宮里松正の発言 (沖縄及び北方問題に関する特別委員会)

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○宮里委員 大変ありがとうございました。長官並びに政務次官の御答弁をいただいて、私も非常に力強く思っているところであります。
 確かに、復帰十五年の間に長官並びに政務次官が御指摘されましたように、社会資本の整備の面で格段の進歩があります。復帰前に比べると、ややオーバーな言い方をいたしますと隔世の感すらするわけであります。
 例えば現地の人たちの生活実感からいたしましても、今新車を乗り回しているのは沖縄の青年たちでありまして、GIたちはおんぼろの車をやっこらやっこら転がしているという状態。これなどを見ても、復帰してこの十五年の間に沖縄がすばらしくよくなったな、十五年前に県民が総力を結集して復帰を実現してよかったな、こういうことを私はしばしば実感として持つわけであります。しかしながら、これは復帰前が余りにも惨めだった、そしてまたすべての面に軍事優先の政策が貫かれておって、アメリカのキャンプと自分たちの生活を比較しながら慨嘆をしておったところから今を見るからそのような感慨もわいてくるのであります。本土各地に比べますと、今なお格差というのは歴然としたものがあるわけであります。
 例えば、陸上交通一つをとってみましても、沖縄には鉄道がございませんので、すべては道路運送、バスあるいは自家用車に頼らざるを得ません。それも、先ほど御指摘いたしましたように、八千億余りの巨額を投じて復帰後道路を整備してまいりましたが、今なお都市間交通といいますか市街地の交通は渋滞も甚だしい状況でございまして、これからも道路の整備を続けていかなければならぬ、こういうことをつくづくと痛感するところであります。
 幸い、昨年の海邦国体に合わせて開通をいたしました自動車道の南端から空港までの高規格道路も計画をしていただきました。そしてまた、国道五十八号線の嘉手納地域の渋滞緩和のためのバイパスなどにつきましても位置づけをしていただきました。それからさらに、例えば読谷から西海岸を国道五十八号に並進をさせまして、安謝、泊の港をまたぎ、そして那覇港を越えて、空港を経て、糸満あたりまでの道路の整備も必要になってこようかというふうに思います。
 実はこの西海岸湾岸道路というのは、昭和五十年の海洋博の関連道路計画といたしまして、当時県と建設省の道路局との間でしばしば議論をしてきたところであります。今その一部が北の端で嘉手納のバイパスという形で実現をするわけでありますけれども、これも今後ひとつ引き続き御検討願っておきたいというふうに思います。
 それから自動車道の関連で申しますと、北の方は宜野座から名護の許田に行く道、これはもともとは名護岳の裏を通って本部半島を貫くといったような構想もありました。これから後も、これを真っすぐ、例えば大宜味の塩屋ないしは国頭の奥間あたりまで背骨を一本ぶっ通してまいりまして、その端で西と東に道路を振ってまいりまして、東の方の東村の地域、名護市の久志地域等々の開発効果が大いに期待できるところであります。
 新リゾート法に基づきますリゾート計画が沖縄本島では北部で進められているように思います。そうなってまいりますと、今でも例えば海洋博記念公園の年何回かの行事のときにも道路が渋滞をいたしまして、ふだん二時間で来るところを六時間もかかるような状況でありますから、このようなところもひとつ御検討を願っておきたいというふうに思います。
 それから、沖縄全体としては、離島でありますから、港湾整備をすることはもちろん緊急の課題であります。そして、これには相当の巨額の国費が投ぜられておりまして、かなりその整備がなされてまいりました。ただ一方、沖縄本島の東にあります南北両大東は港がございません。非常に地元の人たちに不便を与えております。前回もこの点は御指摘をしたところでありますが、絶海の中に島が二つ切り立った形で浮かんでいるというのが南北の両大東島であります。今農水省の水産庁漁港部の方で漁港整備の準備を進めているようでありますけれども、これは漁港だけではどうしても位置づけがしにくいというふうに思います。漁港に一般港湾そしてあそこは優良な漁場にもなっているわけでありますから、避難港を兼ねた形で計画を進めていただくと私はちゃんとしたものができるのだろうというふうに思います。
 これらのことにつきましては、具体的になってまいりましたので長官にお答えいただくのはちょっと大変だと思いますので、振興局長の方にひとつ御答弁を願いたいと思います。

発言情報

speech_id: 111203895X00319880324_013

発言者: 宮里松正

speaker_id: 25709

日付: 1988-03-24

院: 衆議院

会議名: 沖縄及び北方問題に関する特別委員会