宇野宗佑の発言 (外務委員会)

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○宇野国務大臣 今回のペルシャ湾のイラン・イラクの紛争に関しましては、昨年の七月に国連の安保理で決議がなされております。御承知の五九八であります。そうして国連事務総長がその衝に当たっております。その直後にイラクは、五九八決議を受け入れましょう、簡単に言えば撤兵、そうして即時停戦。ところがイランがなかなかこれを受け入れません。私も十二月に、日本は国連安保理の議長国でございましたから、したがいましてイランの外務大臣をデクエアルさんは招きまして、受け入れろということを私からもアドバイスしたわけでありますが、そのときは口を濁して帰られました。
 そうして、やはり戦犯問題に事はさかのぼってしまう。イラクが戦犯だと言うのだったらいつでも撤兵もしよう、停戦もしよう、しかし、それがはっきりしておらぬじゃないか、こういうことが始まりますから、押し問答の繰り返しであったのでございますが、日本としてやるだけのことはやりました。そしてイランがなかなか聞かないから紛争がなかなかおさまらないというので、もう御承知でございましょうが、いろいろと、第二弾の国連決議ということにしなくちゃならぬねというような話が持ち上がっておったときに、ミサイル紛争が再び始まりました。だから国連としては、まさにそのあらゆる決議を無視された形になってしまったわけであります。
    〔委員長退席、浜野委員長代理着席〕
 そうした中におきましても、極力私たちは、そうした戦争の悪影響というものに対しまして、直接両国に対して批判を加え、また声明も発し、また特使も送りまして、そして紛争解決の衝に当たっておりましたけれども、今度はまた機雷を敷設した、その機雷でアメリカの艦船に大きな人的損害も与えた。そこでアメリカは調べてみた。そうしたら、間違いなくイラン製の機雷であったことを確認した、いつでも写真発表をしてもいいよ、こういうことだから、これはやはり国連憲章に定めるところの自衛手段であるということでイランの石油基地を攻撃する、このことに対しては友好国が理解を示してほしいということが一応あらかじめ連絡されたわけであります。
 もちろんあらかじめと申しましても、同盟国とはいいましても英国のごとく直接艦船をペルシャ湾に派遣している国と、我々のごとくそういう軍事的な協力ができないという国とには若干は差はありました。差はありましたが、一応そうした通告はあったわけでございます。
 したがいまして、ずっと私たちもその経緯をいろいろ詳細にわたりまして検討した結果、アメリカがそういう攻撃をせざるを得ないという立場に立ったその事情は理解します、こういうふうに昨日申し上げた。したがいまして、鎮静化することを我々としては期待するというのが現在の日本政府の立場であります。

発言情報

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発言者: 宇野宗佑

speaker_id: 12102

日付: 1988-04-20

院: 衆議院

会議名: 外務委員会