粕谷茂の発言 (沖縄及び北方問題に関する特別委員会)
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○粕谷国務大臣 今先生の御指摘になりましたように、私も就任早々沖縄を視察に行きましたときに、西表に渡りまして民宿に泊まりました。商売というか商いというか、そういうようなのりを越えた民泊には人間的な情愛、家庭の温かみ、そういう点で非常に親身な交流が行える、こういうふうにしみじみ感じまして、前段にありましたような、これからの沖縄にいろいろな海邦国体の経験を生かして民泊なども考えたらどうだというような御指摘については大変な共感を覚えております。
それから、今海邦国体後の沖縄振興開発事業計画、それについての数字を挙げての大変克明な御指摘、御質問がありまして、一々ごもっともだなと思って拝聴しておりました。
御承知のとおり、復帰以来十五年を経過したわけでございますが、その間に先生おっしゃいましたように約二兆五千億弱の国費が投入されてきたわけでございます。その間、社会資本整備の面では学校施設あるいは道路、港湾、空港等の交通通信施設、それからとみに最近は水の確保という点で上水道あるいはまた終末処理の下水道などの生活環境施設の整備、こういうものが大きく前進をしてきておるわけでございます。
そんなことで、次第に本土と沖縄との格差は縮小はしてきている、こんなふうに思いますが、しかしながら生活産業基盤の面ではなお整備を要するものが数多くありますので、一層産業の振興、それから特に雇用問題、これをやはり重視しなければならぬだろう、こんなふうに思っております。それからまた水の確保は沖縄の農業、産業に欠かすことのできないことでございますので、こういったことを解決しなければならない、こういう課題を抱えながらこれから励んでいきたい、こんなふうに思っております。
こうした中で、今後の沖縄の振興開発につきまして、本土との格差の是正を行うと同時に、自立的発展の基礎条件を整備してこれを四全総の開発計画の基本的方向につなげていく。そして、沖縄の地域の特性であります亜熱帯性、海洋性を生かして来るべき二十一世紀の社会にふさわしい国際交流拠点沖縄一そして国際的評価にたえられるリゾート基地の形成及び亜熱帯農業の振興等、特色のある産業の振興を図っていくということの必要性を痛感いたしております。これらに向かって沖縄開発庁といたしましては、以上のような考え方に立って今後とも沖縄の振興開発に積極的に取り組んでいきたい、こう思っております。