黒田寛人の発言 (科学技術委員会)

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○黒田参考人 御質疑のありました二つの点についてお答えさせていただきたいと思います。
 まず最初に、データ整備の必要性でありますけれども、例えば先ほどのお配りしたところでお見せいたしました固体レーザー一つをとりましても膨大な数がある。そのエネルギーレベルがどうなるかということも、ちょっと中の成分を変える、例えばスカンジウムを入れる、あるいはガドリニウムを入れることによって量子力学的な計算をやると、エネルギーレベルが全部変わってまいります。そうしますと、そのたびにライフタイムでありますとか、先ほど申しました光になりやすさ、そういういわゆるレーザーの諸性質が全部変わってまいります。ですから、そういう意味で、例えば何か物質が決まっていてそれに対してやるということの以前に、レーザー材料として何が適切かということを評価する場合には、恐らく数万あるいはもっと多くの材料の中から適切なものを選んでくるということをやらねばならない。その場合にも、先ほど述べました波動関数がどうなっているか、あるいはその確率の場、量子計算からエネルギーレベルから、そういうデータが大変必要であります。それから、例えばエックス線領域にまいりましてもいろいろなものがあります。そういうもののエネルギーレベルの計算からすべての特性をやるためには、どうしてもデータベースが必要である。もちろん今のは固体レーザーだけの場合でありますけれども、そのほかにも半導体、気体、各種のレーザーが主流にありますので、どうしても必要であろうと思います。
 それからもう一つ、国際協力の点でありますけれども、これは私たちはそういうことは門外漢でありますが、私たちの周りで感じておりますことをお話ししますと、現在は日米協力とかいろいろなことがあるわけですけれども、例えばスタンフォード大学でありますとかいろいろな日本の大学とかで、ある程度交互に行き来して学生の教育もやる、共同研究もやる、それからビジティングプロフェッサーとしても来れる、そこで同じテーマを議論していく、あるいは学生の教育もできる、そういう形態が一番望ましいと思っているわけであります。例えば何々とスタンフォードのジョイント・レーザー・インスティチュート、そういうものも可能ではあるかと思いますけれども、現実には、私学と国立大学の問題でありますとか、日本の中での会社との問題でありますとかいろいろあって、必ずしもストレートにはうまくいかないというふうに聞いておるけれども、もしそういうことがどこかの大学の中にでもできてリージョナルセンターとして活動すると同時に、外国の著名な大学とジョイントセンターをつくりまして、そこで教授レベルの交換もやって、学生も交換できる、あるいはそこに官庁の方も研究所の方も民間の方も参加して、非常に活動的な基礎から応用まで含めた研究ができる、そういうことが現在のところ法律的な問題、あるいはそれを乗り越えてできるとしますと、これは大変すばらしいものになるだろうと思います。

発言情報

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発言者: 黒田寛人

speaker_id: 26897

日付: 1987-07-30

院: 衆議院

会議名: 科学技術委員会