中村茂の発言 (土地問題等に関する特別委員会)

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○中村(茂)委員 私自身四党の今度の基本法を提案した一員でもありますから、若干の意見を申し上げながら、また御意見もお聞きいたしたいというふうに思います。
 特に今度の基本法の基本的な理念、きちっと定めていただいたわけでありますし、それから、そういう理念というものを考えてみた場合に、これはイギリスで言われている言葉でありますけれども、土地というものは所有だけでは価値がないんだ、利用することによって初めて価値が出てくるんだ、これを土地の基本的な理念としているということを私は聞いております。今度の基本法に基づいて考えてみた場合に、やはり日本もこれを一つの大きな理念としていかなければいけないのではないか、こういうふうに思うわけであります。私が申し上げるまでもありません。今度の基本法の中では、憲法二十九条に基づいて、所有は財産権と認めるけれども、公共福祉のために、公共福祉優先という立場に立って土地利用については優先させていく、こういう手法がきちっと据えられた、こういうふうに思います。したがって、言いかえれば、これからの東京というものを考えてみた場合にも、都市計画というものをきちっとして権威を持たせていく、また日本全体から見れば、国土利用計画法に基づいて国土計画というものをきちっとさせて対処していく、こういうことが非常に重要になってまいりました。
 その反面、政府の案をつくる過程において、「土地基本法の考え方について」、土地基本法に関する懇談会の答申がありましたけれども、その答申の中でも言われております、いわゆる都市計画なり土地の利用計画なり国土計画なり、そういうものを策定する場合、特に都市部においてはそこのところの地域住民の意見を聞くとか、そういうことについて意見だけ聞いていたのではなかなか事業が進まないのではないか。しかし、意見を十分聞いて対処していかなければいけないのではないか。そのために生活権とか営業権とか、そういうものもきちっと守るようにしなければいけないのではないか。意見が一致できなかった、そして両論併記の形で答申になっている。そのことを考えてみた場合に、私はそういう計画をつくる場合に、住民の皆さんの意見をどういうふうに反映させるか、それから今言いましたように生活権、営業権、こういうものをどういうふうに保障しながら立派な計画をつくるか、利用権という問題を含めてそこが非常に重要になってきていると思うわけであります。その点を特に強調して、皆さんの考え方をお聞きしておきたいと思います。

発言情報

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発言者: 中村茂

speaker_id: 18125

日付: 1989-11-17

院: 衆議院

会議名: 土地問題等に関する特別委員会