますが、最近の諸般の状況では、どうもことしは訪日はないんじゃないか、外務省当局もそういう判断をされておるということが伝えられておりますが、まずこの点を総理はどのように認識をされているか、お尋ねをしたいと思います。
中
中曽根康弘#15
○中曽根内閣総理大臣 日ソの外相定期協議が昨年は二度にわたって行われまして、その定期協議の際にも首脳の相互訪問ということも約束されて、先方が日本にいらっしゃるということも明言され、我々はそれを待ってきたわけでありますが、やはり米ソ首脳会談がこれからどういうふうにいくのか、そのほかいろいろな案件がまだ不透明な状態である、そういう点でソ連側の用意がまだ十分できていないのではないかという感じもいたします。
しかし、別に日本としては、来日されるのをあきらめたわけでもなし、また来日されないと決めたわけでもなし、我々は、できるだけ速やかなソ連のゴルバチョフ書記長の御来日をいつでも歓迎したい、そういう気持ちでおることは変わりはありません。
この発言だけを見る →しかし、別に日本としては、来日されるのをあきらめたわけでもなし、また来日されないと決めたわけでもなし、我々は、できるだけ速やかなソ連のゴルバチョフ書記長の御来日をいつでも歓迎したい、そういう気持ちでおることは変わりはありません。
高
高沢寅男#16
○高沢委員 先週、この外務委員会におきまして我が党の岡田委員が、そういうゴルバチョフ書記長の来日の不透明な状態の中で、日ソ外相の定期協議はこれとは一応切り離してやるのかどうか、こういうお尋ねをして、倉成外務大臣は、そのようにいたします、こういうお答えがあったわけですが、この点について総理大臣の御見解はいかがでしょうか。
この発言だけを見る →中
高
高沢寅男#18
○高沢委員 そういたしますと、今度はソビエトのシェワルナゼ外相が来日される。そして定期協議が行われるということになるわけでありますが、定期協議の中ではどういう案件がこの協議の対象になるのか、あるいはまた対象にすべきであるか、この辺は総理はいかがお考えでしょうか。
この発言だけを見る →倉
倉成正#19
○倉成国務大臣 日ソ外相の定期協議が行われれば、当然、日ソ間に横たわる最大の問題である領土問題、またその他東西問題、経済問題、日ソ間の文化、あらゆる問題について相互の関心事項が議題になると思います。
この発言だけを見る →高
倉
倉成正#21
○倉成国務大臣 それは東西関係についての軍備管理交渉の問題がまずあるだろうと思います。また、アジア・太平洋の諸問題についての問題もありましょうし、あるいは先方の関心事である経済交流の問題もあろうかと思いますが、それは外務当局で外交ルートを通じて相互で詰めるべきものだと思います。
この発言だけを見る →高
高沢寅男#22
○高沢委員 これは、私は総理の御見解をお願いしたいのでありますが、日ソの国交回復ができてからざっと三十年、この領土問題という日ソ間の最大の問題、いろいろとやってきたわけでありますが、ただ、今外務大臣も言われたそのほかにもいろいろな重要な懸案事項があります。その場合に、この領土問題というものが入り口である、このことの解決がなければ他の懸案はできない、こういう態度で臨むと、現実にこの三十年、私はそれが日ソ関係の前進にとっては大変ブレーキになってきたと考えるわけです。
そういたしますと、そういう領土問題の扱い方が、ただ入り口論ではなくて、ここに何か総理の胸の中には発想の転換というふうなお考えもあるのじゃないかと私は思いますが、この辺のところの扉のあげ方をどのようにお考えか、総理の御見解をひとつお尋ねしたいと思います。
この発言だけを見る →そういたしますと、そういう領土問題の扱い方が、ただ入り口論ではなくて、ここに何か総理の胸の中には発想の転換というふうなお考えもあるのじゃないかと私は思いますが、この辺のところの扉のあげ方をどのようにお考えか、総理の御見解をひとつお尋ねしたいと思います。
中
中曽根康弘#23
○中曽根内閣総理大臣 領土問題は、日ソが国交回復するときから今日に至るまで我が国にとりましては最大の重大問題でありまして、これをないがしろにしたり、あるいはこれを避けて通るということは許せない問題であります。したがいまして、領土問題を解決して平和条約を締結する、これが日本としては対ソ外交の一番大事な急所である、そう考えて、この問題を我々が妥協したり、ないがしろにするという考えはありません。恐らく自民党政府はこういう考えを一貫して持っていくであろうと思っております。私もそうであります。
しかし、日ソ間にはそのほかの問題もあります。現に漁業協定もやっておりますし、あるいは文化協定の調印もいたしましたし、そういうさまざまな問題もございます。ございますから、それはそれなりに、我々としては隣同士の者としてのつき合いといたしまして友好関係を保持し、あるいはそれを広げるために、我々としても今後とも誠意を尽くして努力してまいるべきものであると思いますけれども、やはり物事には比重がありまして、日ソ間の国交上の一番大事な問題という問題はやはり領土問題であり、これは日本国民としては忘るべからざる重大問題であると考えております。
この発言だけを見る →しかし、日ソ間にはそのほかの問題もあります。現に漁業協定もやっておりますし、あるいは文化協定の調印もいたしましたし、そういうさまざまな問題もございます。ございますから、それはそれなりに、我々としては隣同士の者としてのつき合いといたしまして友好関係を保持し、あるいはそれを広げるために、我々としても今後とも誠意を尽くして努力してまいるべきものであると思いますけれども、やはり物事には比重がありまして、日ソ間の国交上の一番大事な問題という問題はやはり領土問題であり、これは日本国民としては忘るべからざる重大問題であると考えております。
高
高沢寅男#24
○高沢委員 これもひとつ総理の御見解をお願いしたいのでありますが、最近、そういう日ソ間の非常に難しい領土問題を何とかして前へ進めようというふうなところから、いわゆる二島返還論という意見がまたいろいろなマスコミなどで出てきております。その二島返還論を言う人の中には総理のブレーンの方もおられるというふうなこともお聞きをしているわけでありますが、この論について総理はいかがお考えか、お尋ねしたいと思います。
この発言だけを見る →中
高
高沢寅男#26
○高沢委員 もう一度その辺についてお尋ねいたしますが、御承知のとおり、日ソの国交回復はあの日ソ共同宣言によって実現をしたわけであります。この日ソ共同宣言が国会で批准されるに当たりまして、当時いろいろな経過もあったわけで、恐らく総理もその辺のところでいろいろの思い出をお持ちでありましょうが、この日ソ共同宣言の中では、いわゆる日ソ平和条約の締結と歯舞・色丹の二島返還というものはセットで規定されておるという関係にあるわけです。この日ソ共同宣言というものを今の段階でどのように評価されるか、このことを総理の御見解をお尋ねしたいと思います。
この発言だけを見る →中
高
高沢寅男#28
○高沢委員 今、日ソ共同宣言につきましては、その後の安保改定の中で、あの平和条約を結んで二島返還ということが実行できないということが、ソ連側からそういう見解の表明があったり、いろいろそういう経過がありましたが、この日ソの関係の交通整理をするのにやはり一度共同宣言に戻るべきではないか、こういう意見もあるわけでありますが、そういう点は、総理はいかがお考えでしょうか。
この発言だけを見る →中
中曽根康弘#29
○中曽根内閣総理大臣 共同宣言は両方が合意してできた文書でございますから、それは生きているものであると思います。しかし、その内容については、我々はあのときの合意というものにおきまして四島返還、これは継続審議である、こういうことを確認してやってきておるわけであります。
この発言だけを見る →