海部俊樹の発言 (予算委員会)

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○海部内閣総理大臣 南西アジアの国々と日本はきょうまでも友好関係を維持していることは野田委員御承知のとおりと思いますが、冒頭にお話に出ましたように、インド、パキスタンには中曽根総理以後六年経過しておりますし、またスリランカは岸信介総理以来三十三年経過しておる。同時にまた、バングラデシュという国は今まで総理訪問したことがないということで、これらの国々からかねてから要請を受け続けておりました。同時に、私も就任以来アメリカと欧州の訪問はでき、それぞれの首脳と会談をしてまいりましたが、アジアの一員たる日本としてアジア諸国をいまだ一国も訪問していなかったということ等もございまして、この連休には南西アジア四カ国と東南アジアの議長国であるインドネシアと訪問をいたしました。行きに立ち寄りましたタイ国では、チャチャイ首相から要請を受けて朝食の懇談をさせていただきました。
 なぜ今の時期にと言われますのは、今申し上げたように比較的訪れるチャンスが少なかった地域だということと、同時にそれらの国々の首脳と話し合ってみまして思いますことは、世界の対立構造が大きく変化をしてきた。東西の対立というのが変化をしてまいりますと、例えば非同盟というのはどういう旗印でどういうことになるのか。世界情勢の変化というものが南西アジア地域にはやはり大きな影響を与えるようになっております。そういったときに、日本とそれらの国々とのきょうまでの友好関係の中で、さらにその関係を深めていきたい、経済の自立をしていくためにもあるいは文化面での交流のためにも、日本に果たしてもらいたい役割は大きいということを首脳はこもごもに言われました。
 私は、そういった意味で南西アジア地域に対して、一部では、ややもすると世界の大きな変化で欧州に西側の目はいってしまっておるのではないか、アジアのことは目が向かないんじゃないか、そういう懸念や御指摘も間々あったわけでありますが、私は、それはありません、アジアを日本も一員として従前同様に大切に考えて今後ともお役に立ちたいと思っておりますということをはっきり申し上げました。

発言情報

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発言者: 海部俊樹

speaker_id: 5376

日付: 1990-05-09

院: 衆議院

会議名: 予算委員会