宮里松正の発言 (沖縄及び北方問題に関する特別委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○宮里委員 海邦国体後の振興計画の進め方につきまして、今粕谷長官から大変力強い御所見を承ってまことにありがたいというふうに思っているところであります。
 特に、さきの国会で制定をされました全国保養地域整備法、これに基づきます国民保養の場としてのリゾート計画、今沖縄県はその準備をしている最中でありまして、寄り寄りこれから開発庁とも御相談をされながらその具体化をしていくのだというふうに思います。きょうは、その点につきましても先ほどの御決意の趣旨にのっとりまして、これからひとつ積極的に推進をしていただきたいということを申し上げておきたいと思います。
 次に、昨年の四月十六日付の要請書に基づきまして沖縄県に国立の組踊の劇場をつくっていただきたいという要請があったはずであります。
 沖縄県には独特の歴史の中から生まれてまいりました伝統芸能がございまして、古典舞踊、古典音楽とともに伝統芸能の組踊というのがございます。この組踊というのは舞踊と音楽とせりふを組み合わせて物語の筋を運んでいくという非常に特色のある戯曲であります。昭和四十七年五月十五日復帰のその日に国指定の重要無形文化財に指定をいただきまして、今関係者はその伝承並びに発展のために努めているところであります。
 これはかなり長い歴史と伝統を持ったものでございまして、代々舞踊家の中の長老格といいますか非常に精練された方々がこれを引き継いでまいりまして、これを次の世代に伝承していく、こういう手法と伝統がつくられてまいりました。戦後、長老の方々が何名か他界をされまして、最近はこの世界でも世代交代が著しくなってまいっております。
 そこで、沖縄には多目的の劇場、集会場などはあるわけでございますが、この種の伝統的な古典でありますとか重要無形文化財というような形の芸能を伝承し発表するという専用の劇場がございません。ちなみに、国が重要無形文化財に指定したものは、雅楽、人形浄瑠璃、文楽、能楽、歌舞伎、そして今の組踊と義太夫節、さらには常磐津節の七つだそうであります。その五番目にこの組踊は指定を受けているわけであります。
 そこで、海邦国体も無事に終わり、これからはかなり落ちついた形で地元でも振興計画を進めていける、こういう形になってまいりましたので、この辺でひとつ長年の念願であります国立の組踊劇場をおつくり願いたい、こういう要望があるわけでございます。もとよりこれには相当の準備と想を練っていく期間も必要になろうかと思います。そしてまた、今東京で第二国立劇場が建設をされている最中でありまして、この種の文化事業に振り当てられる国費もある程度限度があるところでありますから、そう簡単に実現できる、そしてまた直ちにそれが実現できるというふうにも必ずしも思えないのでありますけれども、この辺でひとつしっかりとした考え方を示していただいて、あるいは県ともひとつじっくり御相談をいただいて、何らかの形でこれが実現できるようにお願いをしたいと思うのでありますが、長官の御所見をひとつ承っておきたいと思います。

発言情報

speech_id: 111203895X00319880324_009

発言者: 宮里松正

speaker_id: 25709

日付: 1988-03-24

院: 衆議院

会議名: 沖縄及び北方問題に関する特別委員会