佐藤敬夫の発言 (予算委員会)
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○佐藤(敬夫)委員 あと三分しかありませんので、最後、海部総理大臣に御質問申し上げたいと思います。
総理は二度の文部大臣を経験され、党にあっては文教政策の推進のために大変な御努力、また立て役者として頑張ってこられたわけでありますが、その総理に、国民の圧倒的な期待というのは、今スポーツ振興とかあるいは文化振興とかというものがもう一つ具体的に進むのではないかな。敗戦の中で四十数年の見事な立ち直りをした日本の国が、どうも国民性そのものが大きな反省をしなければならぬというのは、順境に飽きる経験は山ほど積んできたけれども、逆境を楽しむ余裕をつゆほども蓄えていない。何というんでしょうか、逆境を余裕を持って楽しむような、過去のようなああいう精神というものをどうも見失ってきてしまっている。ですから、やはりこういう一つの不安が伴うと、みんなどっと好きか嫌いかということで税を選択したり、正しいか正しくないのかという選択ではなくて、そういう選択に入る。私は、やはりそういうものをきちんと普通の生活の中で体験させていくためには、スポーツ振興とかあるいは文化交流とか文化振興させていくという考え方がとても必要ではないか。あの選挙のときに盛んにスポーツ振興基金とか文化振興基金とかと言っていましたのですが、もしあれが選挙のためだけだったとすれば、これはとてもおかしい。総理、ぜひこれを具体的な方法で進めていく方法を考えていただきたいということが一つ。
もう一つは、やはり今まで高等教育の枠組みというものは、上を整えて下が大体それに効率よくはまってくるような教育制度の改革というふうに受けとめておったのでありますが、こういう時代になったら、私は必ずこれは幼児教育だろう。その真っ白な幼児に向かって、これからの時代を予測し、そこにどんな教育をはめ込んでいくかということがとても大切なことだ。だとすれば、やはり三歳児、四歳児、五歳児の、特に三歳児の幼稚園の就園奨励助成なんというものは、きのう質問が出たようでありますが、お答えはいただきませんけれども、そういう部分を早く改めて、低所得者層のお母さんたちの助けをしながら、やはり新しい、教育の年齢を下げてそこから本当の教育をしていく、こんな考え方も必要なんじゃないか、こう思うのでありますが、幼児教育に対する力点と、社会あるいは文化振興基金の創設、スポーツ振興基金の創設、この辺について、ひとつ総理のお考え方をお聞かせいただきたいと思います。