中馬弘毅の発言 (科学技術委員会)
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○中馬委員長 これより会議を開きます。
科学技術振興の基本施策に関する件について調査を進めます。
この際、国際熱核融合実験炉プロジェクトに関する件について決議をいたしたいと存じます。
本件につきましては、各党間において御協議いただいたところ、お手元に配付いたしておりますとおりの案文がまとまりました。
まず、案文を朗読いたします。
国際熱核融合実験炉プロジェクトに関する件(案)
日本、米国、EC、ソ連の四極によって国際原子力機関の支援の下に実施されている国際熱核融合実験炉(ITER)プロジェクトは、概念設計段階を終え、工学設計段階を迎えようとしている。
核融合は、二十一世紀以降の人類にとって、有限な化石燃料に代えて、究極のエネルギー源の一つとして「地上の太陽」の実現を目指すものであり、その研究開発の推進は、子孫のための我々の責務である。
前記プロジェクトは、大規模な研究開発の推進にあたって欧米と共に応分の負担を行い、対等に研究を進めようとするものであり、その成果を通じて積極的に世界に貢献しようとするものである。
よって、政府は、このプロジェクトの工学設計段階の遂行にあたっては、我が国の研究開発力のかん養に留意しつつ、有効に国際協力が進められ、真の国際貢献が達成されるよう、我が国が十分な役割を担うべく積極的に努力すべきである。
右決議する。
以上であります。
次に、趣旨の説明をいたします。
人類が恒久的エネルギー源を確保することが可能となる核融合の研究開発は、エネルギー資源に恵まれず、かつ、エネルギー消費量の多い我が国にとって強力に推進すべき課題であります。また、世界のエネルギー消費量増大への対処、人口問題、食糧問題への対応等、全地球的な視野からも、この研究開発を適切な国際協力のもとに積極的に推進し、世界に大きく貢献することは極めて重要であります。ついては、国際熱核融合実験炉プロジェクトの工学設計段階に当たって、我が国としては、原子力平和利用の三原則にのっとり、積極的に参加し、国際協力の実が上がることを期待して、本決議案を提案する次第であります。
以上が本決議案の趣旨であります。
採決いたします。
国際熱核融合実験炉プロジェクトに関する件を本委員会の決議とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕