佐藤敬夫の発言 (予算委員会)

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○佐藤(敬夫)委員 食糧庁長官、だめなんですよ。例えば、確かにそれは表立っては、大手の、従来政府米を運んでいる大きな運送会社はストップしているのです。しかし、現実に皆さんがパトロールをしていない時間帯、夜とかそういうときには出入りが頻繁なんです。なおかつ彼らがつくっておりますところの、要するにやみ米の業者の人たちがつくっているところの三千万ぐらいかけた倉庫なんかというのは低温倉庫になっておりまして、そのままトラックが入っちゃって、そしてその入っていくトラックはほとんど保冷車になっているのです。それで取り締まって、あげようとすると、中が腐っても構わないか、弁償するか、こういう話になって手がつけられないのです。なおかつ、大潟村に今度米の集荷車が出てきてないのです。各村に今度は支店を設けまして、その支店に少しの米を周辺農家から集めて、そしてそこへ集荷に向かっているのです。大潟村に行かないのです。こういう状態で、例えば政府の買い上げ価格が一万八千円台のあきたこまちが、もう今や粘度質の一番おいしいあきたこまちが二万五千円という値段まで出ているのです。だから大潟村ウイルスだと言うのです。これが全部進んでいったら、とてもじゃないですが食管制というのは一夜にして瓦解しますよ。ですから、そのことは本当によく考えてほしいと思います。
 時間がありませんので、本当は一時間ぐらいやりたいのです、残念だと思うのですよ。我々がこんな実態を持って、本当に皆さんともう少しきちんとした議論を詰めないと……(発言する者あり)ありがとうございます。そしてまた、この報告一つ一つきのうチェックしていただいたものを見ても、格納庫から出てきたところを発見したけれども青森方面へ走っていったとか、涌井格納庫付近に停車していた不審車を発見してナンバーを確認した後、営業所に確認した結果、配達に行ったもので米の運搬に向いたものじゃないという、ただ運転手からの回答だけで終わっているのですよ。ですから、これはもう絶対今のような形をやっていてもとどまりません。
 ただし、運輸省は本当によくしていただいたと思うのです。しかし、もうその交通の、要するに運輸省のルールの中ではとどまらないのです。何とか別枠で、せめてやみ米という部分のことだけは新しい法律をつくってでもやってもらわなかったら、しかもそれを迅速にやってもらわなかったら、これは恐らく今度の後期対策なんか絶対にスムーズに進まないと私は自信を持って言い切れると思うのです。
 それ以外の例を申し上げますと、所得格差というのは非常に多く出ているのですね。遵守派、要するにルールを守っている人たちと過剰派のここ五十八年から六年ぐらいの所得格差というものは三千三百万になっているのです。一年の単位では五百三十万ぐらいですから我慢していようかなと思った、ところが六年たってみたら三千三百万になっちゃった。こういう部分の中で、もし皆さんが後期対策の方向がどうも示しがつかない、全戸が過剰作付に入ろうという決意を持っているわけですから、五万トンふえますよ。八十万ヘクタールの後半なんということを言っていますけれども、これは全部つくりますよ。そして最も腹が立つのは、この入植した中で、ルールを守ってきた農家がもう農業をやめちゃって、ルール違反をしている人たちの懐に十五ヘクタールの土地が入っているのです。こんなばかなことありますか。現実の問題として、実名もありますけれども、二、四、六、八軒、八軒の農家がもう農地を捨てて、そして耕作二十ヘクタール以上の農家になっている過剰作付者が四人もいるのですよ。最後の一番大きい人は三十ヘクタール持っているのですが、これは息子に分家まで出している。こんな実態を許しておくわけにはいかぬと思うのです。
 時間がありませんので、農林大臣、農業の存亡をかけて、これはただ単に自治体に任せるのではなくて、国としてひとつこの問題を大きくとらまえていただきまして、実効の上がる措置を迅速にとるべきではないかと思うのでありますが、御所見をお伺いしたいと思います。

発言情報

speech_id: 111605261X00619891018_008

発言者: 佐藤敬夫

speaker_id: 30433

日付: 1989-10-18

院: 衆議院

会議名: 予算委員会