馬場昇の発言 (文教委員会)

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○馬場委員 具体的な行動を起こしていると今おっしゃいましたけれども、具体的な行動はリクルート社寄りなのです。決して不満を解消するという国民側あるいは高校側の寄りではなかったと私は理解をしておるわけでございますが、ここで西岡さん、少し関連するのですけれども、ちょっと角度を変えて質問をいたします。
 リクルート社からの未公開株は労働省の事務次官の加藤さんには三千株ですね。文部省の事務次官の高石さんには一万株。この株の差というものをどうごらんになっておるのか。これはこの間江副さんが証言をしているのです。この株の配分についてはほとんど自分がタッチをした。そして基準をつけておるわけじゃないけれども、大体親交の度合いなどによって差がついておるわけですが、大体見てみますと、政治家クラス、秘書も含めておるわけですけれども、一万株以上ですよね。それから、その他の秘書とかなんとかいろいろありますけれども、大体二、三千株。そうしますと、江副さんの頭の中には、加藤さんよりも高石さんの方がいかに大切だったかということが私は想像できると思うのです。
 私がさらにずっと一連のものを見てみますと、私は、このリクルート疑獄というものの震源は文部省にあったんじゃないか、こういうような気がしてなりません。文部省が震源で、それから文教族全部と言いませんから、文教族と言われる有力な政治家を伝わっていって、中曽根内閣が舞台になった、こういうような構造を、ずっとたどっていけば持っているんですよ。また、リクルートの業務についてもそうでしょう。進学、就職の情報誌、それからリクルートコスモスの土地、不動産、それからNTTのやられておりますように情報産業、こういうぐあいにして業績も発展してくるし、そのリクルート株の配分とか、こういうリクルート疑獄というのがさつき言ったような状況で進んでおるわけでございます。そういう点について、私はそういう観点から見れば、この専修学校問題の疑惑というのは物すごい疑惑があるわけですから、先ほどこれはきちんと調査をしてみる、明らかにするとおっしゃいましたから、ぜひそのことは明らかにしてもらいたいと思います。
 そこで私は、今高石、高石と言いましたけれども、私はこの疑獄事件、疑惑事件というのは、言葉を新しくつくって言えば、文部省の高石体制の疑獄、こういう言葉を使ってもいいんじゃないかと思います。長年の文部行政の積弊というのがこの高石リクルート疑獄という形で噴き出してきておる、こういうことが言えるんじゃないかと思うのです。
 具体的に申しますと、例えば、これは大臣も関係しておられるようでございますけれども、高石前文部事務次官が次官在任中に衆議院立候補の準備をしているわけですね。いろんな動きをしておる。在任中に福岡に行って民放のテレビのインタビューに答えて私は立候補するというような意思表明をしておる。そのときに、ここの委員会でも取り上げましたけれども、参議院をべつ視して、衆議院でやるんだと言った、参議院べつ視のような発言も実はしておるわけでございます。そうして、次官在任中に生涯学習振興財団というものの設立の準備を選挙運動の一環にするためにやっているわけでございます。そういうことを、これはみんな、文部省の次官があれば局長もおる、大臣もおる、そして課長もおる、この高石氏が勝手ほうだいなこういうやるべきでないことをやる、それを許した文部省の体質に私は問題があると思う。文部省のほかの局長とかなんとかがしつかりしておれば、そういうことをやってもらっては困ります、こう注意すればやれないことですよ。それをやったという文部省自体のリクルート体質、高石体質というのがここに出ておるんじゃないか。
 それからもう一つは、どこの社会に——歴代の文部大臣が一企業のリクルートのためにほとんど出ていって、森さんは三回と言われる。ずっと以来の大臣は、まあ藤尾さんは途中ですぐやめましたから、塩川さんだけが行っていない。この前の中島さんも行っている。各大臣がリクルートに行って講演をしておる。それから、次官とか局長とか係長クラスまでリクルートに行って講演をしたり原稿を寄稿したりして謝礼をもらっておる。こういうことはもう目に余るほどあるわけです。そういう体質というのがございます。
 それからいま一つ、最近報道もされておりますけれども、前の次官、今の次官、高級料亭に招待をされて飲食のもてなしを受けている。職業教育課の担当官までそういうもてなしを受けている。こういう接待攻勢もたくさん実は行われておるわけです。そしてまた、高石さんが退官して衆議院立候補するといったら、文字どおり文部省挙げてと言ってもいいくらいにパーティー券を売って四億円ぐらい集めておる。こういうことは、特に教育を預かる文部省としてあってはならないようなことが行われておるわけでございます。
 だから、私はこの際、大臣にまた言っておきますが、この歴代文部大臣を初めずっと文部省の者が、リクルートにだれがどこに行ってどういう講演をしたか、そのときどれだけ謝礼をもらったか、だれがいつどこでどれだけの接待を受けてだれだれがやったか、こういうことを明らかにする必要があろう、こういうぐあいに思いますが、これについて文部大臣としてきちんとけじめをつけにゃいかぬということで、これを調査をして明らかにしてもらいたい。

発言情報

speech_id: 111405077X00219890324_031

発言者: 馬場昇

speaker_id: 10581

日付: 1989-03-24

院: 衆議院

会議名: 文教委員会