戸井田三郎の発言 (予算委員会)
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○戸井田国務大臣 お答えいたします。
今、消費税導入に関連して、国民が高齢化社会に対するいろいろな強い関心を持ってこの税制の行き先を見詰めている、しかしながら将来的な構想についてどういうふうなビジョンを持っているのかというお話でございましたが、御承知のとおり、昨年「長寿・福祉社会を実現するための施策の基本的考え方と目標について」というものを発表したわけであります。最近は御存じのとおりに高齢化社会になっている。日本人は一生懸命に働いて、目をあけてみたらえらい高齢化社会になってきたのだ。そうなってきて、その将来の所得保障をしたり、あるいは生活の上での活力のある、生きがいのある生活保障をしたり、そういうことをしていこうとするというといろんな準備をしていかなければいけない。しかし、一億二千万人の大家族ですから急にブレーキをかけるわけにいかない。そして、将来的な展望を立てて、そしてそれに基づいて実施をしていこうというふうに考えておるわけであります。
その基本計画の中では、やはり高齢者というものが、ただ保護の対象というだけではなく、援助の対象というだけではなく、社会参加をしていくような方法を次々と考えていくべきだろうというような柱も大きな柱の一つでありますし、また、基本的には国が公的施設等を準備するということも大事ですけれども、やはり自助努力といいますか民活、こういった面も組み合わせていかなければならないとか、あるいは負担の面で、長寿・福祉社会を実現するために結構だけれども、負担が非常に重くなってきたのでは世代間戦争になってしまう、そういうような観点から負担の面にも十分考慮していかなければならない。
その点で私は、今度提案している年金というものは非常に大きな示唆に富んだものだと思うのです。ということは、今まで貯金なんかを幾らしてみても、将来一遍に物価が上がってしまったということになったら何にもならない、そこで世代間で保障する年金制度にしたということなんです。その年金制度の中で、これからふえてくるお年寄り、そして減ってくる、減ってくるというよりも比率的に負担する側が非常に少なくなってくる。そこでその負担が大きくならないで、なおかつ現役世代が働いて得る平均的な給与水準の七〇%ぐらいの保障ができる、そういうものをつくり上げるためには将来的にどういうような負担をしていったらいいのか。行革では、欧米のように五〇%だ、七〇%だという高い負担というようなことではなくとどめていくべきだという答申もありますし、そういう面に考慮いたしまして、将来的な保険料の負担というものについては軽減がされていくようにしていこう、すなわち、今度提案されている年金というものは将来の負担を軽くするための提言である、提案であるというふうに私は考えております。
これからもそういう意味で国民の皆さんの御理解を得るような努力を重ねていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。