中村哲の発言 (沖縄及び北方問題に関する特別委員会)
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○中村哲君 きのうだったかきょうだったか、竹下首相に北方領土の現場を見てほしいということをどなたか要請されたということですが、そのことはわかっているというような返事が新聞に書いてあったけれども、わかっているだけでなくて、実行されるといいと思います。
今言われたことは、実は私どもがこの委員会として現地に参りましたときに見られたこととほとんど同じことで、こちらが海上保安庁の船で行きますと、向こうの方もちゃんと出てくるんですね。それは双方そういうことは科学的に探知できることなんだと思うんです。あの国後、択捉の沿岸に近いところの漁場についても、こちらの北海道側に来ている、あるいはそこに住んでいる漁民としてはかなり詳しく知っているもので、何か多少間隙を縫って接近するというようなことがあるようなんです。そういうことがあるから余り強く向こうばかりがどうだというようなことではないようで、海上保安庁の船長がそのことを、そういうふうには言いませんでしたけれども、向こうもむやみに拿捕するんじゃないんだと、向こうは法治国というか、向こうは向こうなりの法律があって、むやみに拿捕すると自分たちの責任になるので、それは目に余るときはやっているのだというようなことをわざわざ私に言ったのですが、これは社会党だから言ったんだというような気もするんですが、そんなことで、相互に、漁民はあの島のことはよく知っている、サケが上って帰るところの川の事情はよく知っているんですね。それで、かなり中に入っていくときもあるのじゃないかと思うんですけれども、これは現場を私見たわけじゃありません。そんなような問題も慎重にどうか観察していただきたいと思います。
北方領土の問題は、ヤルタ会談というものがありましたけれども、この委員会は各党超越して四島返還であります。これは徳川時代からの日本の歴史を見ても、あの四島については日本側が権利を主張するだけの根拠を持っている。社会党としてももちろんこれを主張しているわけであります。
ただ、新聞には、北方領土からソ連が軍隊を、軍事施設を撤退してもいいようなことを書いてある場合があるんですけれども、これは国会では新聞の記事をよく引用するけれども、新聞の記事というものは、新聞社もおられるけれども、そう正
確ではないので、我々学生問題なんかで処理しておりますときに新聞で書かれるのは必ずしも正確じゃございませんから、新聞にあるからどうだといって、それを理由としては言えないんですけれども、多少今のゴルバチョフになってから含みを持っているところがあるんじゃないかと思うんですが、こういう点は、外務省関係の方がおられるとすればお聞きしたいと思うんですけれども、特におられなければ……。
それから、北方領土に関する予算としまして、やはり沿岸のいろんな意味での助成を含んでいると思うんですが、この点もしお聞きできたらと思います。